キックボクシング
インタビュー

【RISE】RISE旗揚げ時には3歳だった加藤有吾「日本一になるにはRISEかなと」

2023/02/20 19:02
 RISE20周年大会として開催される2023年2月23日(木・祝)東京・後楽園ホール『RISE 165』(昼の部)と『RISE 166』(夜の部)。夜の部にてバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで同級9位・京谷祐希(TEAM TEPPEN)と対戦する同級6位・加藤有吾(RIKIX)のインタビューが主催者を通じて届いた。  加藤は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・石井宏樹の愛弟子でジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月には元山祐希と壱・センチャイジムを破って岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント優勝を果たした。2022年8月のRISE大阪大会で初参戦を果たしDEEP☆KICK王者の翔真を判定3-0で下すと、12月には大森隆之介も破りランキング入り。戦績は22勝(10KO)5敗。 どっちもパンチがあって噛み合うと思う 【写真】RISE初参戦では持ち味を発揮できず翔真に判定勝ち――RISE20周年記念興行に出場することになりましたけど、記念興行に出場する気持ちはどうですか? 「そういう記念すべき試合に出れるっていうのはすごい嬉しいです、単純に」 ――ちなみに20年前何歳はでした? 「2003年だと3歳とかですね(笑)」 ――「RISE」というキックボクシングイベントを意識し始めたのは何歳ぐらいからですか? 「RIKIXに入ったのが2014年で、その時から選手とか先輩とかの試合を見出して、田中秀弥さんが最初の方のRISEに結構出てたんで、それはなんとなくYouTubeとかで見た覚えがあります」 ――加藤選手も去年からRISEに参戦して2戦2勝と非常に良い滑り出しですけど、そもそも今までヒジ、ヒザ有りのキックボクシングでやってて何故ワンキャッチワンアタックの世界に飛び込んできたのですか? 「ヒジ有りでずっとこだわってやってきて本当にちょっと相手がいなくなってきて、その時に「どこに向いてったらいいのかな」って時にRISEに日本人のトップの人達が集まってたんで、ルールは変わって最初はちょっとどうしようかなと思ったんですけど、日本一になるにはRISEかなって。自分のタイプ的には別にすごいムエタイスタイルではなくパンチ主体の選手だったので、なんとかRISEルールにも対応できるかなと思ってそれで選択しました」 ――実際に2試合やってみて感触はいかがですか? 「最初出た時は本当にダメで、近い距離でいつもだったら首相撲を使うか肘を出してた距離でのパンチっていうのがあんまり練習してこなかったので、近くなった時に戸惑いがあって、そのままズルズルいって全然パッとしない試合になっちゃって…でもそこからRISEだけに特化した練習をするようにしてそれで12月は結構自信あったんですよね。まだ改善できると思うんですけど大森選手強かったんで、とりあえずそこで結果が出せて良かったなって思ってます。対応出来てきてるなって思います」 ――加藤選手はRISEのバンタム級で6位にランクインしてますが、バンタム級って選手層がすごく厚くて16位まで人がいます。しかも加藤選手の上にも王者を含めて6人も人がいますがやはり一人一人倒していく? 「上位の人達見ても自分より上の人も勝ってる人もいるし下の人でも強い選手もいるしあんまりランキングは気にしてなくて。でも去年負けた大﨑選手とかそういうところは意識してますね。チャンピオンに行く前にそういう人達は倒さないと、チャンピオン戦をアピールできないなって思ってますね」 ――今回の対戦相手はランキング戦として9位の京谷祐希選手との一戦が決まりましたが、曲者中の曲者だと思いますけどどうですか? 「前回自分が勝った大森選手が勝ってるからって簡単に勝てるなんて全然思ってなくて、むしろ相性的にはやりづらいなっていうか苦手なタイプだったんですごい対策して、でも結構良いイメージになってきてるんで楽しみです。すごいやりづらいとは思います」 【写真】NO KICK NO LIFEで大﨑孔稀と対戦も5RにTKO負け――試合開始のゴングが鳴ったら京谷選手は多分加藤選手が嫌なところばかり突いてくることが予想されますが、その辺は全てクリアする自信がありますか? 「それはそう来ると思ってるんで。なんとなく向こうは待ちの選手で僕は自分で行くんで噛み合うかなと思って、苦手なタイプですけどでも自信はありますね」 ――明かせる範囲内で構わないんですけど現時点でどんなフィニッシュがイメージ出来てますか? 「どっちもパンチがあって噛み合うと思うんですよ、京谷選手の待ちのスタイルと僕は思いっきり行くんで。だけど最近はただガンガン行くだけじゃなくて結構頭も使いながら、ガンガン行くけど冷静に考えるっていう風に出来てきてるんで、それがぴったりハマれば行けるかなって思ってます」 ――ところで加藤選手は昨年末タイに行ってましたよね? これは練習で行ってたんですか? 「練習は1回ぐらいしかしてなくてほとんど一週間くらい遊びに行ってました(笑)」 ――それは去年大きく勝ち越した自分へのご褒美として行ってたんですか? 「去年5試合して結構忙しかったっていうのと、いつも1月に試合が多くて年末年始とかクリスマスが減量とか試合前で練習しなきゃいけないってのが続いて、本当に3年か4年ぶりくらいにしっかり年末年始がオフだったんで、ちょっと遊びに行こうかなと思って」 ――この間の年末年始は人並みにクリスマスケーキ食べたりお雑煮食べたりすることもできたんですか? 「そうですね、もう普通に人並みに出来ました。でもそういうの大事だと思ってるんですごい良い1週間くらいだったなって思います」 ――でもタクシーか何かでお金騙されたんですか? 「僕、タイにはもう5回ぐらい練習で行ってて、何となくこの距離だったらいくらかなって分かるんですけどなんかすごい高く言われて。でも物価上がってるのかなと思って普通に払いました。でもタイの人に聞いたら騙されてたっぽいですね」 【写真】前回12月は大森を降した――2月11日に「NO KICK NO LIFE」で大先輩の緑川創選手が引退されましたけどこれは色々感じるものがあったんではないでしょうか? 「僕がRIKIX入った時から、その時はジムは違ったんですけど目黒藤本ジムの選手たちとはスパーとか練習やらせてもらっててその頃からずっとお世話になってて、移籍してきてからももっとお世話になった先輩だったんで。でもいまだにまだそんなに実感はないんですけど、『緑川さん辞めちゃったんだな』っていうのと自分が頑張んないとなっていうのはありますね」 ――では緑川選手からかなり精神的にとか気持ち的にとか色々受け継いでるものもあるわけですね。 「緑川さん本当に強いだけじゃなくてかっこいい選手だなって。他のジムの選手とかも緑川さんのこと好きだったりリスペクトしてる人結構多くて、そういう強くてかっこいいっていうのが一番いいなって思うんで、僕もそういう選手になれたらなって思ってます」 ――緑川さんの引退試合の後は本人には会いました? 「会いましたね」 ――どうでした? 血みどろになって額もギザギザに2箇所切られてましたけど。 「すごい顔してました(笑)。おでこが2箇所切れてて顔も腫れてて怖かったです」 ――最後に今回の試合に向けて意気込みをお願いします」 「RISE20周年っていう記念の大会で相当気合も入って練習もすごい気合が入っていて前回よりもより強くなった僕を見せられると思うんで、熱い試合をご期待ください。頑張ります」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント