2023年3月26日(日)大阪・176boxで開催される『BODYMAKER presents GLADIATOR 021』の追加カードが発表された。
2022年4月に福島啓太を破り、GLADIATORバンタム級のベルトを巻いた神田T800周一(パラエストラ広島)が、ノンタイトル戦でテムーレン・アルギルマー(Shiqen Beelii/モンゴル)と対戦する。
ベルト奪取以来、修斗公式戦「闘裸男」で野尻定由を下し、11カ月振りにホームに帰還する神田は初の国際戦でプロ10年目のスタートを切ることとなる。
テムーレンは23歳の新鋭。モンゴルでシレンビーリ・ジム、マザーライ・ファイティングセンター、112ファイトアカデミーと3つのジムに所属し、長谷川賢タレントリレーションズ代表が112ファイトアカデミーでの練習を見た際に「神田選手との試合が見たい」と直感したという。
(C)TORAO NATION STATE
MMA戦績はプロで5勝4敗、アマで4勝0敗、MMA以外ではムエタイで4戦4勝(モンゴル選手権優勝)、忍アマラーが代表を務めるSBモンゴル支部でのシュートボクシングは3勝0敗、散打とコンバットサンボでともに国内選手権銅メダルという結果を残している打撃を軸とする万能型ファイター。ベテランのトータルファイターの神田はテムーレンをいかに攻略するか。
中務修良がフィリピンの新鋭相手に初の国際戦
またWARDOGストロー級王者としてRIZINにも参戦し、征矢貴にTKO負けも、2022年7月の前戦で砂辺光久に1R TKO勝ちした中務修良(NOMAD /ENJOYGYM/第2代WARDOGストロー級王者)が、エイドリアン・バトト・ジェマー(フィリピン)と対戦する。
バトト・ジェマーは、フィリピン・ボクシング界の名門エロルデ・ボクシングジム・サウスボックス所属、柔術ではチェックマット・マニラに属するプロMMA2勝1敗1分のファイター。
2022年12月に同じく長谷川スカウトがフィリピン視察を行った際、エロルデ・ボクシングジムで行われたトライアウトに参加していた27歳のファイターで、そのときはレスリングと柔術を融合させたサブミッション・レスラー振りを発揮していたという。
しかし柔術は青帯で、アマ・ムエタイ12勝2敗、アマ・キック4勝0敗、プロでのムエタイは2勝0敗とち技でのキャリアが豊富。2016年、2017年、2022年のムエタイ・フィリピン王者にも輝いている。2023年1月大会に来日したジョン・オルニドと並び、同トライアウトで動きが良く、今回の抜擢となった。
迎え撃つ中務はレスリングベースで打撃力もアップ。1年2カ月振りのGLADIATOR出場、そして初の国際戦でその力を発揮できるか。
戦績では神田、中務がテムーレンやバトトを上回るが、1月大会で3勝0敗という戦績で来日を果たし、笹晋久との試合でローブローで反則負けとなったものの試合をリードしていたオリニドの例もある通り、油断はできないアジア勢だ。
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GLADIATORフライ級王者NavEの挑戦者がモンゴル王者に変更
GLADIATORフライ級タイトルマッチで、王者NavE(N★TRUST)に挑戦予定だった、DOUBLE GFCフライ級王者チェ・ドンフン(韓国)が、カード発表直後に練習中に右足小指を骨折(中足骨骨折)し、全治6週間の診断を受け欠場が決定。かわってモンゴルのMGL-1FC フライ級王者ニャムジャルガル・トゥメンデムベレルがNavEの王座に挑戦することになった。
ニャムジャルガルはウランバートルのASMアソシエーション所属、出身地のボヤンホンゴル県バヤンボラグ村ではモンゴル相撲でナチンの称号を得て、柔道ではアジアオープン3位、モンゴル学生選手権準優勝、柔術は青帯でコンバットサンボではモンゴル選手権で銅メダルを獲得している強豪グラップラー。
MMAではアマ2戦2勝、プロ5戦全勝でMGL-1FC フライ級王座を獲得、現在もベルトを巻く同国軽量級最強の一人だ。
なお、負傷欠場のチェ・ドンフンはGLADIATORフライ級タイトル戦線に参戦を望んでおり、GLADIATOR「回復後しかるべきタイミングで招聘する」としている。
【追加対戦カード】
▼GLADIATORバンタム級 5分3R神田T-800周一(パラエストラ広島/第6代GLADIATORバンタム級王者)テムーレン・アルギルマー(Shiqen Beelii/モンゴル)
▼GLADIATOR 55kg契約 5分3R中務修良(NOMAD /ENJOYGYM/第2代WARDOGストロー級王者)エイドリアン・バトト・ジェマー(エロルデボクシングジム・サウスボックス チェックマット・マニラ/フィリピン)
【変更対戦カード】
▼GLADIATORフライ級タイトルマッチ 5分3RNavE(N★TRUST/第3代GLADIATORフライ級王者)ニャムジャルガル・トウメンデムベレル(ASM association/モンゴル/MGL-1 FCフライ級王者)
【既報カード】
▼GLADIATORバンタム級 5分2R藤原克也(SMOKER GYM) 秋田良隆(KINGGYM KOBE)
▼GLADIATORフライ級 5分2R中西テツオ(EQUIPO CERO)宮川日向(SMOKER GYM)
▼GLADIATORバンタム級 5分2R今村 豊(宇留野道場)谷口 武(修斗GYM神戸)