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【RISE】志朗、ルンキット戦の不安は相手の体重オーバー「しっかり勝って決勝で那須川天心選手と日本人対決をしたい」

2019/07/11 20:07
【RISE】志朗、ルンキット戦の不安は相手の体重オーバー「しっかり勝って決勝で那須川天心選手と日本人対決をしたい」

スピードのあるコンビネーションをミットに叩き込んでいった志朗

2019年7月21日(日)エディオンアリーナ大阪・第1競技場『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』にて、-58kg世界トーナメント準決勝戦に臨むISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)が、11日(木)都内にて公開練習を行った。


 この日は同大会で-61kg世界トーナメント準決勝に臨む梅野源治(PHOENIX)との合同公開練習となり、梅野とマススパーを行った志朗。蹴り足をキャッチして2度コカしたり、ガードを固めてロープを背にした梅野にラッシュで猛攻を加えたりと見せ場を作った。

「試合前にいい緊張感、ここに来るまで緊張していたので、いい練習になって階級も上の梅野選手とマスができて勉強になりました。評判では(梅野が)いろいろな選手を壊していると聞いたので、怖い印象があったんですが実際に会ったら優しかったです」と、笑顔で梅野とのマススパーの感想を語る。


 ミット打ちでは技と技のつなぎが短く、多くの攻撃を繰り出した。これは「手数を多くしているイメージです。次がRISEでは3戦目なので、どんどんスタイルを変えています」という。

 3月の1回戦ではウラジスラフ・ミキータス(ウクライナ)をローキックで3RにKOで葬ったが、その後は試合を行わず準決勝に備えた。「15歳からムエタイを始めて、4カ月間も試合をしなかったのは初めてのことです。その分、タイへ行ってラジャダムナンやルンピニースタジアムの現役ランカーとスパーリングをしていました。サウスポーとしか練習していないくらいなので、対策はバッチリです」と、今回の対戦相手である元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級王者ルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ/ウォーサンプラパイジム)攻略に時間をかけた。


「ホームでもあるので、自分の方がルールに対応できる。日本のジャッジがどうポイントを取るのかも自分の方が分かっています。ムエタイルールで試合をしているからと言ってRISEルールに適応できないことはない。ヒジと首相撲ができないだけですから。ヒジの距離でパンチをやるだけです。意外とこのルールに向いているのかも」と、RISEルールへの適応にも自信を見せる。


 ルンキットはタイの一流選手だが、「本来の階級は上の選手なので、タイでは試合ができないからやるとは思っていませんでした。だから、計量オーバーしたらどうなるのかなって思っています。最近、RISEで計量オーバーする選手が多いので、ルンキットもオーバーしたら嫌だなと。ぜひ戦いたい相手ですからね。階級を上げてラジャダムナンのタイトルは返上しましたが、実力はチャンピオンクラスなので戦ってみたいとの気持ちがあります」と、ルンキットの体重が気になるようだ。


 さらに、ルンキットの印象を聞かれると「試合はつまらない」とバッサリ。「毎日試合の動画を見ています。もう飽きたくらい見ているんですが、つまらないですね。タイでも人気がないんです。年末のスアキム戦も試合では勝っていたけれど、攻める姿勢が足りなくて賭け率で負けたようなもの。3月の試合を見ても全然RISEルールに適応できていませんし、よくセミファイナルに持ってきたなって思いました。打ち合って盛り上がるか、一方的に距離を支配されて盛り上がらないかのどっちかになるんじゃないですか」と、RISEルールに適応できていないと指摘。


「距離で戦う選手なのでミドルキックもそうですし、距離が近くなると首相撲で来る。ルールを理解していないんじゃないかってくらいです。最近は前に来るようになりましたが、3月の1回戦では3Rを流しに来たじゃないですか。逆に前へ来てくれれば粗い部分があるので僕が有利です」と、ルールと戦い方を知っている自分の方が有利ではとした。加えて「攻略方法は何パターンも練習しています。こうきたらどうやるとか。技は2~3用意していて、それが当たれば倒れる」と、KO勝ちも十分狙えるようだ。


 不安要素は「一番心配なのは本来の階級差ですね。半分不安で半分楽しみ。実質、僕よりも3階級上ですから。僕はバンタム級まで落とせるので」と、やはり体格差。しかし最後には「初の大阪での試合なので、僕を知ってもらいたいので盛り上げるのが条件。しっかり勝って決勝で日本人対決をしたいですね。(もう一方の準決勝は)スアキムが最近粗いので、殴る気持ちが強すぎて逆に打ち終わりに喰らっています。でもタイの試合を休んでいるのでリフレッシュしているかも。それでも普通に天心選手が勝つと思いますが、ムエタイでタイトルを獲っている男なので油断はできないですね」と、決勝を那須川と争いたいと語った。

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