2023年1月22日(日)東京・後楽園ホール『ビッグバン・統一への道 其の44』の全対戦カードが発表された。
今大会ではダブルメインイベントとして、第2試合でBigbangスーパーバンタム級タイトルマッチ3分3R、王者・一航(新興ムエタイジム)に愛瑠斗(=えると/健成会)が挑戦する。
一航は2019年4月の『BOM』でWMC日本バンタム級王座、11月の『NJKF』でNJKF同級王座を獲得して高校生二冠王者を達成すると、2020年9月にはWBCムエタイ日本統一王座も獲得して三冠王となった。2021年2月にはRISEに参戦して大崎一貴と対戦、判定2-0で敗れるも大崎を蹴りで苦しめている。2022年2月にはK-1に初参戦し、「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場も1回戦で璃明武に敗れた。9月には鬼山桃太朗とBigbangスーパーバンタム級王座決定戦を争い、判定勝ちで四冠王に。今回が初防衛戦。戦績は15勝(3KO)4敗2分。
愛瑠斗は2020年10月のKrush-EXでプロデビューし、篠原広耀にタフファイトで判定勝ち。2021年2月のKrush-EXではカーフキックでしのをKO、5月のKrush本戦では光佑にもKOと3連勝を飾ったが、8月の「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では鬼山桃太朗に判定負け。2022年2月には「第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」のリザーブマッチに抜擢されたが、倉田永輝にKO負けを喫した。その後11月のBigbangで蘭丸に勝利し、戦績を5勝(2KO)2敗とした。
一航がK-1再出撃を目指すなら進化を見せる絶好の相手と言えるが、愛瑠斗も3連勝していた勢いを取り戻せば一発があるだけに勝負は分からない。
メインイベント第1試合はバンタム級王座決定戦3分3R延長1Rで、萩原秀斗(K-1 ジム総本部チームペガサス)と板橋武留(健成會)が対戦。
萩原は4歳から日本拳法を学び、高校1年生でキックボクシングに転向。19歳でプロデビューを果たし、2018年10月からKrushに参戦している。翌年1月には第4代Krushバンタム級王座決定戦に臨み、2020年に行われた第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントでは準決勝へ進出。2021年は「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」に出場も1回戦で敗れた。2022年11月にはBigbangに乗り込み、右ストレートで小寺雄太をKOして連敗脱出。戦績は12勝(5KO)18敗4分。
板橋は2021年10月のKrush-EXでデビューした新鋭で、デビューから4連勝(1KO)を飾るも2022年9月に松本陸に判定で敗れた。今回が復帰戦であると共にKrush対決による王座決定戦のチャンスを得た。
スーパーエキシビションマッチには、12月にK-1との契約満了を発表した城戸康裕(谷山ジム)が登場。ホームリングでなんと前Bigbangヘビー級王者・実方宏介(真樹ジム AICHI)とスーパーエキジビション2分2Rを行う。城戸は70kg、実方は昨年9月のK-1での計量で126.05kg。エキシビションとはいえ、60kg近い差のある異色の組み合わせとなった。
第8試合の68Kg契約3分3Rでは、山際和希 (谷山ジム)がプライチュンポン・YSS ジム(YSS ジム)と対戦。
山際は2009年に全日本学生キックボクシング連盟ウェルター級王者となり、プロデビュー後も順調に勝ち星を積み重ね、2015年6月にBigbangウェルター級王座を獲得。2017年2月まで11連勝を記録した。K-1 JAPAN GROUPには2013年から参戦し、2020年8月の第7代Krushウェルター級王座決定トーナメントで連続KO勝ちして悲願だったKrush王座に君臨。しかし、王者として臨んだ11月の『Bigbang』でFUMIYAにKO負けを喫し、続く2021年1月の初防衛戦で加藤虎於奈に敗れて王座を失った。2022年11月にはBigbangウェルター級Explosionトーナメントで優勝。戦績は36勝(13KO)20敗4分。
プライチュンポンは『MAX MUAYTHAI』や中国で試合をしていた重量級ムエタイ戦士で、2019年11月の『KNOCK OUT』に初来日。日本ミドル級トップクラスの元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者T-98に勝利を収めた。その後は2019年12月の『BOM』でガオナー・PKセンチャイムエタイジムとのタイ人対決では判定負けを喫している。2021年3月にはK-1に参戦し、野杁正明と対戦するも判定負け。2022年1月の『NO KICK NO LIFE』ではヒジありルールで緑川創に判定負け、同年3月には安保瑠輝也にKO負けした。戦績は61勝(21KO)39敗2分。