2022年12月28日(水)東京・両国国技館『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』の記者会見が、9日(金)都内にて行われた。
未定となっていた第3代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)の対戦相手が発表された。
「退屈しています。前回も今回も一緒じゃないか! 猪木さんもふざけるなと言ってる」小川の怒声が響いた。協力を約束しているRIZINからの選手が会見にいなかったからだ。谷川貞治プロデューサーは「榊原さんは来るはずです」と言うが、小川の怒りは収まらない。
そこへ遅れて榊原信行RIZIN CEOが白覆面の男と登場。小川が「なんだその男は。ふざけてるのか」と喰ってかかると、榊原CEOは「ふざけてないですよ、軽くナメてるくらいで」と笑い、「本物を連れてきた」と胸をはった。その覆面の正体は矢地祐介(フリー)だったのである。
「予想以上にいい選手を連れてきてもらった」と谷川P。榊原CEOは「ミノルに軽く勝っちゃいますけれどいいですか?」と余裕の笑み。
続いて木村も登壇して記者会見が行われ、矢地は「猪木さんの追悼大会ということで僕もタオルを巻いてきました。とてもいい選手と戦えることになったので快諾しました」とにこやかに挨拶、木村は「どうしても負けたくない相手だと思いまして、凄い気合い入っています」と対照的に厳しい表情で挨拶した。
木村は矢地を「いい選手ですし、アツい試合をしている。どれもエキサイトするような試合をしているので男としても負けたくない。モチベーションは高まりましたね。予想以上の相手でめちゃくちゃ嬉しい。僕は強い打撃を当てるしかないので、最大の武器を活かして戦います」と評した。
一方の矢地は「お祭り男を自称しているので、お祭りっぽい大会&猪木さんの追悼大会なので、お祭り男としては今年はこっちに参戦したいと思いました」とRIZIN大晦日大会ではなくこちらへの出場を志願したという。
木村の印象を聞くと「リスペクトしてもらって嬉しいですが、何の人でしたっけ? 立ち技からボクシング行くと思っていたのに、何をやっている人だっけとなりました」と話す。
これに木村は「僕は僕でやっているので、一段と気合いが入りました。今のを聞いて早くぶっ倒したくなりました」と闘志に火が付いた様子。矢地はRIZINを背負っての参戦となるが、木村は何を背負うのかと問われると「僕自身の人生です」と答えた。
気になるのはルールだが、矢地は「MMAだと相手にならないと思うのでルールはなんでも大丈夫です。立ち技をやることでMMAの糧になると思うし、やれないこともないと思う」と立ち技でもいいとし、木村も「お任せします」とMMAルールでも良いとした。
会見後、谷川Pは「1Rが3分の立ち技ルール、2Rが5分のMMAルールというMIXルールがいいと思う」と提案。これから両者と交渉するとした。