4戦目、そしてTEAM TEPPENの先陣を切る村上(左)。右は対戦するカン
2019年7月5日(金)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 133』の前日計量が、4日(木)14:00より都内で行われた。
全12試合の中、4試合が女子マッチとなった今大会。メインイベント・第10試合でRISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定戦、第6試合と第5試合でRISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座決定トーナメント準決勝、さらにオープニングファイト第2試合でも注目の-58kg契約ワンマッチが組まれている。
20歳の新鋭・村上悠佳(TEAM TEPPEN)がプロ4戦目で初の国際戦に臨む。対戦相手は韓国のメジャー打撃格闘技団体『MAX FC』の実力者カン・イェジン(韓国/MAXFC/Masan Team Star)だ。
計量は村上が57.6kg、イェジンが57.5kgで、共に一発でパス。力強い眼光でしっかりと前を見据えた表情のイェジンに対し、村上はやや緊張の面持ちであったが、計量の結果を聞くと笑顔でガッツポーズをみせた。
村上は極真空手をバックボーンに持ち、破壊力抜群の蹴りを武器にアマチュアキックでは1年弱で11戦全勝(6KO)の戦績。昨年9月のプロデビュー戦ではダウンを奪って勝利すると、その2カ月後にはわずか2戦目にしてJ-GIRLSフェザー級王者・空手こまちに挑んだが、判定負けとなった。今年2月の再起戦では勝利をあげ、プロ戦績は2勝1敗で今大会に臨む。
対するカンはパンチ主体のスタイルでタフさを持ち味としており、まだ粗削りながらMAX FC重量級期待の育成選手の一人として売り出し中という。今年4月にシュートボクシング(SB)参戦のため初来日し、SB日本女子ライト級1位・未奈に判定負けを喫している。
5カ月ぶりの試合を前に、「久しぶりの試合ですが、コンディションはすごく良いので大丈夫かなと思います」と、仕上がりの良さをうかがわせる村上。対戦相手については「結構がっしりしている印象ですが、問題はないですね。前回の対戦相手(Queenマオ)もがっしりとしていたので、その辺りはもう慣れたという感じです」と、落ち着いた口調で話す。
また、これまでの3戦はいずれも判定決着であったが、村上は「今回はKOを狙っていきたいと思います」と気合い十分。この日の会見で伊藤隆RISE代表から、11月8日(金)に東京・新宿FACEで初の女子大会を開催することがアナウンスされたことを受け、「キックでは女子単独の大会はあまり聞いたことがないですし、そこは出場したいですね。モチベーションは上がっています」と意欲を示した。