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【RISE】vs.世界に乗り出す白鳥大珠「フィジカル勝負にならないような距離感で戦う」2023年は「必ず海外で試合がしたい」

2022/12/05 23:12
【RISE】vs.世界に乗り出す白鳥大珠「フィジカル勝負にならないような距離感で戦う」2023年は「必ず海外で試合がしたい」

vs.世界に照準を合わせた白鳥(C)RISE

 2022年12月25日(日)東京・両国国技館『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』にて、スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rでアブデラ・エズビリ(フランス/Team EZBIRI)と対戦する白鳥大珠(TEAM TEPPEN)が公開練習を行った。


 ミット打ちでパンチとヒザ蹴り、左ミドルを中心に放った白鳥。長いリーチを活かすために遠い距離を保って攻撃を出すのではなく、近い距離で戦う気満々のように見えた。

 これは「ずっとこういう感じで戦ってきたので。遠い距離で戦えばと言われるますが、自分の好きな戦い方で戦う。危ない距離で戦うので危険な打ち合いもあったと思いますが、自分がやりたいようにやっているので。確かに離れればもっとラクに勝てるのにと言われるんですが、少しでも自分の良さを見せるにはそういう距離でやった方がいいと思っています」と、あえてそうしているのだという。

 そうなるとよりフィジカルが強く、回転力や爆発力で上回るヨーロッパ系の選手相手には厳しい戦いになるのではと思われるが、「フィジカルでは正直勝てないと思っているので、しっかり倒せる距離でより正面に立たない、フィジカル勝負にならないような距離感で、離れていてもしっかり倒せる距離で戦う」と、フィジカル勝負にはならない距離で戦うとした。

 とはいえ、白鳥の身長とリーチの部分では外国人にも引けを取らないのでは。そう聞くと白鳥は「初めてなので分かりませんが、ヨーロッパの選手は伸びてくるイメージがある。今回の相手に関してはサウスポーの距離、外側に周るとやりやすいと思っています。オーソドックスを相手にしても自分は内側に入って戦っていくことが多いのですが、今回は外側をとって行きたい。向こうにとってやりつらい戦い方で行こうと思っています」と、サウスポーのセオリー通りに今回は戦おうと考えていると明かした。


 10月にはYA-MANとの大激闘を演じて判定勝ちで再起を果たし、「自分の中で気持ちよく戦えたし、ここ2年のモヤモヤが晴れたのはある。リセットという意味ではそうかなと思いますね。ようやく格闘技って楽しいなって久々に思えてきた」と心境の面で変化があったとする。

 何を悩んでいたのかと聞かれると「全てですね。格闘技の中でどう戦っていけばいいのか、ずっと迷いはあった。前回の試合でYA-MANの良さも自分の良さも光ったと思う。何かスッキリした。負けられない中で後がない試合を乗り切って。一番プレッシャーを感じていた。そこで勝ちで終えられたのでスッキリしていて、ようやく次の試合で自分の良さを出せれたらと思う」と、様々な迷いを吹っ切ることが出来たとした。

「上手くいかないなっていうのがあったし、自分のメンタルがのっていなかったのもあった。勝ったり負けたりを繰り返して。でもモヤモヤは吹っ切れた。自分では思っていなかったんですが、どこかで連勝していた時に満足していたところがあった。もっと向上心を持っていればもっと上に行ける。その気持ちを持ち続けて勝ち続けていきたい」と過去の自分を振り返り、向上心に欠けていたが今はそうではないと話す。


 対戦するエズビリについては「GLORYの試合は全部チェックした」と言い、「身体能力は相当いい、手足も長いだろうし、形がないイメージ、バランスがいいのか悪いのかよく分からないスタイルでバランスよく攻撃してくるイメージ、手数が多いですね」と評し、「ワクワクはしていますが、ここで躓いたら前回の勝ちの意味がなくなってしまう。自分も勝ち続けていきたいので、楽しみながらもう一度世界の頂点に立つためにやるべきことを今はやっていっています」と、前回の勝利を無駄にしたくないとする。

「KOしたいですね」と言い、「前回もKOしたかったけれど、負けられないとの意識をずっと持っていたので。今回は倒したいですね。倒してこそ試合において華があると思うので。KOで勝って今年を締めくくれればと思います」とKO勝利を熱望。


 その倒しきる工夫は「前回の試合でも攻撃を入れたけれど重心が後ろになってのパンチになっていたので、攻撃自体は軽い打ち方になっていたので体重を乗せたパンチと蹴りで倒しに行く姿を見せたい」と、ウェイトシフトを上手くしたいとし、「元々自分はパワーファイターではなくキレやスピードが持ち味なので、少しでも体重を乗せればより倒せる。スパーや試合でパンチが固いと言われるので殴られている方は痛いんだと思う。そこにより体重が乗っかれば絶対に倒せると思っている」とした。

「試合に向けて(那須川弘幸)会長とのパーソナルトレーニングもやっているので、判定勝ちは狙っていない。どうしたら倒せるかを日々模索しながらやっているので、残り3週間詰めていきたいと思います」

 RISEは「vs.世界」とのテーマを打ち出しており、白鳥も海外での試合を視野に入れているかと聞かれると「それは自分の中で勝手に決めてます。ここで勝って来年必ず海外で試合がしたいです。今回は国内でやるけれどvs.世界で勝てるのを見せつけて、期待を膨らませて海外に乗り込みたい。向こうでも話題になれるように、実力を付けて流れにのりたい」と、来年は海外にも挑戦したいと明かした。


 試合当日はクリスマスということで、勝った後はどんなクリスマスを楽しみたいか。「全く決めてない。自分のクリスマスはどうでもいいというか、今回に関しては関心がなくて。自分よりも見に来てくれる人にいいクリスマスを与えたいですね。試合に勝つのは大前提。クリスマスプレゼントを用意したい。それが自分の中の仕事なので、一番は勝利がファンにとってのプレゼントですが、来てよかったと満足してもらいたい」という。

 記者会見では「クリスマスということで、男女共に最高の日にしたかったら両国で俺と過ごそう」「男性は両国に来て格闘技を見てアツいクリスマスにして、女性は俺のカッコいい姿を見に来てください」とイケメンなセリフが飛び出たが、「この間、個人ファンファンイベントを開いたら、やっぱり女性ファンが多かったので。予想以上に応募してもらったので、僕を好きでいてくれる女性ファンのために喜んでもらえるようにしていきたい。男性ファンには試合で強い姿を見せていけばいいと思うので、そうでない部分を出していきたいですね」と、女性ファンが喜ぶようなことをしていきたいとする。そうなると男性ファンからは「カッコつけやがって」と反感を買いそうだが「どう感じるかは人それぞれで僕には関係ないので、カッコいい姿を見てよって思っています」と笑った。

 そして最後に「これからのvs.世界に向けての第一戦として強さを見せつけて、来てよかったと思わせるクリスマスにしたいと思っています。入場から楽しみにしてください」と、入場シーンから期待して欲しいとファンにメッセージを送った。

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