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【ONE】ヘビー級暫定王者マリキンがライトヘビー級王者デ・リダーをKO、二階級制覇。ルオトロ兄弟が勝利、注目のソルディッチvs.ラマザノフはNCに、ザンボアンガがホーチンとの接戦制す

2022/12/03 09:12
【ONE】ヘビー級暫定王者マリキンがライトヘビー級王者デ・リダーをKO、二階級制覇。ルオトロ兄弟が勝利、注目のソルディッチvs.ラマザノフはNCに、ザンボアンガがホーチンとの接戦制す

(C)ONE Championshp

 2022年12月3日(土・日本時間)午前10時から『ONE FIGHT NIGHT 5: DE RIDDER VS. MALYKHIN』(ABEMA配信)が開催された。同日19時30分からの『ONE 164: PACIO VS. BROOKS』とのWヘッダー大会の一部となる。

  なお、同大会で行われる予定だった「ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合」 として予定されていた王者アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)vs.挑戦者ジャネット・トッド(米国)の試合は、トッドが新型コロナウイルス陽性により延期となっている。

ONE FIGHT NIGHT 5: DE RIDDER vs. MALYKHIN 速報

12月3日(土・日本時間)午前10時~

【メインカード】

▼ONE世界ライトヘビー級(※102.01kg)選手権試合 5分5R
×ライニア・デリダー(オランダ)王者 217.25ポンド/1.0083
[1R 4分35秒 KO] ※右ボディから右フック→鉄槌

〇アナトリー・マリキン(ロシア)挑戦者 ※ヘビー級暫定王者 223.50ポンド/1.0057
※マリキンが新王者に

 メインイベントの「ONE世界ライトヘビー級(※102.01kg/225ポンド)選手権試合」(5分5R)で同級王座防衛戦に臨むライニア・デリダー(オランダ)が、217.25ポンド(98.54kg/1.0083)で計量およびハイドレーションテストをパス。

 挑戦者アナトリー・マリキン(ロシア)も223.50ポンド(101.37kg/1.0057)でパスし、互いにフェイスオフでは額を突き合わせてガッツポーズを見せた。

 ミドル級も併せ、ONE二階級王者のデ・リダーは、ヘビー級のタイトル獲得も視野に、16戦無敗のMMAキャリア上、最大の試練となる一戦に向かう。

 16勝中11の一本勝ちを誇るデ・リダーは、公式インタビューで「(マリキンは)がっちりしている。もちろん、自分(193cm)よりずっと背が低い(183cm)が、自分より体重も重いだろう。でも、自分の方が背が高いから大きく感じるだろうし、クリンチでは自分の方が強いだろうから、あまり問題ない。正直に言うと、レスリングに関しても彼はそんなに特別なものは持っていない。前の試合を見たけど、まともなダブルレッグテイクダウンを持っているが、彼がフィニッシュ勝利できるとは思っていない。

 特別というわけではないけど、危険な選手だからよく観察して集中しないといけない。右のパンチは強力だ。多少の隙があれば、大きな弧を描く右オーバーハンドで飛び込んでくる。これでよく相手を仕留めている。最初の2分はとても重要だ。彼は強気で出てきてプレッシャーをかけてくるだろう。自分も強く出て、サークルケージの真ん中に出ていくつもりだ。1Rから優勢になるだろう。最初の数秒は爆発的になるから、かなり重要だ」と、序盤に猛攻をさせないことが重要だと語っている。

デ・リダーを追いかけ回して、殴りまくる

 対するマリキンは、11勝無敗の現ONE世界暫定ヘビー級王者。正規王者のアルジャン・ブラー(インド)が予定されていたONEヘビー級世界王座統一戦に出場しないことになり、マリキンの試合予定もなくなっていたが、階級を落としてデ・リダーに挑戦することになった。

 3連続KO勝利中でフィニッシュ率100パーセントのマリキンは、「こうした挑戦は楽しみだ。デ・リダーは素晴らしいアスリート。サークルケージに共に入れるのは、幸せなことだ。きっと今年一番のイベントになる。自分の最高のスキルと勇気を見せて、いい試合を望む観客を感動させられるように頑張る。自分は勝つつもりだ。壮大な試合になるだろう」と意気込み。

 ヘビー級からライトヘビー級への挑戦について、「体調はいい。栄養士と一緒に取り組んでいるし、妻も助けてくれる。休養も取って万全だ。体重は順調に落ちた。フィジカル的には違いがないと思う」と順調な減量を語る。

 デ・リダーについては、「柔術がすごい。トランジションは的確だ。16勝0敗という戦績の持ち主で、特に2つのベルトを保持している選手に、明確な弱点があるとは言い切れない。だが、自分だってレスリングが得意だ。僕のバックボーンはフリースタイル・レスリングで、彼が僕をテイクダウンするのは難しいだろう」とグラップリングを評価も、テイクダウンさせないとした。

 勝負のカギは、スタンドにあるという。

「強い気持ちで、準備をしっかりとし、よりベルトを取りたいと思っている方が勝つと思う。(11勝0敗で)またフィニッシュできると思う。彼からグラップリングを仕掛けられるかもしれないが、抜け出すつもりだ。ボディと頭を殴って、痛めつける。2R前には試合を終わらせるよ。相手の首を狩りに行く。追いかけ回して、殴りまくる。デ・リダーは5Rのフルラウンド持ち堪えられないと思うよ」。

 1R、いきなり組みに行くデリダーが払い腰狙いも投げられないマリキンが離れて右をヒット! 下がるデリダーを詰めるが、デリダーも右差しに。

 差させないマリキンが逆に左で差して押し込み。しかし奥襟をつかもうとする柔道ベースのデリダー。それを右で剥がすマリキン。

 マリキンはデリダーの組みに右アッパー! さらにデリダーのダブルレッグも切り、組み付きにクリンチボクシングで右アッパーを突く。

 右ボディストレートを当てるマリキン。下がるデリダーに右を顔面、さらに右ボディ! くの字に身体を曲げるデリダー。右から左を当て、さらに右も。金網づたいに回るデリダー。

 しかし追うマリキンは右ボディを効かせて顔面に右フック! 金網背に崩れ落ちたデリダーに鉄槌を連打で落とし、レフェリーを呼び込んだ。

“とにかく明るい”ヘビー級暫定王者のマリキンは、ライトヘビー級も制し、二階級同時王者に。2本のベルトを肩にかけたデリダーは、「ベストな家族を持っている。コーチたちに感謝します」と語ると、2つの5万ドルのボーナス、計10万ドル(約1300万円)をファイトマネーとは別に獲得。「3つ目のベルトを獲りに行くぞ。英語を勉強します」と笑顔で語った。

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