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【極真会館】K-1ヘビー級でも活躍した極真世界王者フランシスコ・フィリォとグラウベ・フェイトーザを除名処分

2022/12/12 12:12
 国際空手道連盟 極真会館(松井章奎館長)は2022年12月8日付で極真会館ブラジル支部長のフランシスコ・フィリォおよび同支部所属のグラウベ・フェイトーザを除名処分にしたことを12月10日に発表した。理由は「組織の秩序を著しく乱す行為があった」ためだという。 (写真)1995年4月の『1997全世界ウェイト制空手道選手権大会』では重量級決勝戦で戦った両者 フィリォは1991年11月に開催された『第5回全世界空手道選手権大会』の4回戦で、アンディ・フグに上段廻し蹴りで一本勝ちして名を馳せ、1995年3月には極真最大の荒行といわれる百人組手を完遂。同年11月の『第6回全世界空手道選手権大会』では3位に終わったが、1999年11月の『第7回全世界空手道選手権大会』にて海外選手初の世界王者となった。また、1997年7月からはK-1に参戦し、ピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、ジェロム・レ・バンナらと拳を交え、2001年のK-1 WORLD GP世界ヘビー級トーナメントでは準優勝している。 (写真)ホーストに後ろ蹴りを見舞うフィリォ。K-1でも大活躍した グラウベは1995年11月の『第6回全世界空手道選手権大会』では8位に入賞、準々決勝では日本のエース・数見肇と極真史に残る激闘を展開した。199年11月の『第7回全世界空手道選手権大会』では4位、2003年11月の『第8回全世界空手道選手権大会』でも4位と安定した戦績を残している。1998年7月からはK-1にも参戦し、フィリォとは違いなかなかK-1ルールに適応できず苦しんだが、2004年頃から本領を発揮。アリスター・オーフレイムやゲーリー・グッドリッジ、武蔵らにKO勝ちを収めている。  グラウベが8日に更新したInstagramには、極真世界連盟(KWU)による極真空手五段の証書授与があり、セーム・シュルトからフィリォとグラウベにサプライズで送られたとの記述がある。このイベントはブルガリアの格闘技イベント『SENSHI』が催したもの。 『SENSHI』の公式ホームページには12月2日付けで、「KWUプロリーグのトレーニングキャンプが行われた」として、24カ国から集まった空手家・国内外のファイターたちをピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、アルバート・クラウス、セーム・シュルト、ニコラス・ペタス、フィリォ、グラウベ、サム・グレコ、ザハリ・ダミヤノフらが指導したと伝えている。このイベントに参加したことと、KWUからの段を授与されたことが今回の除名に関係しているのではと推測される。
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