全世界のムエタイファンが待ち望んでいた“世紀の一戦”、ブアカーオvs.セーンチャイがBKFCで実現(C)BKFC
素手のボクシング『BKFC=ベアナックル・ファイティング・チャンピオンシップ』で、「世界で最も期待されているムエタイの戦い」が実現する。
その試合とは、ブアカーオ・バンチャメーク(=以前はポー.プラムック/タイ)vs.セーンチャイ・PKセンチャイムエタイジムだ。2022年10月27日(木)にBFKCが公式Facebookにて「速報! 史上最大のムエタイ戦が調印されました」と正式発表した。
(写真)9月、BFKCに初参戦してわずか110秒でKO勝ちしたブアカーオ(C)buakaw1
ブアカーオはK-1 WORLD MAX世界トーナメントを2004年・2006年と2度制し、その後も世界で活躍。2022年7月に40歳で3年ぶりの復帰戦を行って勝利し、戦績を240勝(73KO)24敗12分とした。今年8月にはラジャダムナンスタジアムで三浦孝太とエキシビションマッチを行い、9月にはBKFCデビュー戦でエルカン・バロルを1R1分50秒で仕留めた。
セーンチャイはムエタイの殿堂ルンピニースタジアムでスーパーフライ級、バンタム級、スーパーフェザー級、ライト級の4階級を制覇したほか、WMC世界ライト級、WBCムエタイ世界スーパーライト級(ブアカーオと共に最上級のダイヤモンド王座に認定)王座など数多くのタイトルを獲得。ムエマラソンと呼ばれるトーナメントでも多数優勝。ボクシングでも5戦5勝の戦績を収めている。
(写真)42歳にして各国の選手たちを相手に67連勝を飾っている“ゴッド・オブ・ムエタイ”セーンチャイ
強すぎるがゆえに同じ階級では対戦相手がおらず、常にハンディマッチ(体重差を付ける)で試合を行い続けており、“ムエタイの神”“ムエタイの生ける伝説”“近代ムエタイの最高傑作”などと呼ばれる。日本には2006年以降10回来日して全勝。戦績は314勝41敗5分で現在42歳だが、2014年10月にペットモラコット・ウォー・サンプラパイ(ONEフェザー級ムエタイ世界王者)にラジャダムナンスタジアムで判定負けを喫して以来、約8年間無敗。この数年はタイではなく各国の選手たちからの挑戦を受け2022年10月16日には67連勝目をマークしている。
ムエタイのスーパースターで“生ける伝説”同士の戦いは、2023年3月18日に「BKFC特別ルール ベアナックルムエタイ」で行われるとされている。つまり、素手のムエタイルールだ。両者ともBKFCと契約しており、セーンチャイはまだデビューを果たしていないが、手に縄を巻いてグローブを着けない古式ムエタイルールで試合をした経験がある。
タイでも実現していないスーパーカードは68.5kg契約、5分2Rで行われる模様。世界中のムエタイファンが注目されるムエタイ版“世紀の一戦”となる。