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レポート

【修斗】佐山聡氏の生まれ故郷・山口で4年ぶり大会、毛利昭彦が宮崎清孝に右を効かされるも、最後は肩固めで絞め落として介錯

2022/12/06 21:12
 2022年12月4日(日)山口県周南市・新南陽ふれあいセンターにて、プロフェッショナル修斗公式戦山口大会「TORAO28」が開催された。  2018年7月に初めてのプロ修斗山口大会が開催され2020年5月に第2回大会が予定されていいたが、コロナ禍のなか延期。ようやく開催にこぎつけた、佐山聡氏の生まれ故郷・山口での4年ぶりの大会。  メインは地元・毛利道場の毛利昭彦と、フルコンタクト空手・有永道場の宮崎“師範代”清孝の67.0㎏契約試合。  10勝9敗1分、47歳の毛利は、レスリングをベースに2003年にプロデビューHERO'S、戦極、DEEP、ROAD FC、IGF等を経て、2018年7月に「闘裸男22」山口大会でプロ修斗初出場。武田飛翔に2R KO勝ちを収めた。2019年10月には、「DEEP 92 IMPACT」で小見川道大と対戦。3R TKO負けして以来の試合となる。  宮崎は、極真空手からMMAに転向。2011年にDemolitionでプロデビュー後に、2013年に最年長でアマチュア修斗全日本大会に出場。後進の道標になるためにプロシューターを目指し、44歳でプロ修斗に初参戦を果たしている。プロMMAは1勝1敗1分け。毛利とはかつての練習仲間で50歳で今回が引退試合となる。「最後は毛利さんと山口で試合をする」と決めていたという。  レフェリーは4年前に宮崎と戦い、ドローの岡田剛史が務める。宮崎はケージ中央で四方に十字を切る。 ▼第10試合 -67.0㎏契約 5分2R〇毛利昭彦(毛利道場)[2R 2分04秒 肩固め]×宮崎“師範代”清孝(有永道場 Team Resolve)  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央に詰めて右を振る宮崎だが、軽快にジャブを突いて右に回る毛利。追う宮崎にシングルレッグは毛利も、金網際で足を抜く宮崎。ジャブからワンツーの毛利を金網に詰めて左ストレートを突く宮崎。  毛利も右ストレートを返すと宮崎は右カーフキックを当てて笑みを見せる。さらに毛利の右にカーフ。毛利のジャブの打ち終わりに頭を下げて組もうとする宮崎だが、頭が当たったか、組めず。毛利は左ジャブを返す。  レベルチェンジから飛び込んで左フックを伸ばす宮崎に、肩口で受けて右に回る毛利。右カーフの宮崎に、毛利が右ストレートを当てる! さらに左ジャブを細かく突く。右ストレートを振る宮崎。毛利は右前蹴りを突くが、その蹴り足を取った宮崎が右ストレートでそのまま押し倒す。蹴り上げ、デラヒーバの動きを見せた毛利に、すぐに足を抜く宮崎はスタンド勝負。右下段蹴りを当てる。  毛利はジャブ、右ストレートも、宮崎は右カーフから左ボディにも繋ぐ。飛び込んでの左をかわして左右を的確に当てるのは毛利。さらに右前蹴りに一瞬、宮崎の動きが止まる。左ジャブの毛利に、前に出て右オーバーハンドを肩越しに当てる宮崎。互いに右ロー。毛利の右前蹴りをもらいながら掴み、続く毛利の左を首に被弾しながら、右を当てる宮崎!  バランスを崩した毛利はシングルレッグに入るが、宮崎は切ってその脇をすくいながら鉄槌連打! ホーンにすぐに立ち上がる。  2R、拍手のなか、右ローから入る宮崎。毛利も右ハイを見せ、宮崎の入りに打ち下ろしの右ストレート! 宮崎は右カーフキックを返して毛利のバランスを崩す。さらに右ローを当てるが、その打ち終わりに毛利は素早いワンツーの右ストレート!  後方にダウンンした宮崎は、金網まで下がり立ち上がるが、詰める毛利は左右から組んで押し倒してテイクダウン。ニアマウントでパウンドも半身で片ヒザを戻そうとする宮崎。  しかしその左脇が空いたところに毛利は肩固めへ。毛利の左足を右足でかけてサイドを防ぐ宮崎だが、毛利はいったんマウントになり、右側に抜けてサイドから肩固め! 宮崎はタップすることなく失神してマットに大の字に。  気を戻した宮崎は笑顔に。毛利と熱いハグをかわした。  介錯を果たした毛利は、「強かったです。僕らも負けずに死ぬ思いで頑張ってきたんで、今日、しっかり心通じ合うことが出来ました。これからももっと頑張っていきます」と宮崎との戦いを振り返った。  続けて、「4年半ぶりに山口で開催できて、これも子供たちから応援に来てくれた方々、スポンサー、関係者のみんなのおかげでこうして大会を開催することが出来ました。みんなもこうして笑顔で会えて楽しいですよね。またこうしてみんなと一緒に強くなっていきたいので、これからもよろしくお願いします。最後に一言、今日だけ、いまだけは言わせてくださ。僕が山口県最強の毛利昭彦です! ありがとう、みんなまた明日からよろしく」と、力強くマイクで語った。  最後に、ファイナルマッチを戦った宮崎がマイクを持ち、「押忍、有永道場 Team Resolveの宮崎“師範代”清孝です。最後はこう……今日、最後なので思いっきりやって、いい結果を残したかったけど、毛利さん、強かったです。楽しかったですね。ほんとうに32年間、武道をやって、格闘技をやって、仲間に恵まれて、ほんとうに楽しかったです。今日、この試合を受けてくれた毛利さんありがとうございます。たぶん毛利さんには何のメリットも無いし、負けたらリスクしかない試合を受けてもらってほんとうに感謝しています。この試合を組んでいただいて、しかもメインなんかにしやがって(笑)、あの、山本(陽一・闘裸男代表)さん、ありがとうございます」と、対戦相手の毛利と、TORAO NATION STATE山本代表に感謝の言葉。  そして、「もうずっと、『引退しろ、引退しろ』と俺の身体を気遣ってくれて……いつも俺のことを支えてくれた……有永(浩太郎)館長、ありがとうございます」」と涙を流しながら語った。  続けて、「俺のことを支えてくれているパートナーや、ちょっと苦労をかけているんですけど娘たち、道場の仲間たち(宇部市支部)がほんとうにバックアップしてくれて、サポートしてくれて、ここまでやってくることができました。これからは修斗をはじめ、格闘技、武道を通じて、もっと世界が楽しく、平和になるようにいろいろな活動をしていきます。これからも、修斗、武道、そのほかの格闘技もそうですが、ぜひ皆さんの応援をよろしくお願いします。いやぁ、楽しかったです。ありがとうございました!」と笑顔でマイク。  最後は有永会長、山本代表から大きな花束を受け取り、がっちりと抱擁。記念撮影に収まった。
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