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レポート

【Bellator】ウクライナから帰還したアモソフがストーリーを完封し統一王者に! フェザー級でケネディがカルバーリョに判定勝ち

2023/02/26 06:02
 2023年2月25日(日本時間26日)、アイルランド・ダブリンの3Arena Dublinにて『Bellator 291』が開催された(U-NEXTが1時から配信)。  前日計量ではメインの「Bellator世界ウェルター級王座統一戦」の両選手ともに169.4ポンド(76.83kg)でパス。  セレモニアル計量では、正規王者ヤーソラフ・アモソフはウクライナ国旗を肩にかけて登場。暫定王者ローガン・ストーリー(米国)は星条旗パンツで秤の上でガッツポーズを見せた。フェイスオフでは、互いに握手をかわし、肩を抱き合って記念撮影に臨んだ。  2020年11月の『Bellator252』で両者は対戦し、そのときはスプリット判定でアモソフが勝利。ストーリーはキャリア初黒星を喫している。戦火のなか復帰する正規王者アモソフと、MVPを下して暫定王者になったストーリーは、今回は5Rで戦う。  同級には日本からPANCRASEウェルター級王者の菊入正行(NEVER QUIT)の参戦も決定しており、その頂点の戦いに注目だ。  また、ISAO(NEVER QUIT)が参戦するフェザー級がコメインに組まれ、ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)が145.4ポンド(65.95kg)、ジェレミー・ケネディ(カナダ)が146ポンド(66.22kg)でともにパス。熱い視線をかわしている。  同じくフェザー級ではプレリミナリーにUFC6戦無敗のまま引退したザビッド・マゴメドシャリポフの弟ハサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)が登場。7勝無敗のハサンは145.6ポンド(66.04kg)、6勝4敗のハファエル・ハドソン(ブラジル)は145.2ポンド(65.86kg)でパス。ハサンは穏やかな表情でフェイスオフに応じている。試合はハサンがパウンドアウト勝利で戦績を8勝無敗としている。 [nextpage] Bellator 291: Amosov vs. Storley 速報 2月25日(日本時間26日)アイルランド3Arena Dublin午前1時30分~U-NEXT生配信 ▼Bellator世界ウェルター級王座統一戦 5分5R〇ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)正規王者・27勝0敗 169.4lb(76.83kg)[判定3-0] ※50-45×3×ローガン・ストーリー(米国)暫定王者・14勝2敗 169.4lb(76.83kg)※アモソフが統一王者に  正規王者のヤロスラフ・アモソフ(29=ウクライナ)と暫定王者のローガン・ストーリー(30=米国)が対戦。  アモソフは世界コンバットサンボ選手権で4度優勝するなどサンボをベースとし、2012年のプロデビューか26勝無敗。2022年6月に当時のウェルター級王者のドゥグラス・リマに判定勝ちで王座を獲得した。  元UFC世界王者ハビブ・ヌルマゴメドフの持つ記録「29」にあと3勝に迫っていたウクライナの王者は、当初は2022年5月にロンドンでマイケル・“ヴェノム”ペイジの挑戦を受け、初防衛戦に臨む予定だった。  しかし、2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり、アモソフは家族を移動させてから戦地に戻ることを決断、母国の防衛活動に入った。  その5月のロンドン大会でアモソフの代役としてペイジと暫定王座決定戦を戦い、ベルトを巻いたのが、今回戦うストーリーだ。  6月中旬に復帰に向けてのトレーニングを再開したアモソフは、ウェルター級王座統一戦にして、2年3カ月ぶりの再戦に向かうきっかけを、破壊された自宅の地下からBellatorのベルトを見つけ出したときに友人たちからかけられた言葉にあったという。 「『ヤロスラフ、君はこのベルトを防衛しに行かなくちゃいけない』と言われた。長い時間、考えたよ。行くべきか、行かざるべきか。でも多くの人が『行くべきだ』と。