▼Bellator世界ミドル級選手権試合 5分5R
〇ジョニー・エブレン(米国)184ポンド(83.46kg)
[判定3-0]※50-45、49-46×2
×アナトリー・トコフ(ロシア)184.8ポンド(83.82kg)
※エブレンがタイトル防衛に成功。
また、コメインのミドル級タイトルマッチ(5分5R)では、2022年6月にゲガール・ムサシに5R判定勝ちし、新王者となったジョニー・エブレン(米国・12勝無敗)が184ポンド(83.46kg)でパス。挑戦者でBellator7戦無敗(MMA31勝3敗)のアナトリー・トコフ(ロシア)が184.8ポンド(83.82kg)でパス。笑顔で握手をかわしている。
1R、両者前後のステップを踏んでエブレンが右ストレートで飛び込むとトコフも右ストレートで迎え撃つ。エブレンは右カーフを蹴ると左右のオーバーハンドで前へ出る。トコフはここは後退して体勢を立て直す。サウスポーになたエブレンが左ミドルを多用し、左オーバーハンド。オーソドックスに戻ると右カーフを蹴っていく。
トコフはパンチで攻め入るがそこへ右カーフを合わされる。トコフが組み付き、離れ際に両者ともヒジを打つ。トコフのワンツーに組み付いていくエブレンがボディロックしてケージへ押し込む。太ももへヒザ、そしてヒジを打って離れる。トコフがジャブで前へ出てくるとエブレンは首相撲に捕まえてのヒザ蹴り2発。
2R、距離を保って右カーフを蹴るエブレン。互いにジャブを突きながら右フックを打つ。頭を下げながら左右フックで前に出るエブレンにトコフはジャブを当てていく。軽快なステップからジャブを的確に当てるトコフにオーバーハンドでアタックを繰り返すエブレン。トコフが右ミドルを蹴るとすぐにエブレンがサウスポーから左ミドルを蹴り返す。前に出続けるエブレンが右フックをヒット。トコフはジャブ、左フック、さらに右ミドル。
エブレンが低いダブルレッグに行くもトコフは足を引いてかわし、左フックでエブレンを下がらせる。その直後、エブレンの右フックでトコフはダウン気味に倒れた。すかさずバックを奪うエブレンだがトコフは立ち上がる。エブレンは逃さずケージに押し込んでいくがトコフは顔面へのヒザ蹴り。エブレンは右目上をカットして流血。前半はトコフで後半はエブレンが盛り返したラウンド。
3Rも左右のオーバーハンドで積極的に攻めるのはエブレン。胴タックルでテイクダウンを奪うもトコフはケージを背にして立ち上がるが、エブレンはダブルレッグでテイクダウン。トコフもすぐに立ち上がって抑えつけはさせない。バックを奪うエブレンがリフトアップして寝かせようとするが、トコフは立ち上がる。ケージに押し込んだエブレンはスピニングエルボーを放って離れた。
右カーフはエブレン。トコフは右ストレート。エブレンのダブルレッグはトコフが切る。今度はトコフが圧をかけてワンツーで前へ出る。それを右カーフで迎え撃つエブレン。ジャブを突き、左右のオーバーハンドを打つエブレンをトコフも左右フックで迎え撃つが、右をヒットさせるのはエブレン。前半はエブレンで後半はトコフが盛り返したか。
4Rも左右のオーバーハンドで前に出るのはエブレン。シングルでテイクダウンしたエブレンはケージ際ですかさずバックへ回る。左足をトコフの左足に掛け、チョークを狙っていく。トコフが立ち上がるとバックコントロールで寝かせにいくエブレンだが、トコフは立ち上がる。
エブレンは離れて左右フックを繰り出すと、すぐにダブルレッグでテイクダウン。トコフは左腕をエブレンの首に巻き、クロスガードへ移行。エブレンはパウンドとヒジを打ち、トコフが立ち上がろうとするとバックを奪って足へヒザを蹴る。一度離れたエブレンは左ヒジ、そしてすぐに組み付いてケージへ押し込む。ラウンドが終了すると、トコフはあからさまに疲労の色を見せた。
5R、トコフが右を打つとエブレンはサウスポーから左ストレートを返す。トコフが右を打てばすぐにエブレンもオーソから右を返す。トコフの左フック、左ミドル。エブレンはジャブを突いて前へ出るとワンツーから右カーフ。そして組み付くとボディロックからトコフをリフトアップしてテイクダウン。トコフもすぐに立ち上がるがエブレンは離れずケージへ押し込みバックを奪う。
大きくリフトアップしてトコフを倒し、トコフが立ちがるとまたリフトアップして寝かせにいくエブレン。これを3度繰り返し、トコフが立ち上がるとヒザ。ラスト20秒、エブレンがバックから豪快なスープレックスで投げる。
トコフはすぐに立ち上がっての右フック。一度離れたエブレンは最後はダブルレッグでダメ押しのテイクダウン。試合が終了すると、右目がふさがるほど腫らせたエブレンは笑顔でトコフと健闘を称え合った。トコフは疲労の色を隠せない。
判定3-0でエブレンが完勝と言える内容でタイトル防衛に成功した。