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インタビュー

【RIZIN】ボンサイ柔術でサトシと練習するジョニー・ケース「正直に言って、AJがサトシ戦でフィニッシュして勝つシナリオは見えない。寝技に行った瞬間、サトシが一本を取るだろう」=大晦日『RIZIN.40』

2022/11/26 13:11
 2022年12月31日の『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)で「RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦」として、現RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)が、前Bellator世界フェザー級王者のAJ・マッキー(米国)と対戦する。  この大一番に向け、サトシと2度対戦した“戦友”ジョニー・ケース(米国)がサトシのトレーニングパートナーとして来日。現在、静岡県磐田市でともに練習を重ねている。そんなケースに、サトシとAJ戦の展望、そして2連勝中のルイス・グスタボとの試合に向けた意気込みを聞いた。 AJが勝つ唯一のシナリオは…… (C)robertosatoshi ──ジョニー・ケース選手がボンサイ柔術でホベルト・サトシ・ソウザ選手と練習をすると聞いて驚きました。どんな経緯で磐田でファイトキャンプをすることにしたのですか。 「過去2回戦っている対戦相手であるサトシから、こういったオファーを受けてほんとうに光栄だ。彼の人柄も表れているし、彼のこの競技に向けた本気度も伝わって来る。ともに戦った自分を信じて、頼ってくれることにやり甲斐や心意気を感じているよ。  僕はAJ・マッキーと同じくアメリカのレスリングをベースに持っているファイターだから、アメリカンレスラーとして、その動きや対策を教えて、僕もいろんなものを混ぜて練習できていければいいかなと思っている。2人で白星を取りに行き、チームとしてRIZINの強さを証明したい」 ──ご自身の柔術の向上については? 「サトシは柔術のスペシャリスト。寝技に関して僕が向上するのは間違いないけど、技を吸収するというより、自分が一本を取られる比率の方が高くなると思うから(笑)、柔術により慣れることが重要だね。僕には打撃とレスリングが融合したスタイルがある。最終的にはそこにこのグラウンドが加わればいいと思っている」 ──サトシ選手が対戦するAJ・マッキー選手はウェルラウンドファイターで、強い打撃と高いレスリングスキル・寝技も持ちますが、その相手に対してサトシ選手の勝算はどうあると考えていますか? 「正直に言って、AJの武器を考えると、AJがこの試合でフィニッシュして勝つシナリオは見えないんだ。AJの打撃は上手いけど、人を失神させるKOパワーは無い。寝技では寝技に行った瞬間、サトシが当然、一本を取るだろうね」 ──それほどサトシ選手を評価しますか。では、今回のサトシ戦におけるAJ選手の勝ちパターンをどうとらえていますか? 「AJが唯一勝つシナリオは、打撃でポイントアウトして判定で勝こと。それしか見えていないだろう。だから自分がやるべきことはサトシの打撃とレスリング力を向上させること。AJの攻撃への対策をしっかり組む。テイクダウンに繋げる前の動き、どうスタンドで立ち会い、どうアプローチするかが重要になる。普通に考えたら、サトシに負ける要素は無いんだ。ただ、AJは非常に我慢強い選手で、自分がテイクダウンされるようなリスキーな動きを極力しない。すべてはサトシのテイクダウンへのセットアップが重要になってくるね」 [nextpage] Bellator勢にとって「リング」は難しい問題になるだろう ──リングとケージの違い、さらにユニファイドルールとRIZINのルールセットは異なりますが、ケース選手はRIZIN参戦を重ねるなかでどうアジャストしましたか。 「僕にとっては新鮮だったんだ。UFCからPFLを経て、このスポーツやユニファイドルールに嫌気がさしていた部分があったから、このRIZINに来て、サッカーキックやフットスタンプがある、まったく新しい環境で試合をすることが出来て、RIZINルールに挑戦してみて、この競技がまた好きになるきっかけになった。この“何でもあり”のルールは僕にとっては素晴らしい。戦いとして、非常にピュアで僕にあっていて、アジャスト出来たと思う」 ──今回、そのルールが初となるBellator勢にとって、RIZINルールへのアジャストは簡単ではない? 「Bellator勢にとって、難しい問題になると思う。特にAJの武器のひとつは、ケージレスリングをよく使うことだ。それがロープによって出来ないのであれば、彼はもしかしたらレスリングで勝負してこないかもしれない。そのくらいケージとロープでは差がある。ケージは攻めとディフェンスの両方に使えるんだ。リング・ロープではなかなか防御に使うことは出来ない。その点で彼らは慣れていないと苦労するだろう」 グスタボがバカ正直に突進してきたら痛い目に遭う ──ケース選手自身は大晦日に、現在2連勝中のルイス・グスタボ選手と対戦します。 「2019年のライト級GPからグスタボには目を付けていて、彼とはぜひ一度戦ってみたいと思っていた。彼のスタイルと僕のスタイルで非常に面白い試合になると思っているので、この試合が組まれて非常に楽しみにしているよ。自分のスキルを最大限に発揮して、勝ち星先行になりたい」 ──あの嵐のようなグスタボ選手の打撃ラッシュをどうとらえていますか。 「とにかくグスタボのプレッシャーに対して、早い段階で尻餅を着かせる。それが僕のダブルレッグのテイクダウンなのか、右クロスなのか、どれでも行ける。ひとつだけ言えるのは、僕のような経験のある選手に対して、バカ正直に真っ直ぐに突進してきたら、痛い目に遭うことだけは伝えておくよ」 ──なるほど。ところで静岡県磐田市は結構な田舎ですが、退屈ではないですか? 「それが面白いことに、磐田とアイオワはとても似ている。何も無いから練習に集中するのにとても適しているんだ。起きてトレーニングして、ご飯を食べて、寝る、それだけの繰り返しで誘惑も少ない(笑)。とても練習に集中できてるよ」 ──食といえば、ボンサイ柔術の近くに有名なステーキ店「さわやか」があります。もう行きましたか? 「ああ! ちょうど昨夜その“サワヤカ”に行ったんだ。とてもジューシーで美味しかった。あの地域(静岡県内)でしか食べることが出来ない? それは、また行くことになるだろうね(笑)」
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