だから、僕は行く」  対するストーリーは、ミネソタ大学ツインシティー校時代にNCAAディビジョン1で4度のオールアメリカンに輝いたレスリングエリート。2022年5月のウェルター級暫定王座決定戦をペイジと戦い、MVPを強いテイクダウン&コントロールで塩漬けにしてスプリット判定で勝利、「暫定」のベルトを手にした。  アモソフとは20年11月の『Bellator252』で対戦し、スプリット判定でアモソフが勝利。ストーリーはキャリア初黒星を喫している。  試合前にストーリーは「3Rを十分に戦えたと思っていた試合だ。今回の試合ではペースを上げて、彼の得意なポジションにさせないようにしなければならない。それを解決するには5Rある。それがこの試合の大きな要素だ。25分間、世界最高の2人が戦う。彼はオールラウンドで非常に堅実だ。どの局面でもいいし、弱点がない。ハイペースで戦うこともできるから、最初の戦いはとても接戦だった。両者が疲れているときに、誰が削り続け、そのハイペースを維持できるかにかかっている。だから5Rなんだ。そして最初の戦いからボクシングが劇的に改善した」と、王座戦の5Rで優位に立てると自信を見せている。  両者ともにタフファイトを覚悟している5Rの王座統一戦。最後にベルトを巻いているのはアモソフかストーリーか。  青と黄色のウクライナ国旗色のシャツとバンダナで入場のアモソフ。戦地からの復帰でどこまで仕上げられたか。中央でグローブタッチ。  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取るのはストーリー。右ボディを打つ。ヒザを触るストーリーはシングルレッグも切るアモソフはワンツースリー。  左を当てて右アッパーのアモソフ。下がるストーリーも右を返す。アモソフは右ローキック。インロー、左右から左ハイに繋ぐアモソフ。右目尻から出血のストーリーはアモソフの左ジャブを被弾する。  ワンツーから右ハイをかすめるアモソフ。ストーリーは長期戦見据えるか手数もアモソフ。ストーリーの入りに細かい左右アッパーをまとめる。ストーリーはテイクダウンを初回後半は見せず。  2R、先にシングルレッグはアモソフ。足を抜くストーリー。右を振るストーリー。アモソフに低いシングルレッグもアモソフは反応よく両足を後方に飛ばして切る。  ジャブのダブルから右ハイをかすめるアモソフ。詰めるストーリーに近距離でクリンチアッパーはアモソフ。ジャブでアゴを上げさせ、左ミドルハイも。詰めるアモソフに抜群のタイミングでダブルレッグに入るストーリーだが、ここも回りながら切るアモソフ。  すぐに詰めて左右、右カーフと反撃する。アモソフの右カーフについにスイッチして前足を変えるストーリー。アモソフは右ハイをガード上に当てる。さらにシングルレッグへ。ここは固執せずに放してゴング。  3R、サウスポー構えになるストーリー。アモソフは左ハイ。その打ち終わりにシングルレッグはストーリーも、頭を押さえ足を抜くアモソフ。ストーリーは右前手でストレート。しかし、アモソフも右ミドルをヒット。さらに左ジャブ、左ロー。左フックを当てるアモソフは打ち合いから一転シングルレッグ、放して右ハイをガード上に当てる。  右ミドルを打ち込むアモソフ。さらにワンツースリーからアッパーも当てて金網に詰めると、ダブルレッグテイクダウンをストーリーから奪う!  立つストーリーにスタンドバックにつくアモソフは、背後から左ハイを打ちこみ離れる。追うストーリーにサークリングするアモソフは近距離で右アッパー。最後もシングルレッグに入ってゴング。  4R、蹴りをインロー、ミドルと打ち分けるアモソフ。さらに詰めて右フックを打ち込む。ストーリーの入りにスタンドバックについて崩し。放して左ハイまで繋ぐ。ついに四つから脇差し組もうとするストーリーだが、ここもアモソフは突き放す。  左ジャブを突くアモソフ。ストーリーのシングルレッグで片足を上げられるが、これも足を抜いたアモソフはすぐに反撃。ダブルレッグテイクダウン! ストーリーの立ち際に蹴りを放つ。さらに右ミドル! 右目尻から出血のストーリーに、スタミナを切らすことなくバックフィストから蹴りまで繋ぐアモソフ。左ローを当ててゴング。  最終5R、大きく深呼吸するアモソフ。グローブタッチ。シングルレッグのストーリーは、背中を見せて立つアモソフのバックを取ろうとするが、すぐにアモソフは正対。蹴りを放ち、ニータップのフェイク。さらにストーリーのタックルを切る。右ストレートを打ち込み、左前蹴り。