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【RIZIN】山本美憂が引退の理由を語る「もう100%の情熱がないなと感じられた」、伊澤星花は「一番最高の試合を一緒に作って行きたい」と号泣

2023/03/06 13:03
 2023年3月6日(月)13時より『RIZIN.42』(5月6日・有明アリーナ)の対戦カード発表記者会見が行われた。  スーパーアトム級(49.0kg)5分3Rで、RIZINスーパーアトム級&現DEEP JEWELSストロー級王者・伊澤星花(フリー)と山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)の対戦が決定。この試合は山本の引退試合として行われることが発表された。  山本は、日本女子レスリング黎明期に軽量級の女王として君臨し、42歳にしてMMA転向後はRENAと2度対戦するなど女子格闘技の人気を押し上げる活躍を見せてきた。2020年大みそかの浜崎朱加戦以降、RENA、大島沙緒里を相手に3連敗中で、48歳でMMA最後の試合に臨む。 会見で山本は「今回の試合でRIZIN MMAを本当に最後にしようと思っています。なぜなら自分はレスリングの頃から気持ちで戦ってきたので、100%自分がそこに打ち込める時でないと試合には出ないというのが自分のルールであって。レスリングの時もそうなんですが、どんなにまだまだ出来ると思っても気持ちがなかったら引退をしたり、この年になっていきなりMMAやったり。そういう人生で。今回、MMAに対して自分が現役で戦っていく気持ちが、もう100%の情熱がないなと感じられたので今回で最後にしようと思いました」と引退を決意した理由を説明。  続いて「でもまだクイーンビー(女王蜂=山本のキャッチフレーズ)としての仕事はこれからまだまだいっぱいあって。新しくなった私の城であるYSAで、その城を守らないといけないことと、KRAZY BEEの私たちの蜂をどんどん強くしないといけないというクイーンビーとしての仕事がまだまだいっぱいあるので、これかも皆さん応援よろしくお願いします」と、これからはジムを守ることと後進の育成に力を注いでいきたいと話した。  そして「最後にチャンピオンと試合が出来るって本当に私は世界一幸せなアスリートだと思っています。本当にありがとうございます。神様、家族、仲間、ファンの皆さんにありがとうと伝えたいです。試合は凄くいい試合になると思うので楽しみにしていてください」と、時折声を詰まらせ涙を堪えながらにも見えたスピーチを終えた。  一方、25歳の伊澤は、MMA9勝無敗の王者。前戦は2022年大みそかのパク・シウ戦で、スプリット判定勝ちでスーパーアトム級ワールドGP優勝を決めている。  幼少期には柔道と並行して、小学校4年生の時にレスリングを始め、レスリングでは宇都宮市立姿川中学校3年時に沼尻直杯全国中学生選手権女子57kg級優勝、ジュニアクイーンズカップ52㎏級準優勝の実績を持つ。  会見ではレスリング時代からの憧れの山本のスピーチを聞いて感極まったのか、最初から涙。 「大好きな山本美憂選手の引退試合の相手として選んでいただいて、本当に嬉しく思います。山本美憂選手と山本“KID”選手は凄く仲が良くて、私も弟の風我がいて凄くずっと憧れていた選手です。そんな選手と最後の試合が出来ることが出来て本当に嬉しいので、山本選手の格闘技人生の中で一番最高の試合を一緒に作って行きたいと思います。山本選手、よろしくお願いします」と、泣きながら意気込みを語った。
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