ONE Friday Fights 22023年1月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム※ABEMAでLIVE配信中
▼第11試合 ムエタイ バンタム級×センマニー・PK・センチャイ(タイ)[判定0-3]〇クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
センマニーは2012年4月に15歳でルンピニースタジアム認定ミニフライ級王者となり、6月にはラジャダムナンスタジアムのライトフライ級王者、10月にはS1世界110ポンド王者、11月にはプラジャンチャイを破りラジャダムナンのフライ級王者となり、その年のタイ国スポーツ記者協会が選ぶムエタイ・ファイター・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。2013年にはラジャダムナンでスーパーフライ級王座も奪取し、三階級制覇に成功。ONEには2019年11月から参戦している。近年は黒星が増えてきたが、2022年9月の前戦ではジャン・チェンロンに判定2-1で勝利。
クラップダムはサウスポーのファイタータイプで、左ストレートを決め技とする元ルンピニー2階級制覇王者。2018年にはプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を引っ提げて初来日。REBELSのリングで梅野源治とルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦を争い、4Rに強打で梅野を2度ダウンさせてのTKO勝利を収め、日本のムエタイファンにも強烈なインパクトを残した。ONEには2019年9月から参戦し、2020年のONEバンタム級ムエタイトーナメントでは決勝へ進出したが、ロードレックに敗れた。2022年8月にランボレク・トール・ヨータ、10月にヨードレックペットに敗れて連敗中。
両者は2020年8月、ONEバンタム級ムエタイトーナメント準決勝で対戦。クラップダムが1R終了間際に強打を爆発させてKO勝利している。
1R、両者サウスポー。かなり身体が緩くなった印象のセンマニーが強い左ローを蹴ると、クラップダムは右フックから左ボディ。クラップダムの左ローにセンマニーは左ミドルを返す。左ストレートを顔面とボディへ伸ばし、左ヒジまでつなげるクラップダム。
2R、左ローを蹴り合い、ジャブを突き合う両者。クラップダムは顔面からボディ、そしてまた顔面へとコンビネーションを回転させる。センマニーも左フックから右ボディ。クラップダムのパンチを空振りさせ、左フックと左ヒジを打ち込むセンマニー。左ヒジを上手く当てていくセンマニーにクラップダムもヒジとフック&アッパーで対抗。左ミドルを当てていくセンマニー。
3Rも左ローの蹴り合いから左フックを打ち合う。クラップダムの強打に左ヒジで対抗するセンマニー。クラップダムの左フック強打に下がるセンマニーだが、左ヒジを打ち返す。クラップダムが前へ出てパンチを当てていく。センマニーは組み付きを多用し、クラップダムの前進を止める。クラップダムの左フックで大きくバランスを崩すセンマニー。クラップダムの左ストレートに左ストレートを返すも、すぐにクラップダムが打った左ストレートをもらうセンマニー。
判定3-0でクラップダムがセンマニーを返り討ちにした。
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▼第10試合 ムエタイ ストロー級 3分3R〇チャラムカオ・PK・センチャイ(タイ)[判定3-0]×ペットン・キアソンリット(タイ)
1R、ペットンは前蹴り、右ハイ、ヒジと積極的に攻めていく。サウスポーのチャラムカオも前蹴り、左ストレートからの右フック。両者とも前蹴りと蹴り足キャッチを多用する。荒々しい左右フックのペットンにチャラムカオはワンツーで対抗する。