なおもシングルレッグのストーリーを切ると、逆にアモソフがシングルレッグを見せて、放す。アモソフのジャブに合わせてタイミングよくシングルレッグに入るストーリーだが、すぐに切るアモソフ。  足を触り右アッパーのストーリーだが、かわすアモソフは、左前蹴りでストーリーを後方に飛ばすと、前手争いから右ロー、右ミドル! さらに左ジャブ。左右で前に出ると、ストーリーはカウンターのシングルレッグも、その頭に左を突いて足を抜くアモソフがシングルレッグを放して左ハイ、残りわずかでアモソフがダブルレッグテイクダウン! ストーリーに尻を着かせてゴング。  両者はハグし、アモソフはコーナーに戻り、ATTのマイク・ブラウンコーチらとハグをかわした。  判定は3-0(50-45×3)でアモソフが完封勝ち。ストーリーのテイクダウンをすべて防いだアモソフは、ウクライナ国旗を肩に、統一したベルトを腰に巻いた。  ケージの中でビッグジョン・マッカーシーによるインタビューでは、「1分間時間をください」と呼びかけ、「愛しています。私の人々、ウクライナの人々。1年前におかしな男が私の国に攻め込み、子供たちを殺した。どうかウクライナのことを忘れないで。国を守っている人達、ありがとう」とマイク。次の対戦相手を問われ、「スコット・コーカーと相談する。ありがとう」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R×ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)13勝7敗 145.4lb(65.95kg)[判定0-3] ※30-26×3〇ジェレミー・ケネディ(カナダ)19勝3敗 146lb(66.22kg)  1R、ケネディのシングルレッグに、カルバーリョはギロチンチョーク! クローズドに入れて絞めるが、首を抜くケネディが上からハーフでパウンド。金網使い立ち上がるカルバーリョ。ケネディはなおも右で差して組む。  2R、左で差して押し込むケネディがボディロックテイクダウンからバック! リアネイキドチョークを狙うが、正対してスタンドに戻すカルバーリョ。なおもダブルレッグテイクダウンのケネディは上のままゴング。  3R、左右から先に組むのはカルバーリョ。金網に詰めてダブルレッグから脇を潜りスタンドバックに。しかしケネディはアームロック狙いからスイッチ、バックにつく。背中について4の字ロック、完全バックを奪うケネディはリアネイキドチョークを狙うがカルバーリョは首を守る。ケネディは背後からパウンドは打たず。じっくり極めを狙う。横回転で腰をずらそうとするカルバーリョだがゴング。   判定は3者30-27のフルマークでドミネートしたケネディが勝利した。ケネディは2021年4月のアダム・ボリッチ戦の判定負け後、エマニュエル・サンチェスに判定勝ち、アーロン・ピコの肩負傷でTKO勝ち、そしてカルバーリョを相手に判定勝ちと3連勝をマーク。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R×ピーター・クイリー(アイルランド)13勝8敗1分 155.4lb(70.48kg)[2R 2分32秒 TKO] ※左ヒジ→パウンド〇ブライス・ローガン(米国)13勝7敗 155.8lb(70.66kg)  アイルランド大会恒例の『ゾンビ』の大合唱のなかクイリーが登場。対戦相手のローガンも口ずさんで迎え撃つ。  1R、先に詰めるクイリーがワンツー。サークリングするローガンはスイッチを一瞬見せながらジャブ。左から右の飛び込みはクイリー。ローガンも右を伸ばす。右の蹴りからスーパーマンパンチを狙うクイリー。ローガンはジャブ、右カーフを当てる。クイリーは前足を上げて右の入り。そこにカウンターの右はローガン。  クイリーは詰めて右アッパー。回るローガンは右カーフ! 前足をチェックするようになったクイリー。ワンツーの右でクイリーが鼻頭から出血。ローガンはまたも右カーフ。続くカーフにクイリーはバランスを崩す。金網背に左ミドルを当てるローガンにクイリーも右ミドルを放つ。  2R、サークリングするローガンを追うクイリー。ローガンは左フック、右カーフ。クイリーはワンツースリーで前に出ると、ローガンがダブルレッグテイクダウン。すぐに立つクイリーにシングルレッグも、クイリーはクリンチボクシングから首相撲に。ローガンは近距離で左ヒジ! ダウンしたクイリーにパウンドをまとめてレフェリーを呼び込んだ。  