タイ・バンコクのルンピニースタジアムで毎週金曜日に開催されている『ONE Friday Fights』に、和田竜光と安藤達也の出場が決定した。和田は3月17日にアーネスト・モンティーリャ(フィリピン)と、ONEデビュー戦となる安藤達也は3月31日にアリ・モタメド(イラン)といずれもリングで戦う。
▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R和田竜光(日本)24勝12敗2分1NCアーネスト・モンティーリャ(フィリピン)10勝4敗
3月17日(金)の『ONE Friday Fights 9』に出場する和田は、2021年10月の『Road to ONE』で竹中大地にスプリット判定勝ち後、2022年1月には体重超過した中国のワン・シュオと61.5kgのキャッチウェイトで戦い、判定勝ちで2連勝。
しかし、2022年6月の前戦でONEフライ級2位のカイラット・アクメトフに判定負けで、王座戦線から一歩後退。今回はルンピニーのリングでの再起の一戦となる。
対戦相手のモンティーリャは、MMA10勝4敗で今回がONEデビュー戦。2014年11月の『PXC46』でアルヴィン・カクダックとバンタム級王座決定戦に臨み、3R リアネイキドチョークで一本負けで戴冠ならず。翌2015年6月には、後にUFCで佐々木憂流迦とも対戦するジェネル・ラウザに1R TKO負けで連敗。
しかし、その後はURCCなどで5連勝中。2018年9月に空位のフライ級王座をジアー・カスティロと争い、1R リアネイキドチョークで一本勝ちでベルトを巻くと、2019年4月には初防衛にも成功している。その後、試合から遠ざかり、今回の和田戦が3年11カ月ぶりの復帰戦となる。和田にとっては、再び上位陣と戦うために負けられない一戦となる。
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安藤達也はインドのアリ・モタメドと対戦
▼ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R安藤達也(日本)13勝3敗1分アリ・モタメド(インド)7勝5敗
また、3月31日(金)に行われる『ONE Friday Fights 11』では、現修斗世界バンタム級王者の安藤達也(13勝3敗1分)がONE初参戦を果たす。
安藤は、小学生時代に琉球少林流空手道を学び、関東一高時代にレスリングで国体優勝。国士舘大レスリング部を経てMMAへ。2021年9月の環太平洋王座戦でインフィニティリーグを制した石井逸人に完封勝利し、初防衛に成功すると、2022年3月に行われた修斗世界バンタム級王座戦で岡田遼に挑戦し、2R、右フックでダウンを奪ってのパウンドでTKO勝ち。バンタム級新王者に輝いていた。
ONEデビュー戦に向け、安藤は主催者を通じて「ずっと海外で試合をしたいと思っていたので、ONEからチャンスを貰えて嬉しかったです。今回の相手は、経験値の高いストライカーです。自分のひらめきを武器に、いつも通り決着をつけに行きます。そして、ONEのチャンピオンと戦えるチャンスを掴みに行きます。ファイターとしての目標はたくさんありますが、まずは自分に勝つこと。格闘技を通して挑戦する姿を見せて、勇気を与えたいです。格闘技はLIVEだと思うんですよね。やってみないと分からない! ぶちあげます。お楽しみに」とのコメントを発表している。
対するイランのアリ・モタメドはMMA7勝5敗。2018年からONE Warrior Seriesに参戦し、wardogにも参戦したジョン・ダウンに2R、ヒザ蹴りでKO勝ちも、マーク・アベラルドに判定負け、シネチャツガ・ゼルトセトセグに2R TKO負けと連敗。2019年8月に再起を果たすと、2019年12月の『ONE Warrior Series 9』で吉野光と対戦。再三テイクダウンを奪われながらも打撃が評価されたかスプリット判定で勝利している。前戦は2020年12月でONE本戦デビュー。チェン・ルイに1R TKO負けしており、初白星を狙う。
安藤にとってはリングでいかにモタメドをテイクダウンして削るか。ケージ使用の本戦出場に向け、モタメドを下して取って代わりたいルンピニーでのリングの試合だ。
今後も日本人ファイターが参戦予定の同シリーズの生中継は、毎週金曜よる9時30分からABEMA格闘チャンネルにて無料視聴が可能だ。