2019年8月18日(日)東京・大田区総合体育館で開催されるKNOCK OUT『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』の記者会見が、7月6日(土)都内にて行われた。
今大会で行われる「KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定1DAYトーナメント」に出場する、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/REBELS)とWKBA世界スーパーバンタム級王者・江幡塁(伊原道場/新日本キックボクシング協会)が会見には出席。1回戦で小笠原と対戦するレダ・ナラエン(オランダ)は海外のため、江幡と対戦するWMC日本スーパーバンタム級王者・大野貴志(士道館新座ジム/MA日本キックボクシング連盟)は急病のため会見を欠席した。
小笠原は「8月は僕が必ずベルトを獲って他の団体を超えられるように、エースとして僕が引っ張っていきます。いつも肝心なところでポカをして負けることが多かったので信じてくれていないと思いますが(苦笑)、8月は僕が変わります。変わった姿を見て欲しい。パンパンの大田区で僕が優勝するところを見に来てもらいたい」と、もうポカはしないと宣言して笑いを誘った。
と言うのも、小笠原は6月23日に開催されたシュートボクシング後楽園ホール大会で、SBの若手ホープである笠原友希にヒジでカットされ、TKO負けという失敗をしたばかりだからだ。
「傷は抜糸してあと1カ月以上あるので問題ない。ベストで臨めると思います。ポカをせずに信頼を取り戻したい。今回KNOCK OUTのベルトが獲れるだけじゃなく、優勝も付いてくるのでそこは大きい。(江幡よりも)僕の方が8月は持っていると思うので僕がベルトを獲ります」と今度の自分は“持っている”とした。
1回戦の相手であるナラエンについて山口元気KNOCK OUTプロデューサーは「コーチがヒザを得意とする独特のスタイルで、ヒザでアゴを狙ってくる。ヨーロッパの大きな大会エンフュージョンのタイトルマッチが決まっている実力者。台風の目になる」と紹介。小笠原は「外国人特有の強さやバネがあると思っているが、ローで潰していけると思うので潰します」と自信に満ちたコメント。
江幡は「僕は新日本キックから来ていますが、僕たちの目標は打倒ムエタイを果たすことです。ムエタイではなくキックボクシングとしてムエタイを超えるのが目標です。そのため僕はタイ人と戦うことが多いですが、応援してくれる皆さんは日本人とやることを望んでいる人がたくさんいます、去年は小笠原選手と戦って盛り上がって、僕も楽しかったのを覚えています。今回はトーナメントでさらに面白い戦いになると思っています。1回戦も日本人とできるので、存分に僕の戦いを楽しんでもらえたらと思っています」と、今ではほとんど行わない日本人対決に意欲を見せる。
6.9REBELS後楽園大会でREBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者・KING強介と大野が戦い、大野が勝利してトーナメント出場権を得た。
江幡は「2人とも試合を見たのは初めてでした。お互い打ち合って好戦的な選手だったので、戦うのが楽しみです。気持ちが見える試合でした」と大野を評し、決勝については「小笠原選手の方が盛り上がるかと思っています。去年戦って以来、凄く小笠原選手も強くなっていると思うので試合ができるのが楽しみです。僕が日本人とやることはあまりないので、小笠原選手とやった時のような激闘を見てもらいたいと思います。去年の興奮がまだあるので、それを楽しみにしています。僕は自分の戦い方をすれば勝てると思っているので、自分にベクトルを向けてトレーニングしています」と、決勝では小笠原との再戦を希望した。
それを聞いて小笠原は「1年で随分お互いに変わっていると思うので、手を合わせないと分からないことが多い。僕の中では、一発をもらって負けることが多いのでそこは気を付けています。最終的には倒して勝ちたい。倒せるものを僕は持っているので」と、KO負けの借りはKOで返すとする。
江幡は「先ほどからポカはしないと言っているので、警戒しながら戦えればと思います。僕自身は目指すものがあるのでそれを貫き通して、僕たちの基本であるキックボクシングの技術を貫き通せば勝てると思います」と、磨いてきたキックボクシングで小笠原を返り討ちにするという。
最後に、小笠原は「ベルトを獲って、他の団体でも格闘技界を盛り上げている選手がいますが、それを超えてKNOCK OUTを大きな団体にしていきたい」、江幡は「他の団体、まだ対戦出来ていない選手とこのベルトを通して戦いが実現できればと思っています」と、さらに他団体の強豪選手と戦っていきたいとの目標を掲げた。