TKO勝ち直後、ローガンは「静かにしてくれ、ダブリン。ごめんよ、勝ったのは俺だけど」と笑顔を見せると、「とにかく冷静に行こうとした。1Rは向こうのペースだけど、あと2Rあると思って戦った」と語った。 [nextpage] ▼女子フェザー級 5分3R〇シネード・カヴァナ(アイルランド)9勝5敗 146lb(66.22kg)[判定3-0] ※30-27,29-28×2×ジェネイ・ハーディング(ニュージーランド)6勝7敗 145.1lb(65.81kg)  2018年10月の『Bellator 207』の再戦。当時はヒジ打ちのカットによるドクターストップでハーディングが勝利している。ハーディングは2連敗中。カヴァナは2月の前戦でリー・マコートに判定勝ち。  1R、ともにオーソドックス構え。カヴァナは出入りから右の強打。距離が近くなる回転速い左右をまとめる。ハーディングは左ジャブ。右ミドル。そこにカヴァナも左を狙う。右ストレートのカヴァナは右の飛び込み。オーソから左ミドルの長い距離はハーディング。右ロー、左、右の前蹴りも当てる。  2R、前蹴りのハーディングが中に入っていくとカヴァナの右を被弾する。こつこつと蹴りを放つハーディングに、カヴァナはローキックに合わせてカウンターの左で腰を落とさせる! タッチキックのように左右の蹴りを当てるハーディングに、金網に詰めるカヴァナは右ストレートでハーディングの腰を再び落とさせる。  3R、右に回りながら蹴りを放つハーディング。こつこつと右ローを当てる。カヴァナは手数が減る。ハーディングの蹴りの打ち終わりに右を肩口に当てるカヴァナ。しかし、ハーディングは左ミドルを当てるとカヴァナが後退。ハーディングの右ローに右ストレート狙う。左右ミドルを当てるハーディング。その蹴り足を取ってテイクダウンはカヴァナも深追いはせず。ゴングに両者、手を挙げる。  判定は、3-0(30-27,29-28×2)で2度ハーディングの腰を落とさせた地元のカヴァナがリベンジに成功。「テイクダウンもトライしたけど相手はリーチもあるし大変だった。次は誰でもいい」と語った。 [nextpage] ▼147.5lb契約 5分3R〇キアラン・クラーク(アイルランド)7勝0敗146.4lb(66.4kg)[判定3-0] ※30-26×3×レオナルド・シニス(ギリシャ)11勝6敗1分 148.8lb(67.49kg)※体重超過  1R、開始早々、シニスの右ストレートをかわしたクラークが、シングルレッグからダブルレッグテイクダウン。下のシニスは金網に詰まりクローズドガード。ヒジ、鉄槌のクラークはパスガードからマウント! 強いヒジを打ち込むと背中を向けるシニス。そこに4の字バックマウントのクラークだがゴング。先にシニスが立ち上がる。  2R、サウスポー構えで入るクラーク。シニスは右ローから左右で詰めるが、クラークはボディロックテイクダウン。シニスの両足をまとめて足で挟み、ハーフに変えて下の手首をコントロール。半身から正対したシニスは下から鉄槌、サイドを取らせてケージウォークの体勢になるがゴング。今度はシニスがすぐには立ち上がれない。  3R、スイッチしながら打撃を見せて前に出るクラーク。金網を背にさせると、シングルレッグテイクダウン。シニスがクローズドから足を解くとクラークはパスを狙う。再びガードの中に入れるシニスにパウンドから腰を抱いて片足パスするクラーク。下のシニスは鉄槌も、その際でパスするクラークは上四方からサイドでパウンドでゴング。  実に14分間トップを奪ったクラークは、「辛抱強くコントロールした。彼は強いからね。これから? どうなるか見てみよう」と語った。 [nextpage] 【プレリミナリー】 ▼ライトヘビー級 5分3R〇カール・ムーア(英国)11勝2敗 205.4lb(93.16kg)[判定3-0] ※29-28×3×マチエイ・ロザンスキ(ポーランド)14勝4敗 205.6lb(93.25kg) [nextpage] ▼ミドル級 5分3R×チャーリー・ワード(アイルランド)10勝6敗 185.2lb(84.0kg)[判定0-3] ※27-30×3〇マイク・シップマン(英国)15勝4敗 184.8lb(83.82kg) [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R×ゴカン・サリカム(トルコ)8勝2敗 247.4lb(112.21kg)[判定0-3] ※28-29×3〇オレグ・ポポフ(ロシア)16勝1敗 