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【K-1】野杁正明が-69kg契約でジャバル・アスケロフと対戦「今までの相手の中で一番燃えている。残酷に倒す」

2023/02/02 21:02
【K-1】野杁正明が-69kg契約でジャバル・アスケロフと対戦「今までの相手の中で一番燃えている。残酷に倒す」

野杁がアスケロフを迎え撃つことが決定。70kg級転向への布石か

 2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~』の対戦カード発表会見の第3弾が、2月2日(木)都内にて行われた。

 K-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、スーパーファイトの-69kg契約3分3R延長1Rでジャバル・アスケロフ(ロシア)と対戦することが決定。


 野杁は2009年にK-1甲子園初となる高校1年生王者になり、“怪物”と呼ばれるようになった。圧倒的なテクニックと類まれなるセンスでプロ転向後すぐにトップクラス入りし、WBCムエタイ日本スーパー・ライト級王座、第2代Krushウェルター級王座、NDC -66kg王座などを獲得。2017年6月には日本人選手として初めてゲーオ・ウィラサクレックに勝利し、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者に。翌年にはウェルター級に転向し、ジョーダン・ピケオーには敗れたもののその後は連勝。2021年9月の「第2代ウェルター級王座決定トーナメント」を全試合KOで制して2階級制覇。2021年のMVPを獲得した。2022年6月の『THE MATCH』で海人との国内頂上決戦に敗れ、怪我のため今回が約9カ月ぶりの再起戦となる。戦績は47勝(23KO)11敗。


 アスケロフはキックボクシングファンにはお馴染みの強豪選手で、110勝(55KO)36敗2分の戦績を持つ37歳。Alpha Fight Series世界-70kg王座、Russian Challenge世界-71kg王座など合計8つのタイトル獲得歴がある。強力な左右フックとローキックが武器。

 2009年4月に初来日を果たし、K-1 WORLD MAX世界トーナメントに出場。1回戦でジョルジオ・ペトロシアンに敗れたが、同年7月には日菜太に勝利している。GLORY、ONE Championship、武林風、YOKKOなど世界各国のメジャー団体を渡り歩き、アンディ・サワーや佐藤嘉洋に勝利した他、ブアカーオ、マイク・ザンビディス、シッティチャイ、チンギス・アラゾフなど70kg級の強豪たちと拳を交わしてきた。2022年はオーストラリアでジョナサン・アイウルから勝利を収めている。


 世界に名の知られる強豪との対戦に、野杁は「本当にワクワクしました。こういった選手を呼んできてくれたK-1に感謝します。コロナの影響で強豪となかなか対戦できなかったんですが、昔の選手だけど誰もが認める海外のトップ選手と試合をしている選手なので、次のステージへ向けていい形でクリア出来ればいいアピールになると思う。でも、いい試合にはならない。一瞬で終わるような残酷なまでに叩き潰したいと思っています」と意気込む。


 アスケロフの印象は「K-1MAXにも出ていますし、ONEのトーナメントでもベスト4になっている強い、いい選手だという印象」だとし、「パンチでガツガツ来るので、倒せる技を用意しています。対策は出来ています。倒し方、をどの倒し方で倒すか、完封するのもありかなと思っていますね」と余裕ともとれる発言で「僕は試合が決まってから相手のことを怖いと思ったことがないので。今回もアスケロフに怖さはないですね」と微笑んだ。


 気になるのは-69kgという契約体重(野杁は-67.5kgのウェルター級)だが、「正直ウェルター級では相手がいないので。僕は格闘家でいる以上は挑戦者でいたい。ウェルターで相手がいればやるけれど、今回は69kgということでオファーがあったので」と説明したが、「70kgが盛り上がっていれば上げるのはあり。それとK-1で3階級制覇したのは武尊君しかいないので、そこに留まるよりは僕は挑戦者でいたいので…そこはまだ分からないです」とスーパー・ウェルター級(-70kg)も視野に入れているようだ。


 70kg級で世界の強豪たちと戦って来たアスケロフとの対戦は「いいアピールにはなると思う。前回THE MATCHで海人選手に負けて『お前に世界なんて早い』という声も多いですし、今回負けるようなことがあれば野杁はやっぱり日本レベルだったってなるだけなので、今回勝つことで新たに世界へ向けて挑戦していきたいと思っています。今までの格闘技人生でも一番のターニングポイントになると思っています」と、この試合が重要な一戦になると語った。

 今後の展望については「僕はウェルター級のトーナメントがあった時にベルトを獲ったら外国人選手3人と僕で世界トーナメントをやってくれと言っていて。そういうようなウェルターの海外のトップ選手が集まるなら改めてこのベルトを懸けてトーナメントやりたいと思っています。ウェルターにあまりいないのであれば、今回この試合をクリアすればそっちに挑戦するのありなんじゃないかなと考えています。この一戦が終わらない限りは先のことは言えないので、まずはこの一戦に懸けていますね」とした。

 そして「今までの相手の中で一番燃えているし、ワクワク感は大きい。K’FESTA皆勤賞は僕だけなので、K’FESTAらしく、僕と言ったら残酷なイメージがあるので残酷に倒そうかなと思っています」と語った。

▼スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
江川優生(POWER OF DREAM)
アダム・ブアフフ(モロッコ)

▼K-1ミドル級 3分3R延長1R
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
ヴィニシウス・ディオニツィオ(ブラジル/ブラジリアンタイ)

▼K-1ミドル級 3分3R延長1R
松倉信太郎(team VASILEUS)
YOHAN(韓国)

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