(C)ゴング格闘技
2022年11月6日(日)、愛知・ドルフィンズアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 4』で、侍マーク・ハント(Martial Arts Fighter team侍)と対戦するミノワマンZ(フリー)が1日、都内で公開練習を行い、46歳にして“初心に戻り”練習してきたこと、アントニオ猪木さんの影響、最終形態“Z”の意味などを語った。
次は……『GT』になるかも?
──試合を約1週間後に控えたコンディションは?
「いま91kg、92kgくらいで、テーマは“初心から”。ミノワマン“Z”としてのデビュー戦なので、もう一回初心に戻ろうと。体重もパワーも上げて動けること。心の奥底の芯の部分を突き抜けるところを見せたいです」
──2020年の大晦日のスダリオ剛戦以来、約2年ぶりの試合となります。当時と比べて変化は?
「スダリオ選手とやったときより全然いいです。体重も10キロくらい増やしているけど、いまの方が全然いい」
──この2年間はどんな練習を?
「ここ『B-FIT』ではフィジカル中心に、筋トレ、身体のコンディショニングのトレーニングをして。基本のスクワットから。基本のジャブ、シャドウとかも、行動自体から“初心に帰ろう”と思って、ワンツーのフォームから基本通りにやってきました。いまは回数よりも質ですね。昔は回数をたくさん出来ることが大事でしたが、いまは1回、1回をしっかり筋肉に効かせてやることに重点を置いています」
──練習環境は?
「出稽古は『ナチュラル9』に行かせていただき、昔の仲間、渡辺大介さんらとも練習しています」
──46歳という年齢で試合に臨むことについては?
「そこはもう突き抜けるところ。年齢も、今まで数百試合やっているので、いろんなダメージもあったんですけど、そういうものもリハビリして改善しながらやりつつ、それを引きずらないようにして、いまの状態を突き抜ける」
──50歳で無差別級トーナメントに出て、ミノワマン選手ともエキシビションを行った桜井隆多選手の活躍は刺激になりますか?
「すごい刺激になりますね。桜井隆多選手とはアマチュア時代から同じ大会に出ていたりもしたので、同じ時期に出ていて、僕より歳上の選手が活躍しているのはすごい励みになりますね。超人です。僕も50まで行けるのであればやっていきたいですね」
──今回の試合は、2019年6月のPANCRASE以来のケージになります。その点で意識することは? 対戦相手の侍マークハント選手はケージ経験も豊富な選手です。
「そうですね、ケージをあまり背にしないように戦いたいですね」
──9月30日の会見でミノワマンからの改名を発表しましたが、『ドラゴンボールZ』を意識したのでしょうか。
「それはよく言われるんですけど、『ドラゴンボールZ』ではなく、これはなんとなく『A』から『Z』まで考えた結果、しっくりくるなと。そのZの意味や、自分の心境を考えて、僕自身、あと何年できるか分からないけど、“ミノワマン最後の章”だと思ってヘビー級でやっていくという意味もあります。それから超人追及への最終形態を目指していこうかなと。究極のミノワマン、Zです。ドラゴンボールZでもマジンガーZでもない。ももいろクローバーZでもない……」
──最終形態なんですね?
「50になれば、もう一段階変身するかもしれない。僕自身、美濃輪育久からミノワマンになりたくてなったわけではないですし、ミノワマンZになろうと思ってミノワマンにしたわけでもないので。何らかの力によってZになりました。次は……『GT』とかになるかも……わからない、わからないですけど」
──先月、79歳でアントニオ猪木さんが亡くなりました。ミノワマン選手の成り立ちにも影響がありましたか?
「はい。プロレスラーになりたいと思ったのもアントニオ猪木さんがきっかけですし、アントニオ猪木さんがいなかったら僕はプロレスラーになっていなかったと思います。猪木さんの『いつ何時、誰の挑戦でも受ける』という言葉が刺さって、僕の中のプロレスラー像になった。どんな相手ともやるという、その姿を貫き通そうと思って無差別級でやってきました。猪木さんの言葉があったからですね」