2R、前に出るのはペットンでチャラムカオは前蹴りと右ミドルハイで迎え撃つ。組むとヒザの蹴り合い。チャラムカオは首相撲でコカす。ペットンはパンチで前へ出るがすぐにチャラムカオに組まれてヒザに持ち込まれる。チャラムカオは右ヒジの連打も繰り出す。このヒジに下がるペットン。組まれるペットンだが、首相撲でコカす。右の足払いで鮮やかにコカしたのはチャラムカオ。
3R、パンチで前に出て積極的に攻めるペットンだが、チャラムカオはヒジで迎え撃って首相撲に持ち込む。下がって距離をとり、左ミドルと前蹴りを蹴るチャラムカオはペットンのパンチに首相撲とヒジ。残り1分、チャラムカオは流しモードに入り、前蹴りと首相撲。しかし、右フックをヒットさせるとすかさず右ストレートを放ってペットンをグラつかせる。チャラムカオが顔面へ前蹴りを当てたところで試合終了。
判定3-0で的確な攻撃を当て続けたチャラムカオが勝利した。
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▼第9試合 ムエタイ フェザー級 3分3R×アバター・PK・センチャイ(タイ)[判定0-2]〇モハメド・シアサラニ(イラン)
シアサラニと対戦するアバターは外国人選手との対戦が豊富で、チャド・コリンズやラフィらとも対戦。2020年3月にはK-1に来日し、和島大海と対戦してKO負けしている(当時の名前はアワターン・トー.モースィー)。2022年8月からROAD TO ONEに出場して2勝をあげた。元WPMF世界ミドル級&スーパーミドル級王者で、2018年にはトップキングの-70kgトーナメントで優勝している。
1R、両者距離は近い。サウスポーのシアサラニに左フックから仕掛けるアバター。前に出るのはアバターだが、シアサラニはそこをパンチで迎え撃つ。初回は両者とも手数は少なめだった。
2Rはシアサラニが前へ出る。それを右ストレートで迎え撃つアバター。右ストレートをひたすら連打して前へ出るアバターにシアサラニはヒジ。右インローや前蹴りも出すが、アバターは徹底して右ストレートで前へ出る。シアサラニはそれをかわして左ミドル、右ロー。手数は少ないがしっかり当てるシアサラニ。それに対してアバターは右を打ち込み続ける。
3Rも右で前に出るアバターだが、このラウンドは右ミドルも多用する。シアサラニはそこへ右フックを合わせ、蹴り足をキャッチしての左フックも。アバターは組んでのヒジ、ヒザ。シアサラニも負けじとヒジを打つ。自分から攻めてこないシアサラニに業を煮やしたか、アバターは怒りの表情で“来いよ”とカモンゼスチャー。右ミドルを蹴り、右ストレートを放つアバターはアピールしながら前へ出る。シアサラニも左ミドルを蹴り返し、ヒジを打つが手数が圧倒的に足りない。
しかし、ジャッジはシアサラニを支持。手数は少なくてもしっかり攻撃を返していたことが評価されたか。
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▼第8試合 ムエタイ フライ級 3分3R×シャーゾット・カブトフ(キルギス)[判定0-3]〇ナックロップ・フェアテックス(タイ)
カブトフと対戦するナックロップはK-1に来日経験があり、2022年9月に朝久裕貴と対戦してKO負け。タイのテレビマッチで活躍し、激しい試合をする。カブトフは5月にONEフライ級ムエタイワールドGPリザーブマッチに出場し、デニス・ピューリックから判定勝利。
1R、両者軽快なフットワークから飛び込んでの攻撃。カブトフが後ろ廻し蹴りを繰り出せば、ナックロップもすかさず飛びヒザ蹴りを発射。前に出るナックロップにカブトフはスピニングエルボー。ナックロップは組み付くとすぐにヒジをお見舞いする。バックハンドブロー、後ろ蹴りと回転技を多用するカブトフ。ナックロップは前へ出て右ロー、右ストレートでしっかりとヒットを奪っていく。パンチの打ち合いになっても当てるのはナックロップだ。
2Rも前に出るナックロップにカブトフは後ろ蹴りを多用するも、ナックロップの右ストレートをもらい、右ミドルも蹴られる。ナックロップが左右フックから左ボディ、組み付くとヒザ蹴り、離れると右ストレートでカブトフを吹っ飛ばす。必死に後ろ蹴りを放つカブトフだがすぐにナックロップにつかまってヒジをもらい、左右ストレートを浴びて身体が泳ぎ、クリンチするのがやっとの状態に。
