ONE FRIDAY FIGHTS 1 : Nong-O vs. Ramazanov2023年1月20日(金)タイ・ルンピニー・スタジアム※ABEMAにてライブ配信 ムエタイの殿堂ルンピニースタジアムで開催される『ONE FRIDAY FIGHTS 1』の第一弾大会。メインイベントではノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ/王者)vs.アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア/挑戦者)のONEバンタム級ムエタイ世界タイトルマッチが行われる。5本ロープのリングを使用。ムエタイルールは全てオープンフィンガーグローブ着用。
▼第12試合 ストロー級ムエタイ 3分3R〇プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)[判定3-0]×コンペット・シットサラワットスア(タイ)
プラジャンチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者、元ルンピニースタジアム認定バンタム級&スーパーバンタム級王者。ボクシングでもWBAサウスアジア・バンタム級&フェザー級王座に就いている。スピードがあり、ハイレベルなテクニシャンタイプのムエタイトップファイターの一人で、パンパヤック、ルンキット、プーンコン、ピチットチャイといった一流強豪ファイターたちと拳を交えている。2021年7月のONE初参戦で、いきなりサムエーに挑戦して判定勝ちで王座に就いたが、2022年5月の初防衛戦でジョセフ・ラシリにTKO負けで陥落。今回が再起戦となる。戦績は338勝52敗3分。
コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型。2022年9月、K-1に初参戦して玖村将史を判定に破り、日本でもその名が知られるようになった。その後はタイで2勝1敗。戦績は83勝(12KO)17敗3分。
両者は過去2度対戦し、2020年10月の初対戦ではコンペットが判定勝ち、2カ月後のダイレクトリマッチではプラジャンチャイが勝利している。約2年ぶりの再戦、OFGマッチではプラジャンチャイに一日の長があるが果たして。
1R、右ローを蹴っていくのはコンペット。前へ出て右ストレートを放っていく。プラジャンチャイはガードを高く上げて下がりつつ、コンペットを右フックで迎え撃つ。ワンツーで積極的に攻める姿勢を見せるコンペットにプラジャンチャイは右ミドルを蹴るが、すぐに右ローを蹴り返される。しかし、コンペットのワンツーをかわしての右ストレート、左フックはプラジャンチャイ。
2R始まってすぐ、プラジャンチャイの右がコンペットを捉え、コンペットがロープを背負う。すかさずラッシュを懸けるプラジャンチャイだったが、コンペットは退かずに打ち合いプラジャンチャイは攻めきれず。再びコンペットが前に出て、プラジャンチャイは右ローを蹴り、ジャブを打つ。コンペットの右ローをもらった直後、コンペットの左にプラジャンチャイが右ストレートをヒットさせてダウンを奪う。右ローで反撃するコンペットにプラジャンチャイはまたも右ストレートをヒットさせ、カモンゼスチャーで挑発。
3R、前に出るコンペットに右ストレートから左フックのプラジャンチャイ。コンペットは右ロー。コンペットのワンツーはプラジャンチャイがパーリングでかわす。プラジャンチャイはガードを固めてジャブ&右ロー、下がり始めて逃げ切り態勢か。コンペットは前へ出るがプラジャンチャイはその攻撃をかわしていく。逃げ切り態勢に入ったプラジャンチャイをコンペットは捕まえることが出来ず、判定3-0でプラジャンチャイが制した。
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▼メインイベント(第11試合)ONEバンタム級ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R〇ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ/王者)[3R 2分14秒 KO]×アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア/挑戦者)※ノンオーが7度目の防衛に成功。
