2022年9月4日(日)千葉市海浜幕張駅「G・G千葉・幕張ベイパークアリーナ」にて、『GRACHAN57』が開催された。8月7日(日)の『GRACHAN56』(大阪・176box)から、無差別級&フェザー級トーナメントの1回戦が開幕。幕張大会でも両階級のトーナメントが行われた。
無差別級トーナメントでは、8月7日の大阪大会で荒東“怪獣キラー”英貴(パラエストラ大阪)と、岡本純一朗(JOKERS)がケージで対戦。荒東“怪獣キラー”英貴が1R TKO勝ちで2回戦進出。
5月大会では荒東が瓜田に判定勝ち。
3週間後の8月28日の北海道大会(グローヴウィズアクアスタイル)では、リングでズール(BIF)とハシモト・ブランドン(JAWSWEST)が対戦。ブランドンが2R TKO勝ちで2回戦に進出している。
さらに、今回の9月4日・千葉大会(G・G幕張幕張ベイパークアリーナ)では、ケージで瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)vs.佐々木克義(GRORIA MMA GYM)、そして櫻井隆多(R-BLOOD)がラデック(AACC)と対戦。
また、フェザー級トーナメントでは、8月大阪大会で、鍵山雄介(総合格闘技道場コブラ会)が大搗汰晟(宇留野道場)に延長RにTKO勝ち。今回の幕張大会で、和田健太郎vs.小島勝志、高橋孝徳vs.村田俊、崎山勲vs.萩原一貴が行われた。
また、当日計量となる無差別級トーナメント以外の試合の前日計量が3日、下記の通り行われた。なお、今大会に続くフェザートーナメント2回戦は、12月4日(幕張)に行われる予定。注目の組み合わせは、試合3日前に抽選にて行われることがアナウンスされている。
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GRACHAN57 速報
2022年9月4日(日)G・G千葉・幕張ベイパークアリーナ千葉県千葉市美浜区若葉3丁目1-37開場13:00 開始13:30 ※海浜幕張駅から徒歩13分
▼第14試合 無差別級トーナメント1回戦 5分2R延長1R〇櫻井隆多(R-BLOOD)90.8kg[2R 0分34秒 TKO] ※レフェリーストップ×ラデック(AACC)110.4kg
櫻井は、5月の『HEAT50』でミドル級でイゴール・タナベと対戦予定だったが、イゴールの負傷欠場により、代役がアンディコングとなるも、アンディの体重超過で試合が中止に。
50歳、60戦目が「無差別級」となる櫻井は、柔道ベースで112㎏以上あるラデックといかに戦うか。AACCのラデックは、2021年12月に荒東に1R TKO負けも、2022年3月に高桑格に判定勝ちで再起し、5月には佐々木克義に1R TKO勝ちしている。
無差別級トーナメント1回戦。当日計量では増量してきたという櫻井は90.8kg、ラデックは110.4kgで体重計に乗っている。体重差19.6kgの「無差別級戦」だ。
1R、サウスポー構えから左前蹴り、ストレートを突くラデックは右ローも。中に入れない櫻井だが、終盤に左右を当てて前に、ラデックの足が泳ぐがゴング。
2R、先に中央に向かう櫻井。ラデックは左の前蹴りを腹に突き刺すが、前に出る櫻井は左フック! もらったラデックは後退。金網に詰めた櫻井は猛ラッシュ! 左フックをアゴに当て、さらに右フックを打ち抜くと、ラデックが金網にもたれたままダウン! 50歳の櫻井が19kgの差をものともせず、KO勝ちで2回戦進出を決めた。
試合後、櫻井は「やっぱり、メインはKOか一本でないと。50(歳)過ぎても頑張ってるので、またよろしくお願いします」と笑顔で語った。
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▼第13試合 フェザー級(65.8kg+1ポンド)トーナメント1回戦 5分2R延長1R×和田健太郎(ストライプル新百合ヶ丘)65.9㎏[1R 4分45秒 TKO] ※パウンド〇小島勝志(STYLE PLUS GYM)66.3
フェザー級トーナメント1回戦。和田と小島が対戦。1R、ともにオーソドックス構え。先に和田がダブルレッグへ。切る小島は左ジャブを当てる。なおも和田はダブルレッグから金網までドライブ。差し上げる小島はつきはなす。
小島の蹴り終わりに掴んで組む和田。スタンドバックにつくが、正対し離れる小島は右フック、左ボディの対角線攻撃、さらに右の蹴りを腹に突き刺し、和田の組みを再三切って、金網に押し込んでヒザ、パウンド! 残り15秒、和田は動けず。レフェリーが間に入った。
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▼第12試合 無差別級トーナメント1回戦 5分2R延長1R〇瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)92.7kg[2R終了時 TKO] ※ドクターストップ×佐々木克義(GRORIA MMA GYM)100.6kg