3R、バックハンドブローを空振りしたところへナックロップの右フックをもらうカブトフ。ナックロップが追い回す形となり、カブトフは回転蹴りを連発も右ストレートをもらってダウン。その後も右ストレートを連続でもらってダウン寸前のカブトフ。ナックロップは容赦ないヒジ、ヒザで圧倒し、判定勝ちを飾った。
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▼第7試合 ムエタイ バンタム級 3分3R×ヨットーイ・カウサムリット(タイ)[判定0-3]〇ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)
1Rから両者接近しての左右フックを繰り出し、ヨットーイの右アッパーにソンチャイノーイは左フックを合わせる。軽々とヨットーイを投げるソンチャイノーイ。パンチのコンビネーションを繰り出すヨットーイにソンチャイノーイはヒジと首ヒザで対抗。ソンチャイノーイは左ミドル3発を連続ヒットさせる。
2R、パンチで前へ出るヨットーイにソンチャイノーイは左ミドル、そして組んでのヒザ。前蹴りで転倒させるのはソンチャイノーイ。そして組むと鮮やかにヨットーイを投げる。ヨットーイは右ボディストレート、右ストレートで前へ出て連打でソンチャイノーイをコーナーへ追い込む。しかし、勢いづいて右を空振りしたところへ左フックをもらってダウン。パンチで前へ出るヨットーイにソンチャイノーイは組んでのヒザ。
3R、右ストレート&右アッパーでガンガン攻めるヨットーイだが、ソンチャイノーイが首相撲に持ち込むため連打がきかない。ソンチャイノーイはテンカオも。ヨットーイはダウンを奪い返そうとパンチの猛攻もソンチャイノーイの首相撲がしつこい。ヨットーイの右アッパーがヒットしてもすぐに組み付くソンチャイノーイ。最後はソンチャイノーイが鮮やかにヨットーイをコカして終了。
ソンチャイノーイが判定勝ちで勝利の雄叫びをあげた。
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▼第6試合 ムエタイ バンタム級 3分3R〇ヨードレックペット・オー・ピティサック(タイ)[TKO 2R 2分10秒]※ヒジによるカットでレフェリーストップ×シルビュー・ヴィテズ(ルーマニア)
ヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。
2019年4月にはKING OF KNOCK OUTライト級アジアトーナメントで優勝するとともにKING OF KNOCK OUTライト級王座の初防衛にも成功した。その後はロッタンやヌンラーンレックに敗れるなど急激に黒星が増え始めるも、セクサン、クラップダム、センマニー、ルンキットには勝利。前戦は2022年12月にルンキットにローキックでKO勝ちしている。パンチ&ローで攻めるファイタータイプでタイで絶大な人気を誇る。
そのヨードレックペットと対戦するヴィテズは2018年6月のK-1に初来日。「第2代K-1フェザー級王座決定トーナメント」の1回戦で芦澤竜誠に初回KO負けしている。その後はスペイン、メキシコ、タイで多数の試合経験を積み、2022年2月には那須川天心を苦しめたフレッド・コルデイロに勝利。ONEには今回が初参戦となる。
1R、ヴィテズは左右に構えをスイッチし、左右ローを蹴っていく。ヨードレックペットも左インロー。ヴィテズは右アッパーからの左フックを当てるが、ヨードレックペットは構わず左ローで奥足を蹴る。パンチで前に出てくるヴィテズには左ヒジ、さらに左フック、右ボディ。ヴィテズのワンツーからの左ハイキックがヒットし、ヨードレクペットの動きが止まる。すかさずパンチをまとめるヴィテズだが、ヨードレックペットはすぐに回復して左ローを蹴り、左ストレートと左ヒジでヴィテズを押していく。
2R、サウスポーのヴィテズが左ストレートから左ヒジ。パンチのコンビネーションで攻めるヴィテズだが、ヨードレックペットが強烈な左ミドルと左ロー。パンチのコンビネーションで応戦するヴィテズへ左ローと左ヒジ、左ヒザを打ち込むヨードレックペット。このヒジでヴィテズは出血。ヴィテズは前へ出てパンチで攻め込むが、ドクターチェックが入る。
