MMA
インタビュー

【RIZIN】クレベル・コイケ「この試合を受けたのはサトシのためでもある」その理由、そして「この階級、この団体を守る必要がある」

2022/12/29 16:12
 2022年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナ『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』に出場する全選手の個別インタビューが、29日(木)都内にて行われた。 「RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」の副将戦フェザー級5分3RでBellator世界フェザー級王者パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)と対戦するRIZINフェザー級王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)がインタビューに答えた。 この試合が特に重要で難しい ━━現在の心境は? 「ちょっと緊張しているけれど問題ないです」 ━━対戦相手の印象は? 「いい人ね。普通です、普通」 ━━どのような試合展開を予想する? 「難しい試合になりそう。簡単じゃない。でも絶対いい試合になるとの予感があります、相手も気持ちが強いし、いい試合は間違いない。でも簡単な試合じゃないです」 ━━調子はどう? 「とてもいい状態です。自信があります」 ━━以前KSWでもスター選手だが、世界的スターとはまだ言えない。パトリシオに勝つと世界のフェザー級に名を知らしめることになるが? 「もちろんBELLATORはアメリカでとても有名で、彼はそのフェザー級チャンプとして知られる選手。自分はアメリカでは無名だが、アジアやヨーロッパでは名前をあげてる。それだけキャリアを積んできたので、無名か有名かはどこから自分を見るかで決まると思う」 ━━グラップリングの展開にならない場合、どのようなプラン・Bを用意している? 「Bなし。Aだけです」 ━━あなたにとって戦いとは人生のようなもの? 「自分は戦うために生きていますし、生きるために戦っています」 ━━過去7勝がサブミッションによる勝利。ピットブルにも同様に勝てる? 「そうだと思います。そうなればいいと思う。MMAで自分が得意なのは柔術。彼はグラウンドにも強みがあるが、彼が打撃を強みだと思っているなら自分はグラウンドが強みです」 ━━過去も素晴らしい選手と戦っているが、いままでのキャリアで一番重要な試合となる? 「全ての試合は大切。自分はあまり先のことは考えない。次にやる試合が一番難しいといつも思っているけれど、この試合が特に重要で難しい。パトリシオは総合的な選手なのでとても難しい。しかも団体の看板をかけた対抗戦。相手はパウンド・フォー・パウンドで1番でもあるので、一番重要な試合。たくさんの要素において、自分のなかで特別な試合になると思っています」 [nextpage] ━━アメリカはアメリカ人選手ばかりなので、この試合で勝つとアジアのMMAの価値が上がる? 「メディアというのは一番MMAの大きい団体であるUFCに注目しがち。その下にBELLATORやPFLがある。そういう中で、アジアとヨーロッパにもMMA団体があると忘れられがち。UFCは日本で興行していない。日本ではRIZINが一番知られている。シンガポールにはONEがあり、ヨーロッパにKSWがある。アメリカ以外にもMMAの団体はたくさんある。RIZINは昔のPRIDEのような団体で、世界にもっとMMA団体があることを知らせたい。自分の使命はここで勝つことにより、RIZINの名を世界に広めることです」 ━━タイで長い期間練習していたが、その経験は? 「日本でもいい練習ができていますし、先生も練習パートナーもいるけれど、自分としては外に出て練習する必要があった。アメリカのATTでも練習しましたKSWに出た時から常にタイでキャンプをはってきた。いつもとは違う練習をすることで得るものがあります、エネルギーを一新する意味もある。ATTではUFCの選手など強い選手とたくさん練習して自分の能力を試し、自信がつきました。タイではムエタイのチャンプとも練習し、自信をつけて成熟した選手になってきました。  ボンサイの道場が今の自分の拠点。サトシ、マルキーニョス、ダイ先生と練習して、それが自分にとって一番の拠点。それでも、上達するためには快適なゾーンから一度自分を出さなくていけない。日本がすごく快適ということでもないのですが、慣れている場所からチャンピオンとして、出て、強くなれる場所を探す必要がある」 ━━RIZINのベルトを獲って初めての試合になるが、心境の変化はある? 「今回の試合はタイトルマッチではないのですが自分にとってとても重要。ベルトを獲ってから、この団体のチャンプであると自覚しているので、最善の形でこの階級、この団体を守る必要があると思っています」 ━━“ボペガー”はパトリシオ選手にも通じると思うが、ボペガー対決になりそうか。 「その言葉は自然に出た言葉だけれど、今では自分のトレードマークのような言葉になっている。例えば試合の中で、彼が自分を極めようとしたら彼が言うでしょうね、それが自分のフレーズで日本で有名であることもご存知でしょうから」 ━━ファンにも「ボペガー」と言って応援してもらいたい? 「自分から言う必要はないいつも観客がチャンスで叫んでくれているのは聞こえているので、そのチャンスがあれば必ず観客が叫んでくれると思っています」 ━━対抗戦で「副将戦」で、その後にサトシが「大将」で続くことはどう思っている? 「この試合を受けたのはサトシのためでもある。サトシがやると決めたとき、自分もやるかを聞かれた。サトシには『ベルトを獲ったばかりなんだから休めば』と言われたけど、サトシは自分がチャンプになる前にチャンプになっていて、いつも良いエネルギーを自分に与えてくれていた。だから良いエネルギーのバトンを今回もサトシに渡したい。サトシは僕にとって親友でもあり先生と生徒の関係でもあり、兄弟のようなコネクションでもある。今回も勝って、いいエネルギーのバトンをサトシに渡したい」
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