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大晦日『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)でRISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア (極真会館)と対戦する宇佐美正パトリック(バトルボックス)が9日、所属ジム「Battle Box」にて練習を公開した。
実弟の宇佐美秀メイソン、渡邉一久のほか打撃系の大物や、元PANCRASE王者らが集う同ジムの所属となり、良太郎が持つミットにパンチのみとキックボクシング、それぞれのパートに分けて打ち込んだ宇佐美。
試合に向け、「コンディションは最高です。相変わらずしっかり追い込んで仕上がっていて、試合までにさらに仕上げる」と万全な状況を語った。
極真空手を経て、ボクシング高校6冠から2021年にMMAに転向。4勝1敗後、2022年10月にRIZIN初参戦。佐々木信治をパウンドアウトし、RIZIN初勝利を飾った。
RIZIN2戦目の相手ベイノアは、同じ極真空手出身で、RISEのベルトも巻いているが、「打撃に関しては全然タイプは違う。自分の方がレベルも高いと思っているので、しっかり倒すのが目標。ベイノア選手に打たれ強さがあるとは思ってない。自分がこの前打ったストレートが当たれば、起き上がれないんじゃないか」と、フィニッシュ決着を予告。
「寝技の部分でも成長した姿を見せられたらいい」という宇佐美は、大晦日決戦を勝利で越えて「2023年の年末にはチャンピオンクラスとやれるようにレベルアップしたい」と語った。
また、『RIZIN.40』の3日前の12月28日の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』には、メイソンが出場し、アルバート・クラウスとキックボクシングルール・72.5kg契約で対戦することになっている。
フェザー級~68kgで戦うメイソンは、「72.5kgはちょっと重い契約ですが、問題ありません。クラウスをしっかり倒して会場を盛り上げます」と“レジェンド”狩りに自信を見せている。
年末は兄弟揃って、勝利を挙げることができるか。
オーソでもサウスポーでも自分のやりたいことをやって、自分のスタイルにハメていく
──会見ではピリピリしていましたが、試合に向けて高めていたのでしょうか。
「自分も気分的に上がっていたのもありますし、カード発表会見で、カメラも構えているなか、自分も緊張感持っててああいう感じにはなってしまったんですけど、今はもう、しっかり試合に向けて調整しているので大丈夫かと思います」
──大晦日参戦の発表で反応はいかがでしたか。
「スッゲー、友達からも連絡くるし『試合を見に行きたい』『応援したい』という連絡がすごく来ますね。ありがたいです。自分の知り合いはやっぱり格闘家が多いのですけど『えっ、マジでベイノア選手とやるん? 応援行くわー』という声がすごく多かったです」
──ところで着ているTシャツ(メイウェザーvs.マクレガーの写真が入っている)にはどういう意味が?
「これは何にも意味ないんですけど(笑)、知り合いがくれて。何、着ようかなと思ったんですけどこれやったら面白いかなと思って(笑)」
──いまのパトリック選手はどちら側なのですか?
「僕はもうボクサーではないので、今はこっち(マクレガー)です、総合格闘家です」
──LDH所属からフリーとなり、新たにBattle Boxに所属が決まったのはいつからですか。
「つい最近、ここに所属になりました。いまは普段からここで練習しています。(出稽古は)GEN(スポーツパレス)にも行かせてもらっています。弟のメイソンと一緒に出来るというのも良かったし、負けてられへんという気持ちもありますし、この環境が自分に合っていたというのもあります」
──MMAでは元UFCでU系の技術も持つ佐藤選手からも習っているのんですか。
「はい。自分がGENで教えてもらった目線とはまた違った目線で教えてもらえているので、自分的んはすごいやりがいを感じています」
──と同時にGENでは、これまでのストラッサー起一選手の指導や、岡見勇信選手とも顔を合わせることがあるのですか。
「はい。GENにはいろんな選手が来ているので、あの練習を続けられるのはありがたいです」
──今回は71kgのライト級戦です。体重調整はいかがですか。
「結構前から落としていて、大丈夫です」
──RIZIN2戦目のテーマは?
「今回もしっかり倒し切ること。前回は1R目にテイクダウンを取られて、あまり良い展開ではなかったので、それもなくしっかり綺麗に勝ちたいなというのが、いまの目標ですね」
──今回の対戦相手のベイノア選手は同じ極真空手出身で、実績もあります。やり辛さはありませんか。
「いや、まったくないですね。自分も右でもサウスポーでも出来るので、どちらでもやりやすい。別に変わることはないかなと思います。ただ、(ベイノアは)鶴屋(浩)さんのところ(パラエストラ千葉ネットワーク)で練習していいるので、レスリングとかレベル的にも高いので、しっかりそういうところも防げるように対策はいろいろやっています」
──今日のミット打ちでもオーソから左の攻撃の方が、力強く感じました。
「たとえ相手がサウスポーでも自分の当てたいパンチをしっかり当てられますし、右構えでも自分のやりたいことをやっていく。自分のスタイルにハメていくというのが僕のスタイルなので。左もそうですが、右も得意なので全然、どっちでも効かすことはできます」
──同じストライカーでもベイノア選手とはスタイルが異なりますか。
「もちろん(ベイノアは)キックのチャンピオンにもなっているので、すごいなと思いますが、打撃に関しては……そうですね、全然タイプは違うと思います。レベルも高いと思っているので、しっかり倒すというのが目標」
──ベイノア選手の距離に関してはどうとらえていますか?
「どうなんですかね、やっぱりリズム感は独特なんかなと。まだ向き合ったことないので分からないですけど、すごい向き合うのが楽しみで仕方ないです」
──蹴りもあり、近い距離だとダウンを奪ったショートのパンチを持っています。
「正直、そのショートで倒したときもベイノア選手も効かされてた場面もあったので、すごい打たれ強さがあるとは思ってないんで、自分がこの前に打ったストレートみたいなパンチが当たれば、たぶん意識が飛んでしまうのではないかと思います。起き上がれないのではないかと思います」
──ベイノア選手と戦う意味をどうとらえてますか。
「ベイノア選手が強いと思っている人もいれば、面白いっていう人もいます。知名度的にはまだあると思っているので、食って美味しい、自分もしっかり知名度つけていけたらなと思っていますね」