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【Krush】「自分が倒せたら勝つし、倒せなかったら負ける」“KO至上主義”の挑戦者・里見柚己

2023/01/18 19:01
 2023年1月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.145』にて、Krushライト級王者・大沢文也(ザウルスプロモーション)のタイトルに挑戦する里見柚己(team NOVA)が公開練習を行った。  2021年に行われた第6代ライト級王座決定トーナメントでは決勝で瓦田脩二に敗れてベルトに手が届かなかった里見。しかし2022年はK-1のリングで2月に龍華、8月に西京佑馬を下し、今大会で大沢の持つ王座に挑戦するチャンスを手に入れた。  試合まで一週間というタイミングでの公開練習で「ちょうど2カ月間の追い込みが終わって、今はとにかく疲労がたまっていて全身が筋肉痛だらけです」という里見だが「この疲れがとれば、良い仕上がりになると思います」とタイトルマッチに相応しい練習ができたと語る。  里見はKrush参戦当初から一発で試合を決める左ストレートに定評があったが、昨年の試合ではさらにその精度に磨きがかかっている。  西京からダウンを奪った左フックについては「西京戦でダウンを奪った左は練習で毎日何回も繰り返してるパンチで、それがやっと試合で出ました。あれだけ練習でやっていたら当たるだろうという感じです」と里見。 「あの時は一種類だけでしたけど、もっと種類はあるし、練習ではバンバン当たっているので、次の試合でそれを出したいです。(相手によって打ち方を変えている?)それよりも自分の技の精度ですね。対戦相手の癖や弱点は(指導してくれる)周りの人に見てもらっていますが、僕は自分が強くなることに集中して練習しています」と必殺の左に更なる磨きをかけている。  王者・大沢とは2019年6月のK-1両国大会で対戦しており、この時は判定負けを喫している。大沢は技巧派としても知られており、里見も「どんな巧い選手でもポイントアウトできるし、それでKrushチャンピオンになった選手なのでトータル的に上手いと思います」と警戒する。大沢のテクニックに対抗する武器は、やはり左の一発だ。 「(大沢が『里見選手は巧い選手』とコメントしているが?)そう見てもらえていることは素直にうれしいですけど、自分では巧いと思ったことがないし、まだ駆けあがっている最中です。ただ日々努力しているだけです。(左のパンチに自信は?)昔から左の当て勘はあるし、倒せるときは大体分かっていて、それまでにタイミングを掴めてるんですよ。で、練習の動きが勝手に出て倒れていることが多いです。逆に(左を)出そうと思って出すときは倒せない。今回もこれだけ練習してきたんで、あとは試合でどうなるか、ですね」 「勝つならKOで勝ちたいですし、負けるなら派手に負けたい」と“KO至上主義”の里見とは対照的に、大沢は「何が何でも勝つ」「つまらなくてもいいから勝つ」と“勝利至上主義”を貫く。  里見は「それはその人の考え方があると思うし、判定で勝てる選手は強い」とする一方「でも一般的にはどちらかが倒れていて、どちらかが立っている構図が分かりやすい。だからKrushはクラッシュ(破壊)という名前だと思っています。今回の試合も自分が倒せたら勝つし、倒せなかったら負ける。いい勝負論があると思います。僕は判定で勝ってもうれしくないし、負けだと思っているので、倒すことにしっかりこだわって戦います」とKOへのこだわりを語る。  また里見はK-1公式YouTubeチャンネルで公開された煽り映像のなかで「会場を昔のKrushのように盛り上げたいと思っています」と語った。里見は「僕が幼い時に見てきた格闘技は倒すか・倒されるか。そういう試合に惹きつけられました。判定決着の試合でそこまで惹きつけられるのかなと思います。僕は子供や見ている人たちにも格闘技の面白さを伝えたいし、Krushは僕が夢をもらった場所なんで、それを自分が体現してKrush・格闘技の熱を取り戻したい。チャンピオンは倒さないといけないし、Krushのチャンピオンはなおさら。Krushは人の心を動かす熱い場所だと思います」と自身のKrush論を展開した。  最後に「1年前にあと一歩のところで勝ちを取りこぼして、たくさんの人を悲しませたし、自分で自分を攻めました。あれから1年ちょっとかかっちゃったけど、またベルトまであと一歩のところまで来たんで、ベルトを取って周りの人に少しでも恩返ししたいです。メインイベントでしっかり会場を盛り上げて、熱い試合をしてベルトを巻いて終わります」とベルトへの想いを語った里見。その拳で悲願のKrush王座奪取を成し遂げるか?
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