キックボクシング
インタビュー

【RISE×SB】世界王者と対戦する小林愛三「自分の試合を見てめっちゃハグしたりキスしたりしたくなる情熱的なクリスマスにして欲しい」

2022/12/22 19:12
 2022年12月25日(日)東京・両国国技館『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』にて、フライ級(-52kg) 3分3R延長1Rでテッサ・デ・コム(オランダ/Fightteam Vlaardingen)と対戦する小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)が公開練習を行った。  小林はミット打ちでワンツーからの左右ミドル、ワンツー・フックからの左ミドル、蹴り返しのブロックも意識した動きを披露。 「調整はあと1週間で落とせるくらいの体重なので逆に食べて温存している感じです」と、減量も順調すぎるほどだという小林。「自分がこれから目指しているのがベルギーで負けたティファニー(GLORY女子世界スーパーバンタム級王者)にリベンジすることなので、今までとは違った国際戦になると思います」と、現Enfusion世界ストロー級王者との戦いがティファニーとのリベンジマッチの試金石になるという。  今回の会場・両国国技館では2018年12月のKNOCK OUTで伊藤紗弥と対戦、日本女子キック界の象徴でもあった伊藤を判定3-0で破った思い出の会場でもある。「1回出させてもらっているので懐かしい気持ちになります」と言い、「THE MATCHは確実に今までにない体験だったのであの景色は忘れることはないと思いますが(挨拶のためリングに立った)、RISEでの大きい舞台は初めてなので、そういう部分では気合いが特に入るし、結果を出さないとって部分では緊張もありますが、全てひっくるめて楽しんでやろうと思います」と、大会場での試合を楽しみたいとする。  コムについては「映像をけっこう見ました。団体の王者ですし、あとは体格もしっかりしていて一言で言えば強い選手だと思います」とし、「たくさん映像を見ていろいろな人の意見も聞いて、こういう風に戦いたいというのは全部決めています」と、すでに対策は出来上がっている。 「アジアとは全然違うので、特に蹴りからパンチ、パンチから蹴りがつながる選手で。手足の長い相手に距離を詰めて踏み込んで勝っていたので、これは強くないと出来ないことだから気合いの入った強い選手だと思います」  そのコンビネーションにどう対応するかは「どう捌くかは試合で見て欲しいですが、その圧では私は倒せない圧。このカードを組んでもらったのも意味のあるカードだと思っていて、強い選手だからこそこの選手に勝って次につなげて欲しいとのメッセージもあると思うので、そこは汲んで絶対にやり遂げないといけないことだと思います」とした。  公開練習でのミット打ちでは自身もコンビネーションを意識しているように見えたが、「自分も蹴りとパンチをつないで、いつでもどんな攻撃を出せるように、その基本をやっています。倒せるように散らしたり、今回用意している技もあるのでお楽しみに」と笑みを浮かべる。  格闘技人生の転機になったGLORYでのティファニー戦で、何が最も変わったかと聞かれると「格闘技愛」だと答える。「身体を動かすのは好きだと思っていたんですが、フルボッコにされて格闘技ってこういうものなんだということを実感して、キックボクシングと格闘技が好きだって再確認できました」という。  ティファニーへのリベンジをするならば、身体を大きくすることが必須となってくるが「身体をデカくするためのトレーニングはやっていなくて、最低限の自重でのトレーニングをして攻撃を受けられる身体を作っています」とする。「一発の重みが全然違ったし、今まで受けたことがない攻撃の重さだったり、正直ビビったところがありました。シンプルに攻撃をもらって、それに耐えられる身体を作っています」  テクニック的にはどうかと聞かれると「ジムでどんどん女子選手が強くなっていて若手が増えていて、自分が体感したことがない動きや考え方を聞いて、こういう風に当てているんだと刺激になっています。技術を学んだりとか、いろいろな経験をしています」と、女子選手が集まる環境になって様々な新しいことを取り入れているとした。  記者会見では、同大会でRISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪(TRY HARD GYM)と対戦するSB日本女子アトム級王者MISAKI(TEAM FOREST)が、「RISEの女子選手を見ていても私の方が面白い試合をしているし、華があるし、私の方が強いと思っているのでRISE女子もぶち上げに来たので次はRISEのベルトを懸けた試合がしたいです」と発言したことに、怒っていた小林。今も怒っているのかと聞かれると「もちろんです」と即答。 「他団体の選手にベルトを持っていて結果も出している選手にRISEが喧嘩を売られたんですから。RISEが一番強い団体ですし、これからも大きくなっていく団体なので、それが証明できるのはチャンピオンとしてやらないといけないことだと思います」と、RISEの強さを見せつけたいとする。  試合当日はクリスマス。そんな日に小林は「クリスマスは聖なる日と言うか、大事な人と過ごす大切な日だと思うので、質素に楽しむクリスマスよりかは自分の試合を見てめっちゃハグしたりキスしたりしたくなる情熱的なクリスマスにして欲しい」と笑った。
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