2023年2月19日(日)、神奈川県横浜市・横浜武道館 武道場にて一般社団法人日本ブラジリアン柔術連盟主催『修斗杯柔術選手権2023 横浜』が開催された。
総合格闘技の老舗団体である修斗と日本ブラジリアン柔術連盟のコラボ大会は2019年に四国で初大会を開催し、その後関東・関西と3大会を行った。
今回は、コロナ禍を挟んで3年ぶり4回目となり、のべ300名以上の参加者となり大盛況となった。そんななか、今大会では、事前告知のないシークレットでの柔術エキシビションマッチが開催された。
横浜高校の先輩・後輩である宇野薫(UNO DOJO)と、水垣偉弥(Belva)の元UFCファイター同士の柔術対決。
両者は、デラヒーバフック、ベリンボロ、バックテイク、ウェイタースイープなどの技を繰り出し、目まぐるしい攻防で5分間を動き続ける好勝負を展開した。
試合後、宇野は「修斗杯で柔術マッチができたことを嬉しく思っています。怪我をして1年半以上ぶりだったので、疲れよりも嬉しさが込み上げてきました。水垣くんと良いエキシビションができたなぁとすごく思います」と笑顔でコメント。
水垣は、「皆さん忘れちゃっているかもしれませんが、自分は修斗出身でこういう形で修斗のイベントに協力できてすごく嬉しいです」と、2005年のフェザー級新人王は語ると、
「入場曲をかけて入場するというのが久々だったのでテンションが上がりましたし、やっぱり良いなと。ちょっと若返った気がします。宇野さんとエキシビションができて楽しかったです。これを機に柔術の公式戦にも挑戦してみたいです」と、エキシビションのみならず、大会出場にも意欲を見せた。
日本修斗協会理事長で、アマチュア修斗委員会委員長の佐藤ルミナは、「2人が“柔術”をしていたのですげーなと思いました。水垣くんがまだまだ全然動けるし、今後柔術の方でも活躍して欲しいなぁと思います。2019年以来の修斗杯で今年はこの先何大会か行っていくので今後も色々楽しい企画をやっていきたいなと思っております」と、「修斗杯」の復活を祝すとともに、さらなる企画実施を示唆。
また、『VTJ99』で ビトー・シャオリン・ヒベイロと柔術マッチを行った中井祐樹は、「修斗はシークレットファイト好きですね(笑)。私も良くシークレットトラック扱いで参加していました。今回はこういった冠大会にお参加いただきありがとうございました。そしてMMAの世界のトップに最も肉薄した2人だと思っていますので、修斗の名前の付く大会で柔術マッチをお届けできて嬉しく思います」と宇野vs.水垣の実現を歓迎。
元修斗ウェルター級王者・一般社団法人日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井は、さらに「ブラジリアン柔術を統括する団体位置付けでやっているんで気軽に楽しんでもらえるスポーツという側面も強いので、勝負事ではあるんですけど技術的にも発見のある分野でもあると思いますので活用してもらえたら良いなと思います。元トップアスリート、現在もトップアスリートに参加してもらえることは非常に喜ばしいことだと思いますのでまた柔術を活用してもらって一緒に盛り上げてもらえたらと思います。その意味では修斗やMMAは仲間だと思います。何卒宜しくお願いします」と語った。
なお、今回のエキシビションマッチの模様は日本ブラジリアン柔術連盟の公式YouTubeで有料会員/メンバーシップで閲覧が可能だ(※後日掲載)。