試合前の話はもういいです
「今日、結構遅いので明日は有給をいただいていますので、明後日から仕事を始めます」
――ダメージから考えて火曜日から出社できそう?
「在宅勤務なので、頑張って頭を働かせます」
──今年の大晦日はファンとして試合を見るのを楽しみにする立場になりそう?
「これで大晦日にまたストライカーと(試合を)組むんでしょう? もう弥益は帰ってこれないですよ、社会に(笑)。敗者はおとなしくしていようかなと思います」
──応援していたファンの方に一言メッセージを。
「それはありがたい話なんですけど、一番しんどくて、負けた人間はどん底まで落ちるべきだと思っていますし、本当にありがたいですけど、もっともっと怒ってほしいですし、何やってんだって言われるべきだと思います。何を言ってもうまく言えないですけど、見てくれた方、応援してくれた方には感謝しかないですし、自分が好きでやっていることですけど、応援してくれた人たちの思いには答えられなくて申し訳ないなとは思いますし、ただ平本選手をほめてほしいなと自分は思っています、本当に平本選手を評価してほしいと思います」
──試合前に、平本選手がどんな形で70kg(の身体)を作ってくるのかが問題だと言っていたが、どんな感じだった?
「いや、分かんないですす。もういいじゃないですか、試合前の話は。もういいです。ケージの中が全てですし、ケージに入った時点でもうそこまではどうでもいいです。勝ったやつがすごいし偉いしがんばってるし、負けたやつは情けないし努力が足りなかった、多分それだけだと思います」
──試合前にいろんなことがあったことが想像できるなかで、今回の経験が桜庭選手や青木選手のような一部のJ-MMAの選手が経験してきたような、特別な経験という言い方をしたら、J-MMAが好きな弥益選手は少しは心が晴れますか?
「いろいろあったのですけど、別に自分一人が迷惑を被ったわけでは決してなくて、もちろん平本選手が怪我をされていろんな事情があって、団体にも事情があって、自分にも事情があって。別に弥益にしわよせがいっているという意見もSNS上で聞くんですけれど、全然そんなことはなくて。みんながベストを目指した結果だと自分は思っています。答えになってないですけれど、あの頃の自分が見たら、ちょっと笑っていると思います」
──そこそこ売れてきたので、営業職になってこの経験を自分のキャリアに活かしたいと思いますか?
「全くないです。俺の格闘技は、俺のプライベートと切り離してやっていきたいと思いますので、今後ともみなさん、そっとしておいてください。よろしくお願いします」