248.2lb(112.58kg) [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ノーバート・ノヴェニーJr(アイルランド)5勝0敗 185.6lb(84.18kg)[1R 3分12秒 TKO] ※右オーバーハンド×アンディ・マンゾロ(エストニア)26勝9敗 185lb(83.91kg) [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ブライアン・ムーア(アイルランド)16勝9敗 135.8lb(61.59kg)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ルカ・イオビン(イタリア)15勝9敗 134.6lb(61.05kg) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇リッチー・スマレン(アイルランド)9勝2敗1分 144.8lb(65.68kg)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ピョートル・ニージエルスキー(ポーランド)17勝4敗 145.1lb(65.81kg) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ダラー・ケリー(アイルランド)3勝0敗 145.2lb(65.86kg)[3R 1分58秒 TKO] ※パウンド×ドーヴァル・ジョーダン(フランス)2勝3敗 145.2lb(65.86kg) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇アザエル・アジュジ(フランス)5勝1敗 145.8lb(66.13kg)[判定3-0] ※29-28×3×リアム・マクラッケン(英国)3勝1敗 145.8lb(66.13kg) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ハサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)8勝0敗 145.6lb(66.04kg)[1R 4分40秒 TKO]×ハファエル・ハドソン(ブラジル)6勝5敗 145.2lb(65.86kg)  フェザー級でプレリミナリーにUFC6戦無敗のまま引退したザビッド・マゴメドシャリポフの実弟ハサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)が登場。7勝無敗のハサンのセコンドにはマゴメド・マゴメドフがつく。  1R、ハドソンの右ローに合わせて、すぐに組んでダブルレッグテイクダウンのマゴメドシャリポフ。足を戻すハドソンに腰を抱いて右にパスを狙う。激しいパスアタックに足を効かせるハドソン。左足を抜いたマゴメドシャリポフは、ハーフからヒジを入れる。  下の右手をコントロールされるハドソン。手首を外すと上体を立てようとするが、右で腰を抱きながら左でパウンドのマゴメドシャリポフ。いったん体を離したマゴメドシャリポフは、ハドソンの頭を中央に向けると腰を抱いてパウンドラッシュ! ハドソンが動けず打たれ続けるハドソンを見て、レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R×エリーナ・カリオニドゥ(ギリシャ)9勝5敗 124.8lb(56.6kg)[判定0-3] ※27-30×3〇ジェーナ・ビショップ(米国)5勝0敗 125.2lb(56.78kg)  1R、ボディロックテイクダウンはビショップ。パス、マウントにブリッジでリバーサルするカリオニドゥだが、ビショップは足関節狙いからデラヒーババック、再びパスからサイド、ノースサウスチョーク狙い。首にニーオン。カリオニドゥはブリッジからハーフに戻すと、下から肩固め狙い。しかし、抜くビショップ。カリオニドゥはラバーガード狙いも、足をさばくビショップがサイドでゴング。  2R、左右で詰めるビショップが金網まで押し込み四つから小外がけでテイクダウン! 下から腕を手繰り、それを外すビショップに蹴り上げて立ち上がる。右ストレートで詰めて首相撲からヒザを突くカリオニドゥだが、ボディロックテイクダウンはビショップ。そのままマウントを奪い、パウンド。