ノンオーはシンガポールのメガジム「Evolve MMA」に所属する36歳。264勝54敗10分の驚異的な戦歴を誇り、ルンピニースタジアムでスーパーバンタム級からライト級まで四階級制覇、ラジャダムナンスタジアムのベルトも獲得している、まさにムエタイの伝説的存在だ。2019年2月にONEムエタイ・バンタム級王者となり、鈴木博昭、セーマペッチ、ロードレック、リアム・ハリソンらを相手に6度の防衛に成功している絶対王者。4連続KO勝ち中でもある。ルンピニーには8年ぶりの登場。
ラマザノフは水泳から13歳でムエタイに転向、18歳でプロデビューすると21歳でタイに移住した。ロシアムエタイ連盟で12度の優勝、国際アマチュアムエタイ連盟(IFMA)では欧州&世界王者となっている。MAX MUAYTHAIやSUPER MUAYTHAIを経て2018年10月よりONEに参戦。初戦でいきなりペットモラコットに判定勝ちし、アンドリュー・ミラーにはTKO勝ちと好調なスタートを切ったが、2018年11月にセーマペッチ、2019年2月にコンサックに連敗。2019年12月にはジャン・チェンロンに勝利して初代ONEバンタム級キックボクシング世界王座に就くも、2021年1月の初防衛戦でカピタンにKO負けで奪われた。11月にポンシリをKOして再起を飾り、2022年9月にカピタンとムエタイルールで再戦。判定2-1で勝利して今回の王座挑戦となった。
1R、上背でかなり優るラマザノフへノンオーはワンツーで切り込む。そして右カーフ。ラマザノフも上からのワンツーを繰り出すが、ノンオーに右カーフを蹴られる。ノンオーは左ミドルをフェイントにしての右ストレート、そして右カーフ。ノンオーの蹴りが決まるたびに場内からは大歓声があがる。ラマザノフはノンオーの右ミドルをキャッチしてのコカしを見せ、離れるとジャブを突くがノンオーが一気に踏み込んでの右ストレートをヒットさせる。ノンオーの右カーフを嫌がるラマザノフ。ゴングが鳴った後も攻撃を続けたラマザノフにノンオーが怒りの反撃。両者エキサイトする。
2R、ノンオーが右カーフを連打して前へ出る。ラマザノフはステップを踏んで左右の足を入れ替え、打ち下ろしのワンツー。ノンオーの蹴りにパンチを合わせに行くラマザノフだが、ノンオーの右ストレートからの右カーフをもらう。ステップを多用するラマザノフはノンオーの入り際にヒザを合わせた。
3R、ノンオーは右カーフと矢のような右ストレート。ラマザノフは左右に構えをスイッチして飛び込んでのストレートを繰り出す。組んだノンオーは強烈な右ヒジ。さらに右ローと右ストレートで畳み込んでいく。ラマザノフが防戦一方になる場面も。右ボディでラマザノフの動きが止まり、一気にラッシュするノンオー。ガードを固めて耐えるラマザノフだったが、串刺しするような右ボディストレートからの左ボディでついに精魂尽き果てたようにダウン。
そのままラマザノフは立ち上がることが出来ず、ノンオーはマシンガンや拳銃を打つポーズ。ノンオーの鮮やかなKO勝ちにルンピニーは大歓声に包まれた。
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▼第10試合 アトム級ムエタイ 3分3R×ペットバンライ・シンハ・マウイン(タイ)[判定0-3]〇クンスクレック・ブーンデクシアン(タイ)
1R、パンチからヒジにつなげていくのはクンスクレック。ペットバンライも負けじと右ストレートから右ヒジを打つ。前に出ようとするクンスクレックを前蹴りで止めるペットバンライ。両者スピードのある攻防に。右ストレートからの右ミドルを放つクンスクレックにペットバンライはヒジで迎え撃つ。
2Rも激しい攻め合いをする両者。組むとすかさずヒザを蹴り合い、離れるとクンスクレックが右ミドル、ペットバンライは左右ストレート。ミドルの蹴り合いからヒザの蹴り合い、さらにヒジの打ち合い。攻防が止まらない。前に出るのはペットバンライだが、それを前蹴りでストップするペットバンライ。コカされたペットバンライは一気にパンチの連打で前へ出る。
