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【RISE】鈴木真彦、志朗との再戦に「テーマは圧倒的なリベンジ」「テクニックを上回る“強さ”で倒したい」

2022/12/06 15:12
【RISE】鈴木真彦、志朗との再戦に「テーマは圧倒的なリベンジ」「テクニックを上回る“強さ”で倒したい」

志朗とのリベンジマッチに挑む鈴木。随所に鈴木の格闘哲学が見えた(C)RISE

 2022年12月25日(日)東京・両国国技館『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』にて、バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kgトーナメント優勝)と対戦する鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級王者)が6日(火)大阪の所属ジムにて公開練習を行った。


 ミット打ちで序盤はワンツー・左フックなどのパンチのみを繰り出した鈴木は、途中から右ミドルも加えてのワンツー・左ボディ、ヒザ蹴りとパワフルな攻撃をミットに叩き込んだ。

 鈴木は11月17日に第一子が誕生し、パパになったばかり。「父としての自覚はまだないですけれど、子供を見るとにやけてしまいますね。癒されます」と笑うが、「リングの上では父親としてだけでなく…もちろん父親としてもですが一人のファイターとしてもっと高みを目指したいと思っています」とした。


 志朗とは2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で初対戦し、ダウンを奪われて5年間無敗、20連勝という驚異の記録をストップされた因縁がある。

 鈴木はこの試合のテーマを「圧倒的なリベンジです」とした。

 ダウンを喫した志朗の右ストレートのカウンターについては「綺麗にカウンター合わせられて負けているので、相手の方が上手かったというのがある。不用意に入りすぎた。あの一発はタイミングがドンピシャだったので、ただただ志朗選手が上手かっただけです。トーナメントで盛り上げなあかん、絶対倒したいとの気持ちが出すぎた部分もあった。だからと言って今回戦い方が全く変わるかと言ったらそうじゃないし、まあ見といてください」とし、「(同じ技は)もらわない自信もありますし、前回みたいな同じミスはしないと思うので。新しい技も何個か用意しているので大丈夫です」と同じミスはしないとする。


 盛り上げることにはこだわりたいのかと聞かれると「他のカードがめっちゃ豪華なので、僕は戦い方で魅せていきたいと思っています」と、試合内容にはこだわりたいと断言。

 この試合の勝者はRISE世界バンタム級王座決定戦に進出することが決まっているが、鈴木が保持するRISEバンタム級王座は今回懸けられずノンタイトルマッチとなっている。そのことについては「3Rと5R(タイトルマッチは5R)で全然戦い方も変わって来ますけれど、僕はどっちでも準備していましたし、例えタイトルマッチでも5Rまでいかないのでラウンド数はどっちでもいい感じです」とした。

 最近の志朗の試合を見て「ぶっちゃけ、変化は分からない」としながらも「でもやっぱり全てにおいて上手いなと思いましたね。バランスもいいですし、穴の少ない選手やなと思います」と評し、「穴を見つけて突いていくし、穴をこじあけたろかなと思っている」とする。

 志朗の方がテクニックでは上回っているのではないか、と問われると「僕はテクニックで勝負したくないですし、テクニックを上回る“強さ”で倒したい」と自身の格闘技観が見える言葉を返す。


『THE MATCH 2022』で志朗が玖村将史にダウンを奪われたことには「驚きはしなかった。人間やから倒れるんちゃいますか」と格段驚いたこともなく、「でも試合内容で圧倒的に負けていたかと言えばそうじゃない。いいのをもらっただけで、僕の中の評価は落ちていないですね。勝って欲しかったというのはありましたけれどね」と何か影響を及ぼすものではなかったという。

 自身の変化については「志朗選手に負けてから、新たにトレーニングに取り入れた部分もあるので、あの負けからリベンジを想定して全部パワーアップしています」と話した。

 リベンジと言えば、鈴木は2015年8月に那須川天心に敗れて以来、打倒・那須川天心だけを目指して5年間無敗、20連勝という記録を打ち立てたが、2021年9月にようやく実現した再戦で判定3-0で敗れている。志朗にも「絶対にリベンジしたかった」との想いをこの2年間持ち続けてきたというが、その想いの強さに違いはあるかと聞くと「どっちも一緒です」という。

「負けた相手には絶対にやり返したいので、どっちのリベンジの方が想いが強いかは無いし、どっちにも本気でリベンジしたいと思っています。そこは変わらないですね」と打倒・那須川に懸けた想いと変わらないとし、今回は絶対に逃さないとの気持ちはあるかとの問いには「そうですね。あります。あるし、今回は負けられないですね」との覚悟。


 また、RISEバンタム級王者として2018年11月から君臨し続けている(奇しくも王座決定戦は今回と同じ両国国技館で行われた)誇りや意地は持っているかと聞かれると「あります」と即答。さらに「あるし、倒す試合をして盛り上げられるのは僕やと思っているので、その辺は僕の方が絶対に上だと思っています」とのプライドを見せた。

 大会当日はクリスマスだが、鈴木は「個人的に好きなんですよ、雰囲気とかが」とし、「勝って楽しみたいと思います。まずは勝利のプレゼントをお届けできたらなと思っているので、いい勝ち方で勝って過ごしたい。メインでは山田(洸誓)選手の引退試合があったり、GLORYとの対抗戦もあるけれど、僕と志朗選手も世界に通用する、勝った方がその舞台に行けると思うので、しっかり倒して会場を一番盛り上げたい」と、ファンに最高のクリスマスプレゼントを届けたいとした。

 そして「今回はタイトルマッチじゃないけれど、僕のほんまに全てを懸けて挑むのでクリスマスを楽しみにしていてください」とファンへメッセージを送った。

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