ここでストップがかかり、ヨードレックペットがTKO勝ち。ヨードレックペットはリングの四方へ向かって勝利をアピールした。ヨードレックペットには1万ドルのボーナスが贈られた。
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▼第5試合 ムエタイ バンタム級 3分3R〇ポンシリ・PK・センチャイ(タイ)[判定3-0]×フェルザン・チチェキ
ポンシリはムエタイバンタム級でチチェキと対戦。ポンシリはWPMF世界ウェルター級王座、ルンピニースタジアム認定ウェルター級王座など4度ムエタイ世界王者に輝いた実績がある。2019年2月にシュートボクシングに初来日し、海人とフルラウンドの戦いを演じて判定で敗れた。2020年2月、ジャマール・ユスポフの欠場で試合2日前のオファーを受けてONEに初参戦。ペットモラコットとONEムエタイ世界フェザー級王座を争ったが判定で敗れた。その後、ショーン・クランシーには勝利するもソルグロー・ペッティンディー、アラバディ・ラマザノフには敗れてONEでは1勝3敗。前戦もイタリアで敗れており、背水の陣で今回の試合に臨む。
1R、左右フックでラッシュを懸けていくチチェキにポンシリは棒立ちとなるがパンチで応戦。しかし、身体が左右に揺れ動く。チチェキは右アッパー、組み付いたポンシリはヒジ。ポンシリはガードを固めて前に出ると右ロー、ヒジ、首相撲からのヒザで反撃に転じる。左右アッパーを打つチチェキにポンシリは右フック。どんどん前へ出るポンシリは組んでのヒザで完全にペースを取り戻す。さらにヒジだ。
2Rも前に出るポンシリは右ミドルから右フック。右ヒジも打ち込む。チチェキはジャブをお打つが、ポンシリの圧力に下がり続けてバテ気味。ポンシリは攻撃の手を休めず、右ボディを打つとヒジ、左ミドル。チチェキもパンチを出すがもはや力がない。ポンシリはカモンゼスチャーをしながら前へ出てヒザ蹴りの連打、さらにヒジ。場内は大歓声に。
3Rも左ミドルを蹴って前へ出るポンシリにチチェキは右ローを蹴り返すが、圧を受けて下がり続ける。左フックをもらっても前へ出て左右フックを打ち返し、さらにジャンプしてのヒジを繰り出すポンシリ。カモンゼスチャーに場内が沸く。前に出るポンシリをワンツーで迎え撃つチチェキだが、すぐに捕まってヒザをもらって下がる。チチェキは左フックを思い切り振るが、ポンシリはお構いなしに前へ出て左右フック、ヒジ、組んでのヒザ。最後までポンシリが前へ出続けて試合終了となり、1Rは危ない場面もあったポンシリが判定勝ちした。
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▼第4試合 MMA ミドル級 5分3R×ハリー・グレッシュ(オーストラリア)[失格 3R 3分00秒]※レッドカード〇アラシュ・マルダニ(イラン)
1R、右ローを連打するマルダニにグレッシュはなかなか近付けない展開。左インロー、右ローを早くも嫌がり始めるグレッシュ。ジャブを突くグレッシュにマルダニは大きな右フック、グレッシュも大振りフックで対抗する。マルダニの右ローで大きくグラつくグレッシュは何度も自分から仰向けになって寝技に誘うが、グレッシュは応じない。
2R、左右フックで突っ込むマルダニに自ら寝転ぶグレッシュ。立ち上がるとマルダニの右ローで大きくグラつく。左ハイを狙うグレッシュだが、やはり自ら寝転びマルダニはそれに付き合わない。場内はブーイング。同じような展開が何度も続き、消極的なグレッシュにイエローカードが提示された。残り1分、ダブルレッグでテイクダウンに成功したグレッシュは足関節を狙うが、極められずにラウンドを終えた。
3R、グレッシュはジャブ、マルダニは右ローを出すが見合う時間が多くレフェリーから注意を受ける。同じ展開が延々と続き、もう一度グレッシュにイエローカード、マルダニにもイエローカードが提示された。その直後は左右フックで前に出るマルダニだがまたも見合いに。ついにグレッシュにレッドカードが提示されて試合終了。レフェリーストップでマルダニの勝利となった。
