UFCとBellatorで期待のワールドクラスレスラーがデビューする。
一人は今週末3月4日(日本時間5日)の『UFC 285』ミドル級に初登場の27歳、ボー・ニコル(米国)だ。
フリースタイル、そしてフォークスタイルレスラーのニコルは2019年、U-23世界選手権の92kg級王者で、NCAAディビジョン1でも3連覇を成し遂げている“ピンフォール王”。
MMAでは2022年のダナ・ホワイトコンテンダーシリーズでの2勝を含む3連勝をすべて1R決着で勝利しUFCと契約をかわしている。
アメリカントップチーム所属で、階級は違えど堀口恭司の盟友でもある。エリートレスラーでありながら1勝はサウスポー構えからの左右ストレートでのKO。そして2勝目はリアネイキドチョーク、3勝目は背中をつけての三角絞めという「寝技」にも長けている。
組み技だけなら現王者にも勝てると言われるニコルは、『UFC 285』のナンバーシリーズでUFCデビューし、いきなりメインカード入り。MMA13勝8敗(UFC2勝4敗)、柔術茶帯のジェイミー・ピケット(米国)を相手にどんな試合を見せるか。
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アーロン・ピコのライバルがBellatorと契約
もう一人は、Bellatorとの契約が発表されたジョーダン・オリバー(米国・32歳)だ。
オリバーは、オクラホマ州立大学出身で、2度のNCAAチャンピオン、3度のNCAAファイナリストとなっており、フリースタイルレスリング65kg級東京五輪代表候補だったレスラー。
キャリアは127勝6敗で、NCAAの歴史上最も熟練したカレッジレスラーと言われるローガン・スティーバーを破った3人のレスラーのうちの1人でもある。
2018年ジオルコウスキ国際では、日本の鴨居正和に勝利するなど、乙黒拓斗が頂点の65kg級から70kg級を主戦場としていたが、Bellatorでは、2023年下半期に、フェザー級に参戦するとプレスリリースには記されている。
パトリシオ・ピットブルを頂点とするBellatorフェザー級には、かつてレスリング時代に対戦したアーロン・ピコも3位にランクされている。オリバーは、BellatorでどんなMMAファイターに進化した姿を見せるか。