マヌーフ戦が決まったタナベ(左)とクラウス戦が決まったメイソン。共に令和猪木軍に参加
2022年12月28日(水)東京・両国国技館『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』の対戦カード第一弾が、11月25日(金)都内にて行われた記者会見で発表された。
出場が発表されていたイゴール・タナベ(ブラジル/柔術)は92kg契約でメルヴィン・マヌーフ(オランダ/キックボクシング)と、宇佐美秀メイソン(日本/空手)は72.5kg契約でアルバート・クラウス(オランダ/キックボクシング)との対戦がそれぞれ決まった。タナベvs.マヌーフはMMAルール、メイソンvs.クラウスはキックボクシングルールで行われる予定。
柔術界で「日本最強の黒帯」と呼ばれるほどの実力者タナベと対戦するマヌーフはK-1、HERO'S、DREAMなど日本の団体で活躍した後、ONE、Strikeforce、ROAD FCなどで戦い2014年からはBellatorを主戦場としていた人気ファイター。
「マヌーフは9月に引退していますが、声をかけたら日本でも引退試合をぜひやりたい、やらせてくれということで出場が決まりました。メルヴィンも猪木さんを慕っているのでやらせてくれ、と。イゴールにはめちゃくちゃ期待しています。動きを見ても分かると思いますが、とにかく極めに行く、よく動く天才的柔術家です。相手はあえてマヌーフにしましたが、イゴールには大変な試合になると思う」と、マヌーフが一夜限りの復活を果たすと谷川貞治プロデューサー。
マヌーフは「元気か? 日本に戻って試合できることになって最高にハッピーな気分だ。ミスター猪木のメモリアルイベントに参加できて光栄だよ。ミスター猪木のために、そしてすべての日本のファンのために最高の戦いを見せてやるぜ。俺は今回、日本の若く才能ある選手と対戦する。でも俺はいつも通り、誰が来ようと相手をぶっ飛ばすのみだ。待ってな。12月28日、マヌーフ様がやってくるぜ。押忍」とのビデオメッセージを寄せた。
会見に出席したタナベは「猪木さんが築いた大会に猪木軍として出場できることに感謝します。大きな舞台で試合をさせてもらうことが光栄です。極め技で一本勝ちします。マヌーフは子供の頃から見ていて、殴り合いですね。打撃が強くて。昔から見ていたら寝技が苦手、弱点かと思う。その弱点に自分が一番自信を持っているので、寝技では日本で一番なので、マヌーフを決める自信はあります」と、MMA2戦目にして世界的ビッグネームと戦うことに臆することなく一本勝ちを宣言した。
宇佐美正パトリックの実弟であり、幼い頃から数々の空手大会やキックボクシング大会で優勝、4月の『POUND STORM』でMMAプロデビューしたメイソンとキックボクシングルールで対戦するクラウスはK-1 WORLD MAXで活躍したキックボクサー。2002年に初開催されたK-1 WORLD MAX世界トーナメントで魔裟斗らを破り、初代世界王者に輝いた。魔裟斗とは1勝2敗1分、アンディ・サワー、ブアカーオ、佐藤嘉洋、城戸康裕、武田幸三らにも勝利を収めており、MAX四天王の一人と呼ばれた。
そのクラウスも「2年前に引退しているんですが、声をかけたらコンデイションがいい、と。息子もデビューさせたい、呼んでくれてありがとうと言っていました。今回の会見に来日してくれと言ったんですが、とにかく練習したいと」(谷川P)とのことで、やる気に満ちているという。
クラウスは「日本で再び試合が出来ることになり嬉しいです。日本は格闘技の聖地。そこで試合をするのはファイターにとって喜びです。また、猪木さんのイベントに参加でき光栄です。猪木さんは日本で最大の功績を残したアスリートの一人ですから。対戦相手についてはあまり知りませんが、いずれにしても日本のファイターはみな強いので、私もしっかりと準備して試合に臨みます。頑張ります」とビデオメッセージを寄せた。
迎え撃つメイソンは「こういう大きなイベントに立たせてもらえるのは光栄です。クラウスをしっかり倒して会場を盛り上げようと思っています。クラウスは元々K-1王者で強い選手だと思っています。猪木さんは元気があれば何でも出来ると言っていたので、僕は若いので元気いっぱいです。しっかり倒します」と、同じくプロ2戦目でのクラウス狩りを宣言した。
なお、今大会は全9試合になりそうということも発表された。