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【RIZIN】“サラリーマン格闘家”弥益ドミネーター、契約体重変更の平本蓮の“仕事”の進め方を「当日計量オーバーよりマシ。事前申告は“ワースト”ではなかった」と評価するも──

2022/11/03 23:11
 2022年11月6日(日)愛知・ドルフィンズアリーナでケージで開催される『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』のメインイベントにて、怪我により契約体重を70kg契約に変更した平本蓮(ルーファスポーツ)と対戦する弥益ドミネーター聡志(team SOS)が3日夜、自身のYouTubeチャンネルを更新。 「なかなか弥益はフェザー級で試合ができない」とRIZINでの4試合中3試合がキャッチウェイトになっていることを苦笑しながらも、「当日計量オーバーとかに比べるとよほどマシ。“ワースト”ではなかった。この状況を笑って楽しむしかない」と気持ちを切り替えてみせた。 『もういくつ寝るとRIZIN LANDMARK 4【雑な談話】』と題した動画をアップした弥益は、ひとり語りで、今回の平本の怪我と契約体重の変更について語った。 「自分が平本(蓮)選手と試合をするのですが、契約体重が当初予定されていた66kgから70kgに変更となりました……うん、まあ、あの(苦笑)なんですかね……、試合発表されたとき並みに反響あったんですけど、正直、ははは。いやもうこんなことで反響あってほしくないのが正直なところなんですけど、とりあえず試合は当初の予定通り行われます。ということで、そこについてはまあ、“無くなるよりは良かったのかなあ”っていう、自分にとってというより、“見てくださる皆さんにとって”」と、メインイベントが飛ばず、楽しみにしていたファンに試合を見せられることを前向きに語った。  平本が「足の骨折を押して出場」との報道については、「試合には影響が無い」という弥益は、「減量に対して、ようは走ったりができなかったということだと思う」と、減量が出来ない状況だったと推察。「そういうことで契約体重が4kg上になりました。なので自分はここ数日頑張って食べてます」と苦笑した。  会見に遅刻し、メインの盛り上げを弥益に任せる形になった平本からの契約体重変更の申し出については、「会見があんな感じだったので、より怒る方が多いのは自分も分からなくはないのですけれども、もちろん色んな事情があると思うのですよ。自分にも事情はありますし、向こうにも事情はありますし、RIZINにも事情がありますし。でもそんななかでみんなができるだけベストを目指していった結果だと自分は思っています」と理解を示した。  その理由は、サラリーマン格闘家として、社会人としても仕事をこなす弥益らしいものだった。 「平本選手が体重を『作れない』ってことなんですけど、結局その対応も決して最悪の事態ではなくって。自分はもう最悪の事態というのは計量当日にオーバーすることだと思ってます。で、今回については、言ってしまうと、『期限までに出来ません』と、“事前に言ってくれている”ことは当日“計量オーバー”とかに比べるとよほどマシだと思っています、少なくとも自分は。  仕事とかも『この日までにこの仕事やっといてね』って言われて当日『できてませんでした』と言われるよりは、数日前に『すみません、やっぱ間に合いません』とか『ここまでしかできませんでした』と言ってもらったほうが助かるじゃないですか。そういう意味では“ワースト”ではなかったと思っています」 [nextpage] ケージに入ってしまったら全部関係ないとは思っている  とはいえ、元DEEP王者の弥益にとって、MMA4戦目の平本をぶつけられた上に、対戦相手の事前の手負いの告白と契約体重変更は、メリットが無くリスクが増すだけの要因だ。しかし、それらのアクシデントも弥益は、「ケージに入ってしまったら全部関係ない」とも言う。 「平本選手が怪我をしたとか契約体重がフェザーじゃないよ、とか、色々言ってしまうと、ケチがついたじゃないけど、エクスキューズ(言い訳)がついてしまった試合には残念ながらなってしまってはいるんですが……まあ、結局、軽々しくは言えないですけど……、でも“ケージに入ってしまったら全部関係ない”とは思っているので。  そのケチがついてしまったことによって“もういいよ”と思われてしまった方がいらっしゃるかもしれないんですけど、“まあ、まだ見ていいよ”って思ってくださっている方、そして現地で観戦してくださる方については、そのケージの中を楽しんでいただけたら自分は報われるなと思っています」と、『勝負論』としての興味は削がれるかもしれないものの「ケージの中の戦い」で魅せるとした。  そして弥益自身も、RIZINという舞台に身を転じた以上、その酸いも甘いも「楽しむ」ことが、いま格闘技を続ける理由のひとつでもあるという。 「自分自身がどんな気持ちかっていうと、なんかこうもちろんゴタゴタしてしんどいなって気持ちはあるんですけど、まあ一方で、こんな、メジャーイベントならではの騒動というか(苦笑)、このゴタゴタに自分が巻き込まれているんだ、ということを、客観的に見るとちょっと面白いなっていう気もする部分もあるんで。もう“自分がどれだけ楽しめるか”で格闘技を続けているところはあるので、この状況もできるだけ楽しんでいきたいと思っています。  なので、その様を楽しめる方は楽しんでいただけたら報われるなという思いですね。いや、しかし“弥益はフェザー級で試合ができない”っすね(苦笑)、もうここまできたら笑っちゃいますね。  RIZIN初参戦(朝倉未来戦)が68kgで、その次(“ブラックパンサー”ベイノア戦)が73で、その次がようやくRIZINフェザー級66kgで、今回も66kgだと思っていたら、突然70kgになるっていう(苦笑)。いやもうここまできたら笑って楽しむしかないですよ、本当に。この状況を。そんな感じでやっていきたいなと思っています。まあ、平本選手も何だかんだ、頑張ってると思うので、どっちも応援してください」  さまざまな事情も、その後の栄光も挫折も、ケージの中に2人が入って扉を閉められれば、非情な結果が待つだけだ。果たして最後に笑うのは、平本か弥益か。
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