須藤はいかに内ヒールをセットアップしたか
2R、左サイドキツクで牽制する須藤。右ローを打つ後藤。右のダブルから左ストレートを突く須藤にバックステップでかわす後藤。須藤の前蹴りに左ハイを合わせて前に。
どっしり構え、圧力をかける後藤にセコンドの長南亮代表は「(金網)背負ってるから行っていい」と声。須藤のストッピングの左前蹴りを掴むと、左ストレート! すぐに右も突くが頭をかすめる。
さらに左ボディにも繋ぐ速射砲の後藤だが、そこにシングルレッグは須藤! ヒザをマットに着きながらも右前足を掴むと右に捨て身気味にいったん巻き込みながら後転で後藤を引き込むと、後藤は手を着いて転倒。
回りながら右で脇を差し、右足を股の間に差し込んでいる須藤。後藤の左足にインサイド三角で組んで自身の左足とヒザ裏でロック! さらに後藤の左足を左脇に挟むと、肩抜き後転。
対角の足を取られうつ伏せにさせられる後藤はいったん仰向けに戻し、須藤の腕を掴みクラッチを緩めようとするが、その手を切る須藤はなおもサドルロックを組んだまま足首を捻り内ヒールフックで腹ばいに!
後藤は組まれた足を押して左ヒザを抜こうとするが、横回転して後藤の左ヒザより上で左足をかける須藤に、なおも後藤は正対して踵を捻られながらも両足の三角の間に左手を差し込むが、右足は須藤の左足に制されて突っ込めず。
すでに後藤の踵は、ヒザとは真逆に向いており、捻るたびにケージサイドには「バキッバキッ」と音が聞こえる。通常のヒールから持ち手を変えて拳で捻る須藤。
左脇で足首を固定している須藤はレフェリーの顔を見て「止めないのか」という表情。さらに絞ると、レフェリーが間に入った。後藤はタップしなかったものの、須藤の内ヒールによるテクニカル一本勝ち。
ABEMAのゲスト解説を務めた元環太平洋バンタム級王者の根津優太は、「エグいな、コレ」とフィニッシュシーンのリプレイに思わずつぶやき。
元ONE世界ライト級王者の朴光哲も「うわ、これは見たくなかったなぁ……これ放送していいんですかね?」と心配するほどの衝撃決着に。
歩けず、セコンドに抱きかかえられてケージを後にする後藤。
Fighting NEXUSから修斗に初参戦。22歳でいきなりバンタム級4位の後藤を下した須藤は、「やったぞ!」と咆哮。「どうですか、この会場。ワールドカップより盛り上がってますかね?」と、同時間帯の日本代表戦を思い出させる禁句を口にすると、「まだワールドカップには勝ってないと思うので、俺からワールドカップを越していくぞ!」と大胆なマイクアピールでケージを降りた。
ストライカーvs.グラップラーの構図ながら、来ると分かっていても極められる強さを持つ須藤拓真は、バンタム級でどこまで駆け上げるか。
1Rは打撃で支配しながら、足関節をセットアップされた後藤は、SNSで「どんなにださくても必ず這い上がる。」「強くなってケージに戻ります」と復活を約束。
須藤も「2Rヒールフックで一本勝ちしました。初参戦なのに選手代表挨拶までさせていただいたり、ランカーと試合を組んでくださり、修斗の関係者の皆様には本当に感謝しております。対戦してくださった、後藤選手ありがとうございました! これからも精進していくので応援お願いします」とさらなるステッアップを語っている。
2Rヒールフックで一本勝ちしました🔥
— 須藤 拓真 (@sudoh0000) November 27, 2022
初参戦なのに選手代表挨拶までさせていただいたり、ランカーと試合を組んでくださり、修斗の関係者の皆様には本当に感謝しております。
対戦してくださった、後藤選手ありがとうございました!
これからも精進していくので応援お願いします!#shooto1127 pic.twitter.com/PiMCvRBBAn
どんなにださくても必ず這い上がる。
— 後藤丈治 JOJI GOTO (@George0634) November 27, 2022
応援ありがとうございました。