(C)Kazuma Kuramoto
RIZINバンタム級に参戦中の倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We)が2月17日から、米国アリゾナ州フェニックスの「FIGHT READY」にて約2カ月の出稽古を行っていることが分かった。
FIGHT READYは、北京五輪フリースタイルレスリング55kg級金メダリストで、元UFC世界バンタム級&フライ級同時世界王者のヘンリー・セフード(米国)が所属するジム。
全日本レスリング選手権大会男子グレコローマン59kg級・60級で2012年から3連覇を達成している倉本は、「アリゾナのFIGHT READYに来てます。最強のファイター達に揉まれてきます」と、SNSに意気込みを記している。
取材によれば、倉本はこれまでレスリング時代に「アリゾナで2度試合をしている」といい、2010年と2011年のサンキスト・オープン国際大会のグレコローマン60kg級でいずれも3位に輝いている。
その後、2013年のハンガリー世界選手権で7位入賞すると、翌2014年全日本選手権グレコローマン59kg級決勝では太田忍にフォール勝ちを収め優勝を果たしている。
【写真】渡米前のMe, Weで倉本は、佐々木憂流迦、藤田大和、山北渓人らと練習を行っていた。
そんな飛躍のきっかけとなったアリゾナでは、すでにセフード、そして元UFC世界フライ級王者&現ONE世界フライ級王者のデメトリアス・ジョンソンとも合流。まさしく「世界最強のファイター」と練習を行っている。
2022年のRIZNでは2勝1敗。2023年にはバンタム級で上位戦線に名乗りを挙げるつもりだ。
約2カ月間の武者修行の目的を聞くと、「UFC2階級制覇のセフードはいわば世界最強。僕はグレコで彼はフリースタイルと違いはあれど、MMAにおいて勉強することしかない。名トレーナーのエリック・アルバラシンコーチにも教わりたいですし、デイブソン・フィゲイレードが来たら練習したいと思っています。技術はもちろん、チャンピオンがどれほどの強さなのかを肌で感じたい」と語ってくれた。
パン アメリカン選手権銀メダリストのアルバラシンンコーチと倉本は、すでに意気投合しており、UFCミドル級のパウロ・コスタとともに、アルバラシンから借りた衣装で誕生日パーティーにも出席している。
修斗では戦慄のジャーマンスープレックス連発で「TKO」勝ちもマークしている“投神”倉本は、米国修行を経て、今春どんなファイトを見せるか。