3R、左右ストレートで前へ出るペットバンライを左右ミドルで迎え撃つクンスクレック。飛びヒザもクンスクレックは多用する。ミドルの蹴り合いで主導権を握り始めたのはクンスクレック。さらに右ストレートの連打で畳みかける。ヒザも当てたクンスクレックはガッツポーズ。ここで両者流し始め、手数が極端に減った。勝敗はそのまま判定へともつれ込み、クンスクレックが勝利をもぎ取った。
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▼第9試合 バンタム級ムエタイ 3分3R×サンシリ・ペット・ポー・トー・オー(タイ)[判定0-3]〇コムアウット・FA・グループ(タイ)
1R、パワフルな右ローと右ストレートを繰り出すのはコムアウット。その右ローでダウンを奪う。左フックからの右ロー、左右連打でサンシリを圧倒するコムアウット。サンシリがヒザで対抗すると今度はコムアウットが下がる。左右フックで前へ出るサンシリ。
2R、両者左右フックと右ロー。サンシリはヒザも突き刺す。パンチは互いに被弾し合うが、左ミドルを当てるのはサンシリ。コムアウットはパンチ一辺倒でサンシリのヒザや右ミドル、ヒジをもらう。それでもパンチを当てていくコムアウット。
3R、コムアウットの左右フックにヒジとヒザで応戦するサンシリ。コムアウットが右フックを叩きつければ、サンシリは右ヒジ。サンシリのヒザにコムアウットが右のカウンターをヒットさせる。両者が下がらずパンチとヒジの打ち合いとなり、サンシリは左ミドルを蹴っていく。ラスト30秒、左右フックで前へ出るサンシリ。最後は組み合ってのヒザの蹴り合いとなった。
判定は3-0でダウンを奪ったコムアウットがタフファイトを制した。
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▼第8試合 フライ級ムエタイ 3分3R×タイ・ソー・ジョー・ピエクッタイ(タイ)[判定0-3]〇ソンラック・フェアテックス(ミャンマー)
1R、両者サウスポー。左ローからボディを混ぜた強力なコンビネーションパンチを繰り出すのはソンラック。右ヒジもタイのフックに合わせていく。タイは接近しての左右フック。ボディと顔面を打ち分け、ヒジを繰り出すソンラックにタイの左強打がヒット。ソンラックはたまらず組み付く。そのソンラックにヒジを叩きつけるタイ。1Rからアグレッシブな攻め合いとなった。
2R、タイが左の強打で前へ出る。ソンラックはそこへ右の縦ヒジ。下がるソンラックは前蹴りでタイを突き放し、さらに前へ出ようとしたタイから左フックでダウンを奪う。左右のヒジ、左ミドルで襲い掛かるソンラックにタイもヒジで反撃。激しい打ち合い。再び前へ出るタイにソンラックは左ミドル。下がりながらも左右のパンチを上手く当てていくソンラック。
3R、前に出ていくタイは打ち合いを挑む。ソンラックは下がりながらの左ミドル、そして組んでのヒザ。右フックで攻めていくタイにソンラックは左ミドルとヒザ蹴りで応戦。ソンラックは逃げ切り態勢だ。最後まで逆転を狙って攻めたタイだったが、ソンラックの判定勝ちとなった。
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▼第6試合 キャッチウェイト(63.5kg)ムエタイ 3分3R〇セクサン・オー・クワンムアン(タイ)[判定2-1]×タイソン・ハリソン(オーストラリア)
セクサンはタイのビッグマッチには欠かせないムエブー(アグレッシブに前へ出てムエタイの全ての技を使って戦うタイプ)のスター選手の一人。2015年9月のラジャダムナンスタジアムにて梅野源治を迎え撃ち、勝利を奪って梅野の進撃をストップした。同年にはラジャダムナンスタジアムの年間MVPにも選ばれている。『RISE WORLD SERIES 2019』に初来日し、-61kgトーナメント1回戦では大雅を破ったが、準決勝では白鳥大珠に敗れた。
その後はロッタンやヨードレックペットを相手に連敗が続いたが、2022年は8戦して5勝1敗2分と盛り返してきている。34歳で打たれ脆さも出てきた中、OFGマッチでどのような戦いぶりを見せるかが注目される。
今回の相手タイソン・ハリソンはセーンティアンノーイジムを拠点とし、タイで試合を積んでいるオーストラリアの新鋭選手。左右ミドルを主体として前へ出て、左手を伸ばして首を捕まえに行く典型的ムエタイスタイルでありながら、右ストレートからヒジ&ヒザで畳み込むアグレッシブさを兼ね備えているタイプ。一部ではジョン・ウェイン・パー二世との呼び声もある期待の若手だというが、百戦錬磨のセクサンを相手に番狂わせを起こすことが出来るか。
