2022年12月11日(日)東京・後楽園ホールで開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT 2022 vol.8』の一夜明け会見が、12日(月)都内にて行われた。
第6試合の初代KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定戦3分5R延長1Rで、新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)に2R1分55秒、KO勝ちして初代王者となった久井大夢(TEAM TAIMU)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「王者になれたのはもちろん嬉しいですが、これがスタートなのでこれからもっと頑張ります」
17歳、プロ3戦目(3勝3KO)でベルトを巻いたが「ほんまにここからがスタートなので、どんどん強い相手を当ててもらってその相手をどうやって倒していくか自分でも楽しみです。ここから頑張ります」と、あくまでもスタートにすぎないとする。
試合内容を振り返っても「内容はまだまだだと思うし、練習をあの100倍やっているのでほんまちょっとしか出してないのでこんなもんじゃないです。ほんまに10%とか、全然まだまだです」と、納得のいく内容ではなかったと不満そう。
ベルトを獲ったことで父が一番喜んでくれたと言い、「昨日までずっと一緒にやってきたので、2人で嬉しかったです」と喜びを分かち合ったという。
宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「お父さんが会長で、試合をどんどん毎月していきたいくらいということなので、どんどん試合を組んでいきたい。若いのでダメージがなければどんどん組みたいです。KNOCK OUTでは次は3月が有力かな。いろいろプランはあります。KNOCK OUTで試合間隔が空くなら外で1回やってもいい。戦って強さを磨いていく時期なので、十代はどんどん試合したほうがいい。来年は七番勝負くらいのイメージで試合を組んでいきたい。本人もお父さんも前向きなので、外に出撃もこの性格なら臆することなく暴れてくれると思う」と、KNOCK OUTのみならず試合をどんどんやらせたいとの方針を明かす。
本人も「試合をどんどん組んでもらえるなら僕もやっていきたい」と乗り気だ。
KNOCK OUTアマチュア・アダルト65kg優勝(2022年2月)、同60kg優勝(2021年8月)、同55kg優勝(2021年3月)とアマチュア3階級制覇を成し遂げてプロに転向。ジュニアキック出身で多くの試合経験を積んでいるのかと思いきや「アマチュアでは28戦やと思います。2回負けと2回ドローがありますね」と、意外と試合経験は少ない。
格闘家としての人生プランは考えていないが「どんどん試合をして最強になりたい。誰も手が届かないくらい最強になりたいです。僕はほんまに強さだけを求めて、最強になってファンや知名度どうこうはアレですが、一番強くなりたい」と、目指すのは“最強”の称号だけだとした。
今後、王者としてKNOCK OUTをどうしていきたいかを聞かれると「KNOCK OUTを大きくしていきたいというのはある」と、KNOCK OUT愛も見せる。
淡々と質問に答える久井は「口数は普段から多い方じゃないですね」とあまり喋るタイプではなさそう。宮田Pは「いま話を聞いていても他のファイターとは違う個性を持っている」と評した。
そして最後にも「僕はまだまだこんなもんじゃないので、もっと強くなって最強になります」と最強の座へ向かって一直線に進みたいと語った。