キックボクシング
ニュース

【RISE】「引退しようと思っていた」AKARIが胸中告白、復帰を決意「選手としての信用を取り戻すしかない」

2022/12/05 13:12
【RISE】「引退しようと思っていた」AKARIが胸中告白、復帰を決意「選手としての信用を取り戻すしかない」

全力で戦い、減点2を挽回して勝利するも泣きながらトロフィーを受け取ったAKARI

 RISEミニフライ級1位のAKARI(TARGET)が再起することを自身のSNSにてファンに告げた。

 AKARIは2022年10月30日(日)東京・後楽園ホールにて開催された『RISE 162』で、ミニフライ級(-49kg)3分3R延長1Rで同級4位ERIKO(TKDJ市川式)と対戦するはずだったが、本計量で50.1kgと1.1kgオーバー、2時間後の再計量でも50.1kgと変わらず


(写真)計量時すでに脱水症状だったAKARIは師匠の神村エリカに支えられないと立ってもいられない状態だった

 試合当日の午前11:30に行われた最終計量では50.75kg(1.75kgオーバー)で計量をパス出来ず、ERIKOサイドとも協議した結果、試合は実施。公式ルールに則りAKARIは減点2、グローブハンデ(AKARI 6oz、ERIKO 4oz)で試合を行うこととなった。前日よりも0.65kg増加していたことについて、所属ジムのTARGET本部の菅原勇介代表は「昨日の計量時では歩く事も出来ずかなり脱水の状態だと判断しました。このまま更に水を抜く事は命に関わる危険があると判断した為、水分補給させました。契約体重でパスさせる事が出来ず申し訳ございませんでした」と、AKARIが危険な状態にあったことを自身のSNSにて説明している。

 その試合ではAKARIが全ラウンドでERIKOを圧倒し、減点2を挽回して判定3-0(28-27×3)で勝利。試合後に再び自身のSNSにてERIKO、関係者、ファンに謝罪したAKARIは沈黙を保っていたが、12月4日(日)に約3週間ぶりにSNSを更新。現在の心境を綴った。


 AKARIはERIKO、関係者、ファンへ謝罪の言葉を述べた後、「試合が終わり、温かい言葉や厳しいお言葉を沢山いただきました。試合が終わった直後は、もう私にはリングに上がる資格はないし、上がっていい立場ではないと思い引退しようと思っていました」と、責任を取って引退することを考えていたという。

 しかし「でも、試合が終わって日が経つごとにファンの方をはじめとする色々な方からまた試合が見たいって、また頑張れって、期待してるって、沢山の温かいお言葉をいただいて、2回も裏切ることできないなと思いました。やってはいけないことなのは十分にわかっているし、簡単に許されることではないのもわかっています。それでも、この失敗は結果で選手としての信用を取り戻すしかないと思ってます」と、復帰を決意したと報告。

 階級を上げることも視野に入れているが、「まずしっかりベースの体づくりをしてから、ゆっくり時間をかけながら決めていきたいと思っています」と、しっかり身体を作ってからどの階級でやれるかを考えたいとし、「今、私にできることを全力でがんばりたいと思ってます」と前向きな言葉。


「試合が終わって、キックボクシングから離れていたけど、キックボクシングがやっぱり大好きだし、小さい頃からやってきて、ずっとRISEのベルトだけを見てきて、このまま下を向いたままでいいのかなって考えた時に、後悔すると思いました。批判の言葉があるのはわかっているし、全てを受け入れるつもりでこの決断をしました」と、後悔をしたくないと上を向く決意をしたという。

「中途半端な覚悟で現役を続ける決断をしたわけではないです」との決意を綴り、「変わったなって、強くなったなって思ってもらえる姿でリングに戻ってきます」と締めくくった。

 AKARIは今年の春に高校を卒業したばかりで、まだ18歳。そのポテンシャルは誰もが認めるところ。今回の失敗を糧に、プロとして成長した姿でリングに帰って来ることが期待される。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア