▼バンタム級 5分3R
〇ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)16勝0敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝 135lbs/61.24kg
[1R 4分40秒 KO] ※左フック
×ラオーニ・バルセロス(ブラジル)17勝4敗(UFC6勝3敗)135lbs/61.24kg
バンタム級11位のウマル・ヌルマゴメドフは27歳。ハビブ・ヌルマゴメドフの従兄弟。叔父アブドゥルマナプに学び、MMA15戦全勝でUFCでも3連勝でランキング入りを果たした。
2021年1月にUFCデビューし、セルゲイ・モロゾフをリアネイキドチョークで絞め落とすと、2022年3月にブライアン・ケレハーにもリアネイキドチョークで一本勝ち。2022年6月の前戦ではUFC3勝無敗だったネイト・マネスをテイクダウンからドミネートして判定3-0で勝利してる。
対するUFC6勝2敗のバルセロスは35歳。柔術とブラジル王者となったレスリングがバックボーン。RFA王者から2018年7月にUFCデビューし5連勝。2019年12月にはサイード・ヌルマゴメドフにも判定勝ちしている。
ティムール・ヴァリエフとビクター・ヘンリーに連敗したが、2022年10月の前戦ではDEEPで大塚隆史に勝利しているトレヴィン・ジョーンズに判定勝ちで再起を遂げた。
オッズは-850と圧倒的にヌルマゴメドフのフェイバリットのこの試合。
1R、ともにオーソドックス構えから。右の前蹴りで牽制し、スイッチしての蹴りを見せるヌルマゴメドフ。オーソドックスに戻して左前足の蹴りからサウスポー構えになるヌルマゴメドフ。右をかすめて左で飛び込むバルセロス。左はかわすヌルマゴメドフは右を合わせに行く。
スイッチを繰り返すヌルマゴメドフは前足で左ハイ、右ロー、右前蹴り。バルセロスは右ハイをガード上に当てる。サウスポー構えから右前蹴りを腹に突くヌルマゴメドフ。左インローも。詰めてきたバルセロスに、右ジャブを当てるヌルマゴメドフ。
圧力をかけるバルセロスは、右ハイ。ブロッキングするヌルマゴメドフ。右ジャブを打つが、かわしたバルセロスは左ローを前足にヒット。右ミドルハイのバルセロスをブロックしてヌルマゴメドフの左の蹴りを打ち返しはかわしたバルセロス。
そのままオーソドックス構えになるヌルマゴメドフ左ジャブから左ミドルを腹に当てると、バルセロスは右を振るがかわしたヌルマゴメドフ。右前蹴りを突いて、そのまま前に着地しサウスポー構えになるヌルマゴメドフに、右から左で飛び込むバルセロス。
バックステップでかわすヌルマゴメドフは、サウスポー構えから右から左のワンツー。左ミドルハイをブロック上に当てる。右を振って、いったん腰を触るヌルマゴメドフだが、ここは組みに行かず。
離れ際、今度はバルセロスからシングルレッグで組みに行くが、その左手を小手に巻いて差し上げたヌルマゴメドフは突き放し、右手人差し指を上げて、頭に当たったとアピール。
喧嘩四つで前手を当て合い、右ジャブを刺すヌルマゴメドフ。右前蹴りを胸に押すと、バルセロスも押し戻して右ミドルを手に当てる。
右ジャブが鋭いヌルマゴメドフは、右の前蹴りを腹に。オーソドックス構えにスイッチすると、左ハイで牽制。左ローからすぐに踏み込んでの高い右前蹴り。そのまま右足を前に着地させてサウスポー構えから左ストレート!
これで腰を落としたバルセロスは、下がらず詰め直すと右ハイ。これを手で払ったヌルマゴメドフは金網を背にバルセロスの左フックの飛び込みをかわす。
#UFCVegas67 Official Result: Umar Nurmagomedov (@UNmgdv) defeats Raoni Barcelos by KO (punch) at 4:40 of Round 1.
— UFC News (@UFCNews) January 15, 2023
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中央に戻るヌルマゴメドフはオーソドックスに構えて左ジャブ、左ミドル、左インローの同側攻撃。バルセロスは素早い左インローを当ててヌルマゴメドフの左足を飛ばすが、そのままサウスポー構えになるヌルマゴメドフは前手の右フック。
かわしたバルセロスは前に。ヌルマゴメドフは左の蹴りで押し戻す。喧嘩四つの前手争いから、ヌルマゴメドフは左の跳びヒザで飛び込み、着地と同時に左フック! 後方に倒れたバルセロスは首も後ろに落ちて失神。そこにヌルマゴメドフは右の鉄槌1発で追打はせず。バルセロスを心配してから、離れて雄たけびをあげた。
Umar Nurmagomedov kicks off the main card with another HUGE KNOCKOUT! 🤯🤯🤯 #UFCVegas67 pic.twitter.com/b7bkBJXjnA
— UFC_Asia (@UFC_Asia) January 15, 2023
バルセロスはUFCで初のフィニッシュ負け、KO負けもキャリア初。16連勝を決めたウマル・ヌルマゴメドフは、白のパパーハをかぶり「最後は見えてなかったけど、とにかく腕を振り下ろして打ち込んだだけ。クレイジーだ。自分でもよく分からない。どうやってこれを達成したのか。俺はここにいる。準備できている。3月、俺と戦いたいやつはかかってこい。誰であろうと受けて立つ。父、兄弟、叔父、ヌルマゴメドフスクールに感謝したい」と語った。