RISEとSBの女王対決が実現、神村エリカvs.RENAの再現となるか、それともRISEがリベンジするか
2022年12月25日(日)東京・両国国技館にて、RISEとシュートボクシングが協力して開催する『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』の記者会見が、11月7日(月)都内にて行われた。
アトム級(-46kg)3分3R延長1Rで、宮﨑小雪(TRY HARD GYM/RISE QUEENアトム級王者)vs.MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子アトム級王者)の王者対決が実現する。
宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、9月に伊藤紗弥から延長戦で勝利、今年5月には小林愛理奈に大差の判定勝ちで初防衛に成功し、10月にはペットルークオンに判定勝ちして7連勝。戦績は8勝1敗1分。
MISAKIはシュートボクシングの女子トップ選手で、2016年3月にプロデビュー、“猪突猛進女子”の異名通り、最初から最後までガムシャラに攻め続ける驚異のスタミナを武器に勝ち続け、2017年12月に寺山日葵を破ってJ-GIRLSミニフライ級王座に就いた。2020年8月にはぱんちゃん璃奈とREBELS-BLACK女子46kg級初代王座決定戦を争うも判定負け。2021年に入ってからは猪突猛進スタイルではなく、的確性を重視したファイトスタイルにチェンジし、2月のSBで祥子JSKを破ると12月のSB日本女子アトム級王座決定戦で勝利して王座に就き、今年10月にはペッチャーダーをKOして6連勝。戦績は20勝(3KO)7敗1分。
宮﨑との対戦をずっとアピールしていたMISAKIは「やっと決まったな、と。宮﨑選手と対戦したいとアピールをしていましたがなかなか決まらず。私はシュートボクサーなのでSBを盛り上げるためにやってきましたが、やっと大きな会場で私の試合が見せられるということで、相手も最強の宮崎選手で楽しみで仕方がないです」と喜びを隠し切れない。
対する宮﨑は「相手が王者だろうがやるべきことは変わらないので、勝って笑顔で年末年始を迎えたい。それとQUEEN of QUEENSトーナメントから2年が経って出場選手が引退したり、若い選手が芽を出しているので来年また開催してもらえるようにインパクトある試合をして女子格闘技を引っ張っていけるようにしたいと思います」と、この試合でインパクトを残して来年ビッグトーナメントを実現させたいと意気込んだ。
互いの前試合の印象を聞かれると、MISAKIは「小雪選手の試合は会場で見ていました。私の試合3日前に見ていて、同じようなタイの王者と2人とも試合をして、技術はトップレベルで凄いなと思ったんですが私の試合の方が面白いだろうと思いました。この試合より絶対に面白い試合をしてやろうと思ったので。私はKO勝ちすることが出来たので、倒せる選手は私なんじゃないかなと思います。RISEのコンセプトにあった倒せる選手は私の方なのでそれを見せつけてやります」と挑発。
それを受けて宮﨑は「動画を見て。ボディでKOして普通に凄いなと思ったし、前回の試合だけじゃなく他の試合でもボディでダウンをとっているのでボディブローが強い印象があります。でも私は元々空手家なのでボディで倒れるわけがない。アグレッシブさだけで倒せると思うなよと言いたいです」と返答。
RISEとSBの王者対決ということに関してはどんな意識があるか。その質問にMISAKIは「間違いなく強い選手だと思っています。ただ、私は歴史あるSBのベルトを持っているので、憧れであるRENA選手が神村エリカさんに勝った歴史もそろそろ私が王者として塗り替えていかないといけない時期にきた。SB王者の誇りを持ってシュートボクサーは強いぞと大きな会場で見せたい」と、2011年11月の初代RISE QUEEN決定戦でRENAが神村を破った再現をすると宣言。
さらには「RISEの女子選手を見ていても私の方が面白い試合をしているし、華があるし、私の方が強いと思っているのでRISE女子もぶち上げに来たので次はRISEのベルトを懸けた試合がしたいです」と、自分がRISE女子を盛り上げると言い放つ。
この発言に宮﨑は「今回はRISEルールでやるのでこれは私のルール。私がやってきたルールでやるので負けたら終わりだし、絶対に負けられないプライドや意地がある。今の発言を聞いてプチンときたというか、RISE女子をナメられちゃ困るよ。私だけを煽るのは別にいいですけれど、私以外の選手にも言われたのはムカつく部分があるのでしっかり試合で果たそうと思います」と、“キレた”という。
しかし、MISAKIは「それでもボディで倒れるし、アグレッシブさでも勝ってるし、スタイルチェンジしたけど猪突猛進していた時から身体や気持ちの強さ、アグレッシブさに技術も付け加えられているので、技術でも勝てる思っているし、どの局面でも勝てると思っているのでそれを試合で見せたいと思います」とあくまでも強気だった。
最後にMISAKIは「デビューしてから28戦やって、やっと大きな舞台に上がれるチャンスを掴んだので、私の強さをしっかりと見せつけたいと思うので会場に足を運んで応援してもらえたらと思います」とメッセージ。宮﨑は「勝利というクリスマスプレゼントを届けたい」とファンに約束した。