無差別級トーナメント1回戦。瓜田は2022年5月の『GRACHAN55』で約5年半ぶり復帰、荒東“怪獣キラー”英貴に判定負けも接戦を繰り広げた。佐々木は5月大会でラデックに1R TKO負けからの再起戦となる。
1R、オーソドックス構えの瓜田に、サウスポー構えの佐々木は左ミミドル。左回りの瓜田は前手のジャブ、左フック。さらに右フックを当てて佐々木をグラつかせるが、持ち直した佐々木は右ストレートでダウン奪い、パウンドへ。瓜田はガードで凌ぐ。
2R、左の蹴り、右のショートを狙う佐々木。瓜田は右ハイ、右ストレートを振る。その打ち終わりに組む佐々木は押し込むも突き放す瓜田。右の打ち合いから右アッパー、右ストレートを当てたのは瓜田! 佐々木の蹴り足を掴んで大外気味にテイクダウンもパウンドまで繋げられず。本戦判定は1者瓜田で1-0ドロー。
延長R、佐々木の腫れた右目の状態をドクターがチェック。2R終了時、瓜田のTKO勝ちとなった。逆転勝ちの瓜田は「自分も打ち合いでもらいましたが、無差別級には1発のパワーがあります。ほかのみんなもどう解放するか見てください」と語った。
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▼第11試合 フェザー級(65.8kg+1ポンド)トーナメント1回戦 5分2R延長1R〇高橋孝徳(リバーサルジム新宿Me,We)66.2㎏[判定3-0]×村田 俊(ノースキングスジム)65.8㎏
フェザー級トーナメント1回戦。高橋は2022年5月のGRACHAN復帰戦で大搗汰晟にTKO負け(その大搗に鍵山雄介が1回戦で勝利)。対する村田は2022年5月の前戦・黒井海成戦で判定勝ち。
1R、村田のジャブローに、組む高橋はボディロックから四つになってテイクダウン。立ち際にネルソンで押さえがぶり、首狙いも村田も立ち上がり。高橋は右で差して押し込み。四つからテイクダウン。背中をつかせ左で細かくパウンドする。
2R、ジャブを突き、右で差して押し込む高橋。四つからヒザの突き合い。ブレーク。村田のジャブ、ワンツーの入りにインローを返し、右差しで組む高橋。払い腰でテイクダウン奪うと立ち上がる村田のスタンドバックに。背後からヒザ突き、バックから足をかけると外そうとする村田に着地でバックに切り替える高橋。ゴング。
判定は3-0で高橋が勝利。「たくさんの応援ありがとうございました。5月大会でKO負けした身でトーナメントに呼んでいただきありがとうございました。10年目でキャリアの集大成じゃないですけど、ベルトにかかわることがなかったので、あと2回、何が何でも勝ちたいと思います」と戴冠への思いを語った。
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▼第10試合 フェザー級(65.8kg+1ポンド)トーナメント1回戦 5分2R延長1R〇崎山勲(マッハ道場)66.2㎏[1R 0分54秒 ギロチンチョーク]×萩原一貴(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)65.8㎏
フェザー級トーナメント1回戦。崎山は3連敗中、萩原は所英男の愛弟子で2連勝中。セコンドには所がつく。1R、サウスポー構えから左の蹴りは萩原。さらに左ストレートを突くも、かわした崎山がボディロックテイクダウン。萩原の立ち上がり際に跳びついてのノーアームのギロチンチョーク! 萩原は肩を掴むが、崎山が絞るとタップした。
2回戦進出の崎山は「3連敗してたのでエラそうなことは言えないですけど、準決勝頑張りますので宜しくお願いします」と挨拶した。
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▼第9試合 フライ級56.7 kg+1ポンド 5分2R×児玉勇也(トイカツ道場)57.2㎏[1R 128 TKO] ※左フック→パウンド〇宮内拓海(TMC道場)57.2㎏
1R、ともにオーソドックス構え。左ローから入る宮内。互いの右が交錯する。右前蹴りは児玉。児玉の右の入りに、宮内はカウンターで左前手のフックを当てて右も。ダウンした児玉にパウンドラッシュすると、レフェリーが間に入った。試合後、宮内は「これからもっと勝っていくんで応援。よろしくお願いします。ありがとうございました」と語った。
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▼第8試合 バンタム級61.2kg+1ポンド 5分2R〇高須将大(パラエストラ柏)61.7㎏[1R 4分53秒 キムラロック]×佐々木歩夢(AACC)60.9㎏
1R、シングルレッグからボディロックテイクダウンは高須。ハーフの佐々木の立ち上がりにすぐにシングルレッグで倒す。首を巻いてブリッジ、テッポウでリバーサル狙う佐々木。その際で上を取る高須。亀からバックに乗って来た高須を落として立ち上がる佐々木と立ち合いから、シングルレッグでテイクダウンは高須。サイドから横三角絞め、解いて頭つきのキムラロックを1R 残り7秒で極めた。