下のカリオニドゥはシザーズを狙うが、崩せず。残り10秒でビショップは腕十字を極めに行くがゴング。  3R、右を振ってニータップテイクダウンを狙うビショップ。突き放したカリオニドゥだが、ビショップはなおもダブルレッグ&小外がけテイクダウン。ハーフから右肩でアゴに圧力をかけて背中を着かせると、コントロール。下のカリオニドゥはバギーチョークを狙うがビショップは極めさせず。上四方に移行したビショップはそのまま押さえ込んで時折パウンドでゴングを聞いた。  判定は3-0(30-27×3)のフルマークでビショップが勝利。MMA戦績を5勝無敗とした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ケニー・モコノアナ(アイルランド)5勝0敗 145.6lb(66.04kg)[1R 3分13秒 TKO]×クレイグ・マッキントッシュ(スコットランド)4勝4敗 145.8lb(66.13kg)  1R、モコノアナが左右で金網に詰めてダブルレッグテイクダウン。そこにマッキントッシュはギロチンチョークを合わせるが、ケージに頭が詰まり後方に伸ばせない。頭を抜くモコノアナは細かい鉄槌。クローズドガードのマッキントッシュだが、そこにモコノアナは強い左ヒジ! 頭を抱え込んだマッキントッシュにさらにヒジ、右のパウンドも入れるとレフェリーが間に入った。マッキントッシュは上体を立ててストップに不満気だが、止められても仕方ない連打だった。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R×ダニエレ・スカティッツィ(イタリア)12勝7敗 164.2lb(74.47kg)[判定0-3] ※27-30, 28-29×2〇ドミトリー・フリツェンコ(ウクライナ)8勝0敗 164.2lb(74.47kg)  1R、サウスポー構えのスカティッツィのフックの飛び込みに、フリツェンコは組んで脇潜り、スタンドボディロック。スカティッツィのアームロック狙いに、フリツェンコは腕を抜く。  右関節蹴りを見せるスカティッツィ。ワンツーから右ハイをスナップを効かせてガード上に当てる。さらに前足の右ハイも。フリツェンコは右ミドルハイを返す。さらに跳びヒザのスカティッツィに掴むフリツェンコに離れるスカティッツィ。フリツェンコも二段蹴り。さらに詰めてボディロックテイクダウンでゴング。  2R、右の蹴りで牽制し、オーソにしてからサウスポー構えとなるスカティッツィ。右ミドルのフリツェンコに、蹴り返しのスカティッツィは右のスナップあるハイキック。手数が少ないフリツェンコは後ろ廻し蹴りは空振り。スカティッツィは左ハイをガード上に当てる。続く右の蹴りの打ち終わりに組もうとするフリツェンコだが、スタンドでがぶるスカティッツィがヒザ蹴り。頭抜いて離れるフリツェンコが再び組んでゴング。  3R、サウスポー構えから入るスカティッツィは左右の蹴り。フリツェンコも蹴りの打ち返しから左右連打で詰める。さばくスカティッツィ。フリツェンコはオーソから左の蹴り。左の蹴りのダブルから右ミドルハイ、左インローを足数を増やすフリツェンコ。オーソに戻すスカティッツィは左で前進。さらに右ジャブで詰めるが、サークリングするフリツェンコ。飛び込むスカティッツィの連打に、フリツェンコはかわしながらゴング。  判定は3-0(30-27, 29-28×2)でテイクダウンも織り交ぜたフリツェンコが接戦を制した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇スティーブン・ヒル(英国)7勝0敗 170.2lb(77.2kg)[2R 2分03秒 リアネイキドチョーク]×ジョエル・コアジャ(フランス)7勝9敗 171lb(77.56kg)  1R、サウスポー構えのコアジャ。オーソのヒルがダブルレッグからケージに詰めてボディロックでコアジャをテイクダウン。一瞬マウントを奪うも、すぐに足を戻すコアジャ。ハーフからパウンドで削る。  2R、コアジャは飛び込んでのフックも、そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはヒル。ハーフからパウンド。コアジャの立ち際にバックを奪うとパームトゥパームでリアネイキドチョークを極めた。スティーブン・ヒルはMMA戦績を7勝0敗とした。
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