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▼第3試合 ムエタイ フライ級〇エリアス・ガザリ(マレーシア)[判定3-0]×アヤド・アルバドル(イラク)
1R、強いワンツー、左ローで攻めるのはアルバドル。ガザリがミドルを蹴るとキャッチしてコカす。身長で優るガザリは打ち下ろすような右ストレート。前に出るガザリが右ストレート、ヒジで校正に出るが、アルバドルは蹴り足をキャッチしてコカす。
2R、前に出るガザリに左右フックを思い切り叩きつけるアルバドル。ガザリは左ミドル&ロー、ヒジを繰り出す。アルバドルは前蹴りと左右ストレート、これにヒジを合わせに行くガザリ。ミドルを当てていくのはガザリだが、パンチを当てていたのはアルバドルだった。
3R、右ミドルを蹴って思い切りヒジを振るガザリがこのラウンドも前へ出る。アルバドルも負けじと左ロー、左顔面前蹴りを蹴り返す。伸びのあるアルバドルの右ロングフックがヒットし、アルバドルがパンチをまとめる。右ミドルを蹴り続けるガザリにアルバドルが左右フックの連打で前へ出て試合終了。
勝利をアピールしていたアルバドルだったが、判定はガザリのミドルを評価。判定3-0でガザリの勝利となった。
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▼第2試合 ムエタイ 女子アトム級 3分3R〇マリー・ルーメット(エストニア)[判定3-0]×タイ・ナン・リー(米国)
1R、前に出るのはリーだがルーメットは下がりながらも左右フック。リーは組み付くと首相撲からのヒザを見舞う。リーは右ロングフック。ルーメットはジャブを突いて前蹴りでリーの前進を阻止しようとするが、リーはお構いなしに入ってきて組み付くとヒザ。ルーメットはテンカオ、右ボディストレートとボディ狙いに切り替えたか。
2R、いきなり組んでのヒザはリー。続いて右ローを蹴って前に出ると右フックからまたも組んでのヒザ。ルーメットは右ヒジ、左縦ヒジで迎え撃つ。リーの左右フックにヒジで対抗するルーメット。首相撲になると押しヒザをリーのボディにめり込ませる。さらに右ボディストレート。ラウンド終了間際、リーの左フックでダウン気味に倒れたルーメットだったが、判定はスリップ。
3R、右ミドルと右ロングフックで前に出るリーにルーメットは左ミドルとヒジで応戦する。首相撲でのヒザの蹴り合いはルーメットが優勢で最後に蹴って終わる。それでも右ロングフックを振って前に出るリー。ルーメットは左ミドルを下がりながら蹴っていった。
最後まで自分の距離を保って戦ったルーメットが笑顔で勝ち名乗りを受けた。
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▼第1試合 MMA ライト級 5分3R〇ジェイコブ・ウェイマン(米国)[TKO 3R 4分21秒]※パウンド×リカルド・カンティディグ・スタグ(英国)
1R、サウスポーのスタグはいきなり飛び込んでの左ストレートをヒット。投げを見舞ったスタグだがウェイマンが防いでダブルレッグで逆にテイクダウン。下から三角絞めを狙うスタグにウェイマンがパスしてサイドへ。マウントからバックマウントに移行するウェイマン。四の字ロックでバックチョークを仕掛けるが極められずにラウンドを終えた。
2R、右フックから組み付きボディロックでテイクダウンを奪ったのはスタグ。パウンドを落とすスタグにウェイマンは立ち上がってダブルレッグでテイクダウンを奪い返す。再びバックを奪いマウントに移行するウェイマン。スタグはバックに回ったウェイマンを背負ったまま立ち上がろうとするが潰され、ウェイマンは再び四の字ロックからバックチョーク狙いも極まらず。
3R、左右ストレートを放って前に出るスタグは接近するとヒジ。ウェイマンは右ミドルを蹴る。首相撲からヒザを連打するウェイマンにスタグはダブルレッグに行くも、上になるのはウェイマン。ヒジ、パウンドで畳みかけ、反転するスタグにヂョーク狙い。マウントになればパウンドの連打、そしてヒジ。一方的に殴られ続けるスタグを見てレフェリーがストップをかけた。