1R、長身のハリソンが前へ出るとセクサンはバックスピンエルボー、すかさずハリソンもヒジを返し、両者ヒジの応酬。ミドルの蹴り合いでもハリソンは負けておらず、右をボディへめり込ませる。ヒジと右フックで前へ行くセクサンにハリソンもヒジ。両者一歩も退かない打ち合いに場内は熱狂する。セクサンは右フック、右ヒジ、右ミドル。ハリソンも右の強打。
2R、ハリソンは右ストレート、右アッパー、ヒジ&ヒザと鋭い攻撃を繰り出すが、セクサンは全く下がらず右ヒジを出して前へ出る。何度もハリソンの右アッパーでアゴが上がるセクサン。ハリソンの容赦ない右ストレートがセクサンを襲うが、セクサンも負けじと右フック、右ヒジで前へ出る。しかし、ハリソンの左フックでついにセクサンがグラつく。畳みかけるハリソンにセクサンも右を打ち返すが、右アッパーでアゴを上がられる。ハリソンの猛攻にセクサンも防御にまわらず打ち返す。
3R開始前、観客を煽るセクサン。右ミドル、ワンツーのハリソンにセクサンは右を連打して前へ。徹底して右だけで攻めるセクサンにハリソンも左ヒジ。ハリソンの左ヒザがローブローとなってしまい一時中断。再開後、飛びヒザで飛び込んだセクサンは右ミドルの連打。そして右のパンチを叩きつける。ハリソンも左を蹴り、右ストレートへ。組んでヒザを蹴り合う両者。ハリソンの左右強烈なヒジにもセクサンは下がらず右ミドルを連打していく。最後はヒザの蹴り合い。
セクサンのアグレッシブファイトで大熱狂に包まれたルンピニー。有効打やダメージはハリソンがとっているかに見えたが、判定は2-1でセクサンの勝利となった。「誕生日に勝利できて凄く嬉しい。ボーナスは子供たちを学校に行かせるために使わせてもらいます」とセクサンは語った。
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▼第5試合 ライト級MMA 5分3R〇ヒシャルジ・ゴドイ(ブラジル)[判定2-1]×アレクセイ・リャプノフ(ロシア)
1Rは打撃のみの展開。ゴドイはかなりムエタイをやり込んでいるのが分かる動きで蹴りを多用する。リャプノフはパンチ主体だが、右カーフやバックスピンキックを繰り出す。ゴドイはヒジ、バックエルボーも放つ。
2R、ゴドイの右カーフでリャプノフは足が流れ始める。それでも前へ出てボディを攻めていくリャプノフ。右カーフを蹴り返す。リャプノフが蹴り足をすくって転倒したゴドイは“来いよ”と寝技に誘うが、リャプノフはのらない。細かくパンチを当てるリャプノフだが、ゴドイの右カーフ&右ローで足が流れる。ボディを攻めるのはリャプノフ。
3R序盤、この試合ゴドイが2度目のアイポークで中断。再開後、右へ回り込みながら右ローを蹴っていくゴドイにリャプノフは左右フックで前へ出て左ボディも打つが、またもゴドイのアイポーク。レフェリーはゴドイにイエローカードを提示する。再開すると両者左右フックでの打ち合いを見せ、ゴドイは右ヒジを繰り出す。そしてこの試合初めてのダブルレッグでテイクダウンに行くが、上になってマウントをとったのはリャプノフ。パウンドを見舞うリャプノフをゴドイはハーフからギロチン狙い。さらにゴドイはリャプノフをガードの中に入れると、抑え込むだけのリャプノフにゴドイは下からヒジ、左右フックを見舞う。
残り30秒でブレイクがかかり、再びゴドイがダブルレッグに行くと今度はしっかりテイクダウン。中腰からパウンドを連打して試合終了。3Rに減点もあったゴドイだが、判定2-1で勝利した。
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▼第4試合 バンタム級ムエタイ 3分3R〇ムアンタイ・PKセンチャイ(タイ)[判定3-0]×マブルド・ツピエフ(ウズベキスタン)
“エルボーゾンビ”ことムアンタイは2020年1月にONEでブライス・デルヴァルに判定勝ち後、タイでフェラーリ・フェアテックスに判定負け。その後2年のブランクを経て、2022年4月にリアム・ハリソンと5度ダウンの奪い合いの大激闘を演じたが最後はTKO負けを喫している。