試合後、がんと闘う高須は「去年からGRACHANに参戦していて、盛り上げたいと思います。いろいろ悩んでいる人に勇気を与えていきたいと思います」と力強く語った。
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▼第7試合 フライ級56.7 kg+1ポンド 5分2R〇松井斗輝(パラエストラ柏)57.2㎏[判定3-0]×二ノ宮徳昭(クロスワンジム湘南)57.2㎏
1R、オーソの松井はサウスポー構えの二ノ宮に左から右を効かせて腰を落とさせ、二ノ宮にパウンド。立つ二ノ宮に左を当てて崩すが、二ノ宮はショートの左! ダウンした松井は立ち上がると、二ノ宮の右をかわして右! 今度は二ノ宮がダウン。松井はバックの回るもゴング。
2R、左ローを当てる二ノ宮。松井は下がらずワンツー、二ノ宮もアッパーを返し、右ミドルも、その蹴り足を掴んだ松井がテイクダウン! バック回るが正対し立つ二ノ宮。松井の左右の強打に左を突く二ノ宮は左を掻い潜りボディロック&小外でテイクダウン。立ち際にニンジャチョークを狙うも首を抜いて立つ松井。
判定は3-0で松井が激戦を勝利した。
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▼第6試合 バンタム級61.2kg+1ポンド 5分2R〇髙橋謙斗(BRAVE)61.7㎏[反則勝ち] ※中山がグラウンド状態の高橋に反則のヒザ蹴り×Apollo中山(GOD SIDE GYM)61.0㎏
1R、サウスポー構えから左オーバーハンドは高橋。中山はニータップでテイクダウン。高橋は下から三角絞め狙いも外した中山が上に。高橋はクローズドガードを開くと中山はパウンド、鉄槌。高橋は下からシングルレッグで上体を立てるも、がぶる中山はパウンド、亀でグラウンド状態の高橋に反則のヒザを突いてしまう。中断も再開できず、裁定は高橋の反則勝ちとなった。
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▼第5試合 バンタム級61.2kg+1ポンド 5分2R×フミ・グローブ(パラエストラ札幌)61.4㎏[判定0-2]〇杉本静弥(CARPE DIEM福岡)61.0㎏
1R、フミ、杉本ともにサウスポー構え。左ハイ、左右ローで前足を突く杉本。そこに右を振るフミは遠い。前足にシングルレッグはフミ。切る杉本に終了間際、シングルレッグから腰を抱きテイクダウンで背中を着かせてゴング。
2R、左右ローから前手の右フックを狙う杉本。間合いを保ち、左ハイ、左ローで制空圏をつかむ。フミはヒザ着きのダブルレッグからシングルレッグ、ボディロックも差し上げる杉本は四つにフミの崩しが捨て身気味になり上になるのは杉本だが、フミは下から足をからめ、杉本が背中を見せたところで上に。パウンドするがゴング。判定は2-0で杉本が勝利した。
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▼第4試合 ウェルター級77.1kg+1ポンド 5分2R〇ベン・ブッカン(総合格闘技津田沼道場)77.1㎏[1R 1分31秒 リアネイキドチョーク]×館野コング(SCRAPPERZ /TEAM零)74.8㎏
1R、館野のジャブの打ち終わりにボディロックテイクダウンはブッカン。サイドを奪うと、アームロック狙いから館野が背中を見せたところでバックへ。両足をフックしてリアネイキドチョークを極めた。試合後、ブッカンは「ママとパパがイギリスでPPVを見てるから、ママ&パパやったよ」と日本語でカメラに向かってマイクで語った。
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▼第3試合 ウェルター級77.1kg+1ポンド 5分2R〇寺石恭平(BRAVE)77.4㎏[1R 3分59秒 TKO] ※パウンド×今市凌太(STYLE PLUS GYM)77.4㎏
1R、寺石の右に組んだ今市は右でアンダーフックもブレーク。さらに右で圧力をかける寺石はダブルレッグテイクダウン。立ち際にバック狙う今市を寝かせてキムラ狙いも潰してパウンド連打でTKO勝ち。寺石は試合後、「GRACHANで結果が出ずにすごくダメだなと思ってましたけど挑戦して良かったなと思いました。これからもっと強くなります」と語った。
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▼第2試合 バンタム級61.2kg+1ポンド 5分2R×下田善司郎(DOBUITA)60.7㎏[1R 3分20秒 キムラロック]〇松本大輔(IMNグラップリング/X-TREME EBINA)61.7㎏
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▼第1試合 フライ級56.7 kg+1ポンド 5分2R×土田伸一(ストライプル茨城)57.1㎏[1R 4分58秒 KO]◯小田魁斗(CARPE DIEM福岡)56.3kg