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【UFC】ウマル・ヌルマゴメドフが1R 失神KO勝ちでMMA16戦無敗に! 緊急参戦ストリックランドが5R 判定勝ち。イゲが復活のウォークオフKO

2023/01/15 14:01

▼ライトヘビー級級 5分5R
〇ショーン・ストリックランド(米国)26勝5敗(UFC13勝5敗)204lbs/92.53kg
[判定3-0] ※49-46×2, 48-47
×ナッソーディン・イマボフ(フランス)12勝4敗(UFC4勝2敗)194lbs/88.00kg

 ガステラムが負傷欠場で緊急参戦のストリックランドは減量が間に合わずライトヘビー級戦となった。ストリックランドはミドル級7位。対するナッソーディン・イマボフもミドル級12位。

 31歳のストリックランドは2022年は1勝2敗。2月にジャック・ハーマンソンもスプリット判定で勝利も、7月にアレックス・ペレイラに1R KO負け。12月にジャレッド・キャノニアに判定負けし、キャリア初の連敗を喫した。

 ダゲスタン出身でフランス在住のイマボフはMMA FACTORY所属で27歳、コーナーマンにシリル・ガーヌがつく。MMA12勝4敗でUFC戦績は4勝1敗。ジョーダン・ウイリアムズに判定勝ち後、フィル・ホーズの組みに判定で敗れたが、その後、3連勝。イアン・ハイニッシュ、エドメン・シャバージアンをいずれも2R TKOに下すと、2022年9月の前戦でホアキン・バックリーに判定勝ちを収めている。

 88.00kgで計量のイマボフに対し、ストリックランドは92.53kgと4.5kg差での前日計量となった。

 1R、ともにオーソドックス構え。出入りのイマボフはジャブを上下に突く。歩くように近づくストリックランド。イマボフの右を顔を後ろに傾ける。ワンツーの横からの右フックには耳を赤くしたストリックランドがいったん後退。押し戻すと、両手でムエタイの組み手争いをしながら左を突く。

 イマボフは左から右アッパー。かわすストリックランドは右を当てると詰めてワンツーにイマボフは後退。追うストリックランドにサークリング。ストリックランドの大きな右が空振りとなる。左ジャブを当てるストリックランドは右も。互いに右狙い。ストリックランドが右で詰めてブザー。

 2R、右ローから入るイマボフ。圧力をかけるストリックランドに左回りのイマボフ。右で差して押し込み組むストリックランドは、「グローブを掴んでる」と抗議。離れたイマボフに、ストリックランドは詰めて右も、ここで押し戻したイマボフが前に。そこでボディロックテイクダウンはストリックランド。

 小外がけを合わせてテイクダウンもすぐに金網まで動いて立ち上がるイマボフ。若干のの疲労か、ストリックランドのパンチが大きくなる。ストリックランドは左で差して押し込み。イマボフは腕を中に入れて左ヒジ!

 右から左を突くイマボフ。ストリックランドは組むが、離れ際のヒジはイマボフ。ストリックランドは右を突く。

 3R、ストリックランドの左フック、右ストレートが顔面に。ジャブを返すイマボフ。ストリックランドは打ち終わりに左フックを振る。左フックの飛び込みはイマボフ。低いシングルレッグに入るが切るストリックランド。ワンツーをこつこつ突くストリックランド。左ミドルから左も。

 足が動かなくなったイマボフ。ストリックランドも足を止めてのジャブ。イマボフの右に返しの右を打つ。右オーバーハンドのストリックランド。左差しの組みはイマボフが切る。

 4R、両者のスタミナはどうか。5R経験があるストリックランドだが、緊急参戦でもある。左前蹴りを腹に突くストリックランド。イマボフも左の蹴り、さらに右で前進し組むが、ここは離れるストリックランド。ジャブを突き、前手を使ってイマボフにジャブ、右ヒジ。イマボフのワンツーに返しの右左、右を突くとイマボフはシングルレッグへ。これを潰そうとしたストリックランドに持ち直して立つイマボフ。

 詰めて右で差して組むストリックランド。金網背にするイマボフは体を入れ替えて右を突いて離れる。ストリックランドはジャブをヒット。右オーバーハンドがヒット。互いに中央で足を止めて上体だけでかわすが、イマボフはブザーに金網に手を着いて疲労を見せる。

 5R、ジャブを突くストリックランド。飛び込んでの右を狙うイマボフ。ワンツーで前に出るイマボフに、ストリックランドは右で差して組んで金網まで押し込み。左差しにするストリックランド。オーバーフックするイマボフは右ヒジ! しかし組むストリックランドは金網まで押し込み。手打ちながら左右のストリックランド。詰めて左差しのクリンチ。イマボフは体を入れ替え離れ。ストリックランドのパンチは軸がぶれるが、クリンチで押し込み。

 右で差して押し込みヒジ。イマボフの打ち返しにクリンチで潰す。バックヒジを見せるイマボフ。右で飛び込むイマボフだが、決定打は与えられず。身体を泳がせながら左右で前に出るのはストリックランド。ブザーにイマボフは尻をマットに着いた。

 判定は3-0(49-46×2, 48-47)でストリックランドが勝利。

 オクタゴンのなかで「接戦だったけど自分の勝ちだ。2位と3位の選手を倒したんだ今ここにいるのはバッド・ジャッジのせいだ。彼が自分に打撃を当てることができたのは、自分が試合を終わらせたかったからだ。仕留められなかったのはみんなには申し訳ない。ちょっと自分のカーディオが不安になるところはあったんだけど、(股間を指して)大きなナッツがあるってことを思い出した。勝ったけどビッチみたいな戦いだった。フィニッシュしたかったけどできなかった。多分ちょっとビビっていたし、自分のカーディオに問題があった。とにかくフィニッシュできなかったということだけ。UFCよ、こんなショートノーティスの試合をやったんだから、金を弾んでくれるよな。そうしてほしいというわけじゃないけど、そうしてくれるよな」と相変わらずの毒舌で締めた。

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