2019年8月18日(日)東京・大田区総合体育館で開催されるKNOCK OUT『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』の記者会見が、7月6日(土)都内にて行われた。
今大会では初の試みとして「REBELS division」というレベルスの選手同士の試合が4試合組まれている。
「選手育成が一番大事。4試合ですがKNOCK OUTファンにも見ていただきたい選手の試合を入れていきます。選手は試合経験が大事なので、経験してファンにも覚えていただきたい」とレベルス代表でもある山口元気KNOCK OUTプロデューサー。会見にはその4試合に出場する選手が出席した。
80㎏契約3分3RのREBELSルールで、MMAファイターのロッキー川村(パンクラスイズム横浜)と重量級期待の新星・吉野友規(スタージス新宿ジム)が激突。
吉野は「まさかでしたが、数々の大会でたくさんの輝かしい戦績を収めている川村選手とやらせていただけるのは光栄です。キャリア的には格下ですが全力でぶつかっていきます。オーラが凄いある方で。でも優しさもちょっとあるかなと思ったんですが、試合では別の人格になることは知っています。思い切り踏み込んで思い切り殴り合う。そこでドンパチやる暴れる試合をします」と激闘を宣言。
ランニング風に現れたロッキー川村 対する川村は「俺のバルボアブローで梅屋敷(大田区総合体育館の最寄り駅)までぶっ飛ばしてやる」と威勢よく言い放ち、見どころは「俺のバルボアブローだ」という(映画『ロッキー』の主人公の名前はロッキー・バルボア)。さらに、吉野が高校生時代に剣道で国体優勝していること、そしてキックボクシングで3戦3勝3KOの戦績を持っていることが紹介されると「過去はゴミだ」と一刀両断。
ベテランの炎出丸(左)と職業イケメンの壱 スーパーバンタム級3分3Rで対戦する炎出丸(クロスポイント吉祥寺)と壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)は共に沖縄出身。炎出丸は2005年4月デビュー、37歳のベテラン選手。2013年3月にはJ-NETWORKスーパーバンタム級王座に就いている。対する壱(いっせい)は「職業イケメン」を名乗り、強打のラッシュで注目を集めている22歳のホープ。7戦目にして小嶋勇貴を破り、LPNJ(ルンピニースタジアム・オブ・ジャパン)バンタム級王座に就いた。
壱は「職業イケメンの壱です。大先輩とのことで胸を借りるつもりですが、炎出丸さんの沖縄のファンにもこれから僕の応援をしてもらいたいと思うので頑張ります。胸を借りるとは言っていますが、1Rからバチバチの試合が出来たらと思っています。今までやってきた中で一番戦績のある選手ですが、前回の試合でヒジの感覚も覚えたので切り裂いてやろうと思っています。KNOCK OUTのバンタム級のベルトがあればそこにも挑戦していきたい」と宣戦布告。
炎出丸は「職業イケメンって何だろうと思っていたんですが、会ってみたらスラっとしてカッコいいと納得してしまった自分がいます。今、凄くノッている選手ということなので僕が世の中の厳しさを教えてあげようと思っています。沖縄の後輩なのでビシッといい試合をして会場を盛り上げたいと思います」と、先輩としてプロの洗礼を浴びせたいとした。
REBELSスーパーフライ級の雄である蓮沼(左)と濱田 蓮沼拓矢(ノーナクシンムエタイジム)vs濱田巧(team AKATSUKI)はREBELS軽量級のトップ戦線で活躍する者同士。昨年のREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座決定リーグ戦で対戦し、この時は蓮沼が右フックで2RにTKO勝ちしている。
濱田は「職業はサラリーマンの濱田です。KNOCK OUT初参戦なので、自分の長所を活かしていろいろな人に名前を覚えてもらえるように頑張ります。蓮沼選手とは去年対戦してKOで負けてしまいまして。でも過去はゴミなので気にせずにぶつかっていきたいと思います。今回はキックボクシングのお祭りだということで、試合はもちろん入場も盛り上げたい。個別入場なら盛り上げる自信があるので見て欲しい」と、川村と壱のコメントをパクりながらの挨拶。
蓮沼は「濱田君とは去年一度戦って勝っているが、決して油断しているわけじゃなくてしっかり仕上げてまた僕が勝ちたい。濱田君となら盛り上がる試合をできると思うのでそこを見て欲しい。去年のリーグ戦でもKO決着したのはこれだけなので、レベルス軽量級の中でも倒せるのは僕と濱田君かな。倒すか倒されるかの試合になると思います。KNOCK OUTはトップ選手たちが出場する晴れやかな舞台。そこを目指してきっちりと再戦も僕が勝つだけです」と返り討ちを宣言した。
極真出身の与座が早くもKNOCK OUT初参戦 そして63kg契約3分3Rでは、ジョニー・オリベイラ(トーエルジム)と与座優貴(橋本道場)が対戦。オリベイラは長きにわたって新日本キックボクシング協会の日本ランキングに名を連ねているブラジル出身の選手。与座は2016年極真会館第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会軽量級を18歳で制し、2017年には軽量級世界王者に。2018年4月の第35回全日本ウェイト制選手権では中量級に階級を上げて準優勝するなどトップ選手として活躍していたが、今年3月にキックボクシングに転向。3戦全勝2KOと快進撃を続けている。
与座は「キャリアも実績も一番劣ると思いますが、試合内容で一番目立てる試合をしてお客さんにインパクトが残せる試合をしたいと思います。キックボクシングに転向して初めての外国人選手なので純粋に楽しみ。フィジカル面では自分より上かなと写真を見て思いました。大舞台で試合ができるのは楽しみな気持ちが多いので、いいパフォーマンスができるようにしっかり練習して臨みます。この前は判定決着で納得がいく試合ができなかったので、次はしっかりと最低でもKOで勝てるように。注目されている蹴り技をお客さんに見てもらいたい」と、初参戦でインパクトを残したいと語った。(オリベイラは会見を欠席)