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【K-1】大和哲也が2度目の防衛戦、必殺左フックでの「いぶし銀のKO」宣言に挑戦者・林健太「右手はずっとこめかみにくっつけておきます」

2023/01/28 01:01
 2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~』の対戦カード発表会見の第2弾が、1月27日(金)都内にて行われた。  K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・大和哲也(大和ジム)が挑戦者に林健太(FLY SKY GYM)を迎えて2度目の防衛戦を行う。  大和は2005年7月プロデビューの35歳。キックボクシングでNJKFライト級王座、WMCインターコンチネンタル同級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座を次々と獲得。2014年11月にはサゲッダーオをTKOに破り、同日にタイトルマッチを行った梅野源治と共に日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーライト級)となった。2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たし、その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2017年4月から新生K-1に参戦。トップクラスには苦戦が続いたが、2022年4月に山崎秀晃を初回KOして第6代王座に就くと、9月には佐々木大蔵を判定に破り初防衛に成功した。戦績は44勝(32KO)20敗1分。  林はK-1参戦経験のある父を持ち、2013年8月からK-1 JAPAN GROUPに出場。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月には卜部功也に大番狂わせの勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。2020年12月の初防衛戦で王座を失うとスーパー・ライト級に転向し、佐々木大蔵と鈴木勇人には敗れるもヴィトー・トファネリ、不可思、小嶋瑠久に勝利。そして前戦で不可思との再戦を制し、今回の挑戦に漕ぎつけた。逆転KOが多い激闘派だ。戦績は22勝(14KO)9敗2分。  林は「先輩の秀さん(山崎秀晃)、大蔵君(佐々木大蔵)が負けているので一番下っ端の僕がベルトを奪いたいと思います。不可思選手を大和選手が次の挑戦者に指名されていたので、勝てばタイトルマッチのチャンスが回って来るだろうと思って準備していたのでやる気も準備もパッチリなのでよろしくお願いします」と、かつての同門である2人のリベンジも兼ねてタイトルを奪うと挨拶。  迎え撃つ大和は「王者になって初戦も2戦目も防衛戦になりました。林選手はライト級王座も獲っているし、パンチが上手くてテクニシャンのイメージ。いまお世話になっているボクシングの菅原雅兼会長も、スーパーライト級の中でも一番買っている選手の一人なので、自分もそういう選手と戦えることを嬉しく思います。そしてまたK’FESTAという舞台で代々木第一体育館。なぜか代々木第一体育館と僕の左フックは相性がいいので、自分らしいいぶし銀なKOが出来るように当日まで左フックをしっかり磨きたいと思います」と意気込む。  大和は希望していた不可思とのリベンジマッチではなくなったことに「思い通りにはいかないのが人生だと思っているので。最初、僕は今回外国人選手とのワンマッチなのかなと予想していたんですがこうなりました。不可思選手は林選手に負けていますし、これで自分が勝てば彼(不可思)がもう一度上がった来た時にまた指名できるのかなと思うので。でもその不可思選手に勝っている林選手なので、より強い相手を迎える気持ちでいるので全然自分は不満もないですし、凄く楽しみです」とすでに切り替えている様子。  林の印象は「パンチが凄く固そう。打ち合いも強いですし。蹴りも上手い印象がありますが、決め手はパンチかなという印象があります」とする。  当然、必殺の左フックでのKOを狙うのかと聞かれると「いつも左フックは狙っていなくて勝手に出て勝手に倒れているので。それくらい自分に刷り込まれているので、狙いすぎてもアレなのでいつも通りにやれば必然と当たるタイミングが出てくるのかなと思います。そんなに考えず、でも当日まで磨きあげたいと思います」と左フックは自然と出るだろうとした。  林はその左フック対策について「そんなに左フックの話をされたら右手が出なくなっちゃいますね。僕は左手一本で戦います。いつもイメージでは相手の右への打ち返しとかタイミングを狙って左フックが出ている気がするので。触られた瞬間に返す。まず触らなければ出ることもないと思うので右は使いません。右手はずっとこめかみにくっつけておきます」と、嘘か誠か右手はガードに徹して左手だけで戦うと話した。  さらに「僕が昔テレビで見ていた頃の大和選手は剛腕ペンキ職人。パンチも強くて塗装屋さんもやられて苦労されて、凄いカッコいいなと思ったのを今でも覚えています。パンチなら僕も負けないのでパンチvs.パンチ。それに僕は元々屋根屋さんなので、塗装屋さんvs.屋根屋さんで勝手に全国の屋根屋さんを背負って戦いたいと思います。全国の屋根屋さん、応援よろしくお願いします」とパンチvs.パンチ、元塗装屋vs.元屋根屋というテーマを打ち出す。  しかし大和は「あれね、実はペンキ職人と言われていましたけれど、僕はまだ見習い半年だったんですよ」とカミングアウトして笑いを誘う。「そういった意味でもK-1ファンを僕色に塗り上げたい気持ちは変わらないので、塗装業の人に応援してもらえるようにアピールしたいと思います」とした。  大和にとって代々木第一体育館は、2010年のK-1 WORLD MAX -63kgトーナメントを全試合左フックでKOして制覇した場所であり、昨年のK’FESTAで山崎秀晃を左フックでKOして王座を奪取したゲンのいい会場。そのことについて大和は「13年前、人生が変わる経験をしてベルト巻くことが出来て、同じ会場で現王者として臨める、王者として同じ会場で2度目の防衛戦が出来るのを嬉しく思います」とする。  その大和にとってゲンのいい会場で挑戦する林は、ゲンを担いだりするのかと聞かれると「いいことだけ信じててあかんことは気にしません(笑)。なので普段神頼みはしないんですけれど、ここ一番の時は神に頼みに行きます。今回も行きますね」と“苦しい時の神頼み”で大和のゲンに対抗。  大和は初防衛戦との違いを聞かれると、「大蔵選手は負けている相手だったので守るよりも勝てなかった相手に勝ちたいとの気持ちが強かった。ベルトを守りたい気持ちよりもそっちの方が強かったです。今回はそれを無しに強い選手を挑戦者に迎えますが、僕は同じで王者になりながら常に常に挑戦者の気持ちを持っていたいので、いつまでも挑戦者の気持ちで試合に臨みたいと思います」と挑戦する気持ちは変わらないとした。  林は大和よりも確実に優っているのは「気もちですかね」と言う。「技術があまりないタイプだと思っているので、気合いで負けたら負け。でも見えている攻撃は気合いで頑張れるんですけれど、見えてない攻撃をもらってしまうと試合が終わっちゃっているので気合いは使えない。だから今回はとにかくガードを固めて右手を使わず、左フックをもらわず気合いで。僕はKOで倒すよりもどうしても勝ちたいので、息を止めてでも9分間ガードを固めてとにかく勝ちに徹して戦いたいと思っています」と、大和の左フックを徹底して防いで勝ちに徹したいとする。  最後に、今年の目標を聞かれた林は「ベルトを獲ること以外何もないです。それだけのために頑張ります。3月以降は考えてない」とこの試合に全て集中するとし、大和は「昨年王者になって誕生日を迎えられたので、この試合もしっかり勝って王者として1年を終わらせたいと思います」と、1年間防衛を目標に掲げた。
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