スクランブル参戦にも全く臆するところがなかった鈴木
2022年11月6日(日)愛知・ドルフィンズアリーナにてケージで開催される『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』の出場選手個別インタビューが4日(金)名古屋市内で行われた。
第10試合のフェザー級(66kg)5分3Rで、今成正和(今成柔術)と対戦する鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)は「98%くらい仕上がっているので、今日で100%になると思うので最終調整を頑張ろうかなと思います」とコメント。
当初、今成との対戦が決まっていた摩嶋一聖(毛利道場)が左肘関節内側側副靭帯損傷で欠場となり、スクランブル参戦となる鈴木。9月の萩原京平戦では試合後インタビューに車椅子で現れるほど足を負傷したが、「大体直っているので。怪我したところは100%は元も戻らないと思いますけれど、ほぼ戻っているのでそんなに気にしてないです」とした。
1~2週間前に試合の打診があり、すぐにOKしたという鈴木。その理由を聞かれると「それが格闘技だなという気がして逆に僕は燃えちゃう(笑)。格闘技してんなー! と思えるので、そっちのほうが面白いんですよね。チャンスは誰にでもまわってくると思っているので、それに気づくか気づかないかの違い。欠場が出て、やりませんか? と言われて僕がやりませんと言えば誰かがその椅子には必然的に座る。だから必然的にそのチャンスがまわってきたと思ってたので、受けますと言いました」という強心臓ぶり。
今成との対戦が決まって「率直な感想は素直に嬉しかったです」という。「“おっ来た”と。ベテランの壁を感じたので、若手が新時代を作るのには壁を越えないといけないので遅かれ早かれ戦わないといけないので来たなって感じです」と、世代交代を果たすために必要な試合だったという。
印象は「渋いですね。喋ったことが無いから分からないけれど、語らず実力で見せる、結果で証明する選手なのかなと。試合を見ると緊張感があるのでそれを体験できるのが楽しみです」とした。
今成の代名詞である足関節技については「あくまでもこれはMMAなので。逃げ方も一通りみんな分かっているけれど、そのクオリティがどうなのかって話で。自分はそんなに低くないと思うし、能力を持っているので警戒はしますが心配はしていません」と、恐れてはいないと答える。
足関の対策はしてきたのかと問われると「対策は本人にはなれないので真似っ子ですよね。練習相手が動画を見てくれて再現は出来る、そういう練習をしてきました。逃げ方とか基本的なことをやりました。後は試合で修正する感じですね。その時のリング上で考える感じです」と、おおよそのイメージは出来ている様子。
試合展開の予想を聞かれると「これはお互いそうですが、向こうは一発で極まる足関節技を持っていて、僕は一発で(意識を)飛ばす打撃を持っている。手数じゃなく一発勝負になると思っています」と、お互いの“一発”で終わる勝負になると予想した。
さらに「絶対的に自信があるものを用意してある。試合が決まって昨日まで“これだ、これしかない”ってずっとそれをやり込んできたので、それが出せるかなと思います」と、今成に対しての必殺技があると予告した。