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インタビュー

【Krush】松下大紀、どん底から這い上がり、Krushスーパー・ライト級の絶対王者になる!「ちゃんと相手を研究すれば倒せることが分かった。鈴木選手がどんな試合をしてきても、僕は倒しに行く」=1月26日(土)「Krush.97」後楽園

2019/01/15 05:01
 1月11日(金)埼玉のK-1ジム川口にて、1月26日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.97」の[第7代Krushスーパー・ライト級王座決定戦/3分3R・延長1R]で鈴木勇人と対戦する松下大紀が公開練習を行った。  4連敗でどん底を味わってからの3連続KO勝利で王座決定戦のチャンスを掴んだ松下。連敗脱出となった2018年5月の寺崎直樹戦を契機に連続KO勝利が始まり、当初は挑戦者決定戦として組まれていた一戦が王座決定戦に変更されるなど、まるでジェットコースターのような乱高下でタイトルマッチに辿り着いた。  公開練習で松下は得意のパンチではなく、右ミドルとテンカオを中心に力のこもった2分1Rのミット打ちを披露。「公開練習なんでパンチより蹴りの方が迫力あるかな、と。でも相手がけっこう蹴ってくるんで、僕も蹴られっぱなしじゃなくて、蹴りたいと思っています」と蹴り中心のミットにした理由を説明し、「僕は10日前ぐらいにちょうど仕上がるようにしてるんで、今はいつも通りの練習をしてます」とタイトルマッチを控えてもリラックスした表情を見せる。  3連勝の要因について松下は「連敗中はあんまり相手の映像とか見てなかったんですけど、連勝するようになってからは相手の映像を見るようにしました。それがKOにつながっている」と自己分析。「意外にちゃんと相手のことを研究して、普通に倒す練習をしていけば倒せるんだなと。簡単って言ったらおかしいですけど、ちゃんと研究をすれば良い結果につながるなって、自分の中でプラスになりました」と対戦相手の研究に力を入れることで、自分のパンチ力も活かせるようになったと明かす。  前回のFUMIYA戦も「倒そうと思いながらも、蹴りにパンチを合わせて冷静に戦って倒しに行った」と振り返った松下。ベルトを争う鈴木の実力を「長身のサウスポーで左ミドルをガンガン蹴って、そこで相手が怯んだら左ストレートを打ち込んでくる。良い意味で教科書どおりに戦う選手かなって思います。その教科書どおりが逆にやりづらいんですよ」と高く評価する。  松下・鈴木ともにスーパー・ライト級では長身で、距離の取り合いも勝負の鍵になりそうだが「一言言えるのは、僕は倒しに行くつもりで試合をやる。鈴木選手がどういう戦い方をしてきても、対応出来るように練習してきます」とKO決着に向けてぬかりはない。  2018年はスーパー・ライト級挑戦者決定トーナメントも行われ、松下もトーナメントへの出場をかけた試合に出るチャンスがあったが敗戦を喫した。「あの時は自分が負けてることで自信をなくしていた。当時はトーナメントのことは考えていなくて、とりあえず自分が早く復活したいという気持ちの方が強かった」と語る松下は、小学生時代からお世話になっているK-1ジム川口の沼尻紀夫代表に「ベルトを獲って恩返ししたい」と意気込む。  松下といえば、試合前のド迫力の睨み合いや独特の風貌でも注目を集め、前回のFUMIYA戦ではYouTubeで高い再生回数を記録した。本人はそのことについて「試合前のフェイスオフにしても、どうせ殴り合う相手なんで。その時ぐらいは盛り上げるじゃないですけど、そこから試合で優位に立てれば、相手がびびってくれればラッキーかなって。自分の気持ちを高めるルーティンのような感じですね」。また松下は大のバスケ好きで、入場のパフォーマンスや長くたくわえた顎鬚はNBAのスーパースターの1人、ジェームズ・ハーデンを意識しているという。 「ベルトを持って、すぐ返上したり、負けて獲られることはなるべく避けたい。3~4年ぐらいは僕が絶対王者としてベルトを持ってたいですね。とりあえずKrushスーパー・ライト級のベルトをしっかり獲って、絶対王者として君臨する。それで新しい挑戦としてスーパー・ウェルター級でも挑戦できたらなと思ってます」と今後の目標を掲げた松下。連敗を糧に大きな成長を遂げたKOマシーンが、王座奪取と絶対王者を目指す。
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