“プロボクサー”那須川天心(24=帝拳)が誕生した。“キックボクシング界の神童”那須川天心が2月9日、東京・後楽園ホールで異例のボクシング1人プロテストを受験、合格した。
プロ格闘家としての実績が認められ、B級(6回戦)で受験し、同日、日本ボクシングコミッション(JBC)が合格を発表した。
異例の那須川のみのプロテストでは、100人近い関係者や報道陣が見守るなか、昼12時過ぎに会場入り。当日計量をスーパーフェザー級の58.0kgで計量し、筆記試験では97点で合格点。シャドーボクシングを披露し、健康診断などの診察をこなした。
その後、ヘッドキャップと14オンスのグローブを着けて、3月20日に日本バンタム級(53.5kg)タイトル挑戦を控える日本同級1位の南出仁(27=セレス)と3分3Rのスパーリングを行い、多彩なジャブ、左オーバーハンドなど、軽快な動きを見せた。
テストから10分後に「合格」の発表。プロテスト合格証書が手渡された。
元・RISE世界フェザー級&バンタム級王者、ISKA世界2階級制覇王者の那須川は、2022年6月に東京ドームで開催された『THE MATCH』で、K-1 WORLD GP 世界3階級制覇王者の武尊に判定勝ちし、キックボクシングを“卒業”。昨秋から帝拳ジムでボクシングの練習を始め、11月には米ロサンゼルスで合宿を行っていた。ボクシングデビュー戦は2023年4月に行われる見通し。