北京五輪フリースタイルレスリング55kg級金メダリストで、元UFC世界バンタム級&フライ級同時世界王者のヘンリー・セフード(米国)が、5月6日(日本時間5月7日)の『UFC 288』でMMAに復帰。現UFC世界バンタム級王者のアルジャメイン・スターリング(米国)の王座に挑戦することが分かった。スターリングがポッドキャストで明かしたもので会場は未定。
MMA16勝2敗、UFC10勝2敗のセフードは、2018年8月の『UFC 227』で、UFC世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソンに挑戦し、スプリット判定で王座奪取に成功。ジョンソンの防衛記録をUFC史上最多の11回でストップさせた。
翌2019年6月の『UFC 238』ではマルロン・モラエスとのUFC世界バンタム級王座決定戦で3R TKO勝ちでUFC史上4人目の二階級同時王者となった。
2019年12月19日にバンタム級に専念するためフライ級王座を返上。2020年5月の『UFC 249』でドミニク・クルーズに2R TKO勝ちでバンタム級王座の初防衛に成功後、バンタム級王座を返上し現役引退を発表していた。
【写真】2月17日から倉本一真もセフードとDJの練習に合流している。
現在セフードは、米国アリゾナ州フェニックスの「FIGHT READY」でコーチングに務めているが、ここ数年、MMA復帰も仄めかしてきた。2022年2月に米国反ドーピング機関(USADA)の管理下に復帰してことで、それが現実のものとなり、今回のMMA復帰となる。
対する現UFC世界バンタム級王者のスターリングは、2021年3月の『UFC 259』でピョートル・ヤンの反則のヒザ蹴りにより王座獲得。首の手術中に暫定王者となっていたヤンと2022年4月『UFC 273』で再戦。スプリット判定勝ちで王座の初防衛に成功した。2022年10月の『UFC 280』では元王者TJ・ディラショーに2R TKO勝ちで2度目の王座防衛に成功している。
2020年5月のドミニク戦以来、約3年ぶりの復帰となるセフードは、現在アリゾナでかつて鎬を削った元UFC世界フライ級&現ONE世界フライ級王者のデメトリアス・ジョンソンと練習を行っており、5月の復帰戦に向け、ハイレベルな環境でファイトキャンプに入ることになる。
36歳のセフードにとって、33歳のスターリングの王座にいきなりの挑戦は、無謀かそれとも最短ルートの頂点への返り咲きとなるか。