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【K-1】吉成名高も実力に太鼓判、初代王座を狙って来日ヨーシラー「3試合ともK0で終わらせてK-1のベルトを必ずタイに持ち帰る」

2022/11/30 20:11
【K-1】吉成名高も実力に太鼓判、初代王座を狙って来日ヨーシラー「3試合ともK0で終わらせてK-1のベルトを必ずタイに持ち帰る」

タイ人4人目のK-1王座を狙って来日したヨーシラー。1回戦で黒田と激突(C)K-1

 2022年12月3日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』にて行われる「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」の1回戦で、黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)と対戦するヨーシラー・チョー.ハーパヤック(タイ/チョー.ハーパヤックジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。


 ヨーシラーは169㎝の21歳で、戦績は51勝(13KO)9敗3分。黒田と同じサウスポー。オムノーイスタジアム認定バンタム級王者。層の厚いムエタイ軽量級において現在16連勝中・約3年間負けなしという快進撃を続けている。ムエタイ界では一昨年あたりから注目を集め、毎月のように試合を行っているという人気選手になっており、3チャンネルTVマッチのトーナメントで優勝した経験もある。昨年までは3チャンネルのTVマッチを中心に戦っていたが、今年は業界3番手のプロモーターであるパランマイ系を中心に試合をしており、ますます注目を集める存在だという。

 今回の初代バンタム級王座決定トーナメントに出場する外国人選手のなかでも実力No.1の呼び声も高く、日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者の吉成名高も「日本のファンの方はなじみが薄いかもしれませんが、ヨーシラー選手はめちゃくちゃ強いです」と評する超強豪だ。


 もともとヨーシラーは父親がムエタイ選手だったことでムエタイに興味を持ち、9歳からムエタイの道に進んだ。

「自分が育った地域は電話・テレビのない貧しい場所で、父が昔ムエタイをやっていた影響で自分もムエタイをやりたいなと思いました。小さい頃は父のスパルタで、かなり鍛えられました。オムノーイスタジアムのバンタム級王座になっていて、他には自分が育った東北の地区チャンピオンになりましたし、3chのテレビマッチのトーナメントで優勝しています」

 今回が日本では初ファイトのヨーシラーは「K-1からオファーが来た時はムエタイの代表として参戦できることを嬉しく思いました。K-1はタイでも有名ですし、家族、友達は凄く喜んで応援してくれているので精一杯頑張ります」。

 ムエタイとは違うK-1ルールに関しては「ムエタイ以外のルールで試合をするのは初めてですが、不安はありません。K-1参戦が決まってから、K-1ルールに向けた練習を始めて、国際式(ボクシング)の練習も取り入れました。僕は頭を使って戦うタイプなので、ルールの対応には問題ありません」と続ける。また日本の気候になれるために、大会約2週間前に来日し「日本は寒い時期ですが、身体を慣らすのにちょうどいい時期に来日できたと思います。ウィラサクレック会長のもとで練習して、トーナメントに備えます」と日本で調整を続けて万全な状態に仕上げるつもりだ。


 一回戦でヨーシラーはK-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝・黒田斗真と対戦する。ヨーシラーは「凄く左のパンチが強い印象があります。パンチに関してはスピード、パワーもあると思います」とする一方「警戒はしていますが僕には通用しません」と断言。「他の出場メンバーの映像も見たうえで、一番警戒しないといけない相手は黒田だと思います。(ムエタイで実績がある石井一成は?)彼もスピード・パワーのある選手だと思いましたが、一回戦を突破さえすれば大丈夫でしょう」と一回戦突破が優勝するための重要なポイントだと考えている。

 ヨーシラーがトーナメントを優勝すればゲーオ、ゴンナパー、パヤ―フォンに続くタイ人として4人目のK-1王者になる。「K-1でチャンピオンになればタイでも有名になってチャンスが広がるので絶対にチャンピオンになりたいです。僕がチャンピオンになれば、タイでもK-1をやりたいと思う選手は増えるので影響力を与えたいですね。3試合ともK0で終わらせてK-1のベルトを必ずタイに持ち帰ります」とK-1王者奪取を固く誓う。

 K-1王座獲得後には「現在ラジャダムナンスタジアムでランキング入りしているのでラジャダムナンでチャンピオンになることはもちろん、ルンピニースタジアムでもベルトを狙います」とムエタイ二大殿堂スタジアム統一王者も目標に掲げた。ムエタイのなかでも層が厚い軽量級において、一時は16連勝・約3年間無敗という圧倒的な強さを見せていたヨーシラー。初代バンタム級王者としてK-1の歴史に名を刻むことになるか。

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