批判は覚悟のうえで、今も応援してくれる人たちのために戦いたいと話したぱんちゃん
KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王者のぱんちゃん璃奈(フリー/本名:岡本璃奈)が、2月17日(金)都内にて記者会見を行った。
会見ではぱんちゃんが選手として復帰することが発表され、3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』にてエキシビションマッチを行い、5月または6月に復帰戦を行う見通し。
ブーイングや野次を浴びせられる可能性もあるが、「いくら浴びても大丈夫です。応援してくださる方もいる、そこを一番ありがたいなと思っているので」と覚悟のうえだとし、「信用を取り戻していくには何年もかかると思うので、ただ真摯に格闘技にもう一度向き合う姿を見せていくしかないのかなと思っています。そして助けて下さる方、力を貸して下さる方に一生感謝の気持ちを持って生きていくことかなと思っています」と話した。
「誹謗中傷者や批判を減らそうというのではなくて、公に一度立ってたくさん叩かれるべきだと自分は思っています。復帰が早すぎるという声も分かっているので、それも真摯に受け止めたうえで今回出させていただくことにします」と、批判を受けるのも当然だと受け止め「今回はファイトマネーなどはいただく資格はないと思っているので、全額寄付させていただきます」という方針も明らかに。
なぜ叩かれてもリングに上がろうというのか、その質問には「格闘技に助けてもらった人生なのに、格闘技を利用して私は悪いことをしてしまいました。今までぱんちゃん璃奈というリングネームに助けられて生きてこれたんですけれど、なのでそのぱんちゃん璃奈を悪いことをした人で終わらせるんじゃなくて、ファイターのぱんちゃん璃奈で必ず終えてリングを降りたいなと思いました。この先、何年できるか分からないので、どんなに叩かれたって今しか出来ないことなのでその覚悟はあります」と、ぱんちゃん璃奈の名を悪いイメージのままにはしたくないとする。
「本来誹謗中傷は絶対にあるべきものではないと思っています。でも私がしてしまったことは誰が見ても100%悪い状態なのでそこについては叩かれるべきだと思っています。過度な『死ね』とか『消えろ』とかそういうのもありますけれど、そこはいきすぎている部分があると思いますが、自分的にはそういう言葉が来たとしても消えたりとかは絶対にしないので。容認するものではないですが自分に来る分にはそれも当たり前なのかなと思っています」と、自分に関しては全ての声を受け止めたいと話した。
復帰戦の舞台としてBreakingDownやONEの名があがっていることには「BreakingDownの溝口さんにも今回支えていただいていて、お仕事もさせていただいていてご迷惑をおかけした立場でありながら、それでも力を貸して下さることには大変感謝しています。ただ、いま復帰するとなるとプロの3分3Rで復帰するのがまず最初かなと思うので、今はKNOCK OUTの方に出させていただくと考えています。海外で練習させていただいた時にONEの関係者の方が見てくださって少し声をかけてくださったのもあるんですけれど、もちろんONEに出させていただきたいと思っています。ただ1年キックの本戦をしていないので、どこまで強くなっているか、どこまで戻っているかが分からないので、KNOCK OUTさんのリングでまず復帰させていたきたいなと思っています」と、KNOCK OUTで復帰することが先決だが、ONEにはいずれ参戦したいとの希望も。
そして最後に、ぱんちゃんは「たくさんの方に今回ご迷惑と格闘技界のイメージを下げてしまい本当に申し訳ございませんでした。自分がしてしまったことは消せないので一生反省して。ただ、ここで腐るのでもなく消えるのでもなくて。もう一度這い上がる姿を見せていきたいと思っていますし、その覚悟もあります。過去は変えられないので2度と(道を)外してしまうことがないように。たくさん批判もあると思いますし、それでもまだ応援してくださるファンの方がいることに感謝して、マイナスからやり直していきたいと思っています」と語った。