レスリング力だけを言えば上位に食い込める
──対戦相手であるサナーズ・ファイアズマネシュ選手の印象は?
「あまり映像が無くて、ムエタイの試合だったのですが、打撃が乱暴にガチャガチャ出て来る印象でした。前に前に打撃で出てくる。あまり下がらないので、その中でしっかり懐だったり相手の中に入って、テイクダウンで寝技でキープしたり殴ったりという自分のスタイルが出せれば勝ちに繋げることが出来るのかと思います」
──自分も見ましたが、ヒジャブを被った女子レフェリーが裁いている試合でした。イランでは女子レスリングが解禁されたのが2015年だったかと思います。ましてやMMAを志すのはハードルが高いことのように感じます。そんな中から、MMAの試合を重ね、ONE出場を決めた選手をどう感じますか。
「ハングリー精神が強くて、気持ちが強いんじゃないかなと思いますし、何が出て来るのか、未知の部分のあるので、そこはちゃんと気を付けないといけないかなと思います」
──ONEのアトム級は層の厚い階級です。戦いたい選手は?
「まだレベル的には到底及ばないかもしれないですが、スタンプ選手とかチャンピオンのアンジェラ・リー選手も見ていて強くて怖い試合をするので、そういうところで戦っていかないといけないという意味で視野に入れていますし、いずれ戦いたいなって思います」
──リトゥ・フォガット選手やデニス・ザンボアンガ選手などONEのレスリングベースの選手と比べて、ご自身はどのレベルにあると感じていますか。
「リトゥ選手とは一度、イヴォルブで肌を合わせたことがあって、やっぱりパワーや重さ、圧は感じたんですが、スピードとかテクニックとかは劣らなかかったんじゃないかなという印象でした。レスリング力だけを言うと、上位に食い込めるんじゃないかなという気持ちではいます」
──同階級の日本人選手には平田樹選手や山口芽生選手がいますが、意識もしますか。
「そうですね。やっぱり意識してしまいますね。全然、MMA歴では先輩ですが」
──対戦したいという気持ちも?
「対戦……組まれれば挑戦しに行きたいなという気持ちはもちろんあります」