1R、サウスポーのムアンタイに最初から打ち合いを挑むツピエフにムアンタイも応じる。回転の速い左右フック&アッパー、右ストレートで攻めるツピエフ。ヒジも繰り出すがムアンタイはかわす。ムアンタイは左ミドルから左フック、ツピエフの右ストレートがクリーンヒットする。ツピエフは左フックを多用し、ムアンタイの左ミドルに合わせに行く。しかしムアンタイは下がらず前へ出て左ミドル。両者アグレッシブな出足となった。
2R、ムアンタイが左ミドルと左右フック、ツピエフは右ストレートと左フックで迎え撃つが、ムアンタイは構わず前へ出て左のヒジを飛ばしていく。左ミドルを蹴ってなんとか左のヒジを当てたいムアンタイだが、ツピエフの右で大きく仰け反る。闘争心むき出しで前へ出るムアンタイ。左右ミドルからのヒザで追い込まれたツピエフは両足タックルでテイクダウン。ムアンタイのプレスにツピエフは下がり続けた。
3Rも前に出続けるムアンタイは、左右ミドルを蹴ってツピエフのパンチをかわしての左フック。右ミドルを蹴られ続けたツピエフは左腕をだらりと下げ、右のパンチしか打たなくなった。そこへ容赦なくミドルを蹴るムアンタイ。ついにムアンタイの左ヒジ3連打がヒットし、試合終了。
猛攻を見せたムアンタイが判定3-0で勝利した。
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▼第3試合 ライト級ムエタイ 3分3R〇ジョシュ・ヒル(イギリス)[判定3-0]×ケイワン・ソレイマニ(イラン)
ヒルは6連勝中、まだ23歳で32勝11敗1分。ソレイマニはベアナックルファイトにも参戦したことがあり、現在は3連勝中。
1R、両者距離をとり、ソレイマニは右ローから左右フックで中に入ろうとするが、ヒルは左ミドルで迎え撃つ。そして首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。両者とも相手のミドルをキャッチしてのパンチを狙う。
2Rになるとソレイマニが強引に前へ出る。ヒルは左右ミドルを蹴っていくがソレイマニに距離を詰められて組み付く。ミドルを蹴り続けるヒルにソレイマニは攻めあぐねている様子。
3R、ソレイマニのミドルをキャッチしてコカすヒル。ソレイマニはヒジで飛び込むが当たらない。ヒルの左右ミドルに手を焼き、接近しても捕まってしまうヒルは完全に攻めあぐねる。ミドルを蹴ってもヒルにキャッチされてしまう。両者アグレッシブを促され、ソレイマニはカモンゼスチャーをしながら前へ出て荒々しい攻めを見せるが、ヒルは全く気にせずマイペースでミドルを蹴り、判定3-0でヒルの勝利となった。
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▼第2試合 フライ級MMA 5分3R×藤澤彰博(日本)[1R 0分57秒 リアネイキドチョーク]〇コルトン・キルバサ(米国)
左の蹴りから組んだキエルバサはベリートゥベリーで投げてテイクダウン。マウントからバックを奪い、リアネイキドチョークを極めた。
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▼第1試合 フライ級ムエタイ 3分3R×アンゲロス・ヤクミス(ギリシャ)[判定0-3]〇モハメド・サデギ(イラン)
両選手ともタイで試合経験を積んでいるムエタイ戦士。
1R、鋭く速い左ミドルを蹴るサデギにヤクミスは転倒を繰り返す。前に出るのはヤクミスは右ローを蹴っていき、サデギは前蹴り、左ミドルを蹴って右ストレートを伸ばす。前足への左右ローを集中させるヤクミスに、サデギは首相撲で捕らえるとヒザ蹴り連打から豪快にコカす。長い距離で戦うサデギ。
2Rも前に出るヤクミスが右ローを蹴っていき、左右フックにつなげていくがすぐにサデギの首相撲に捕まってヒザをもらう。サデギは左右ミドルをしっかり当てていき、ヤクミスが左右フックを出すと首相撲からのヒザ。サデギの前蹴りになかなかパンチの距離に入れない展開が続くヤクミス。
3R、距離を保つサデギは離れて左ミドル、ヤクミスが接近すると首相撲からのヒザ蹴りと距離を支配。ミドルを蹴られ続けて残り30秒、右フックで勝負をかけるヤクミスだがやはり首相撲に捕まってしまい、やりたいことをやらせてもらえず試合終了。判定3-0で距離を支配したサデギの完勝となった。