コンペット戦を見据えてムエタイ戦士との対戦が決まった金子
2022年12月3日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』の対戦カード第2弾の発表会見が、10月26日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトの-56kg契約3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、初参戦のキリルアン・チョー.ハーパヤック(タイ/Chor.Hapayak GYM)と対戦決定。
金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。
2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと鬼山桃太朗にTKO勝ち、9月は晃貴に初回KO勝ちと連続KO勝利。今年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では黒田勇斗にKO勝ち、璃明武にKO勝ち、玖村将史に判定勝ちしてK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、9月にジョーダン・スウィントンをわずか40秒でKOして再起。戦績は15勝(9KO)2敗。
キリルアンは21歳で63勝(12KO)6敗3分の戦績を持つムエタイ戦士。サウスポーから繰り出す左ミドルを中心とした蹴り技で試合を組み立てる好戦的なファイトスタイルを特徴としている。中村拓己K-1プロデューサーは「攻撃バランスがいい綺麗な戦い方をする、K-1適応にするポテンシャルを持っている。金子選手はコンペット戦へ向けてどういうパフォーマンスをするのかが求められる」と評した。
金子はキリルアンについて「“タイ人”という感じの選手で蹴りを結構バチバチ打ってくる印象があります」とムエタイ仕込みの蹴りを警戒したうえで「しっかり技術でも上回って、最後はKOしたい」とKO勝利を宣言。「コンペット戦に向けて自分にとって大事な一戦。今回の勝ち方でコンペットに対する自分の戦い方も決まってくる。そこを見据えながらもこの相手を集中していきたい」と、9月に玖村将史を破ったコンペットとの戦いを見据えた。
金子晃大のコメント
「コンペット戦に向けて自分にとって大事な一戦になります。この結果次第でタイ人に対しての戦い方も分かると思うので大事な一戦だと思って気を引き締めて戦いたいと思います」
――対戦相手の印象は?
「タイ人という感じの選手で蹴りを結構バチバチ打ってくる印象があります」
――どういう戦いをしたい?
「ポイントを考えながら、しっかり技術面に関しても上回ってKOしていきたい」
――コンペット戦を見据えた試合になる?
「そこを見据えながらも、この相手を集中していきたいと思います」
――この1年で成長している手応えは?
「色んな経験をすることで人として成長していけていると思いますし、これから結果が求められるので1つ1つ乗り越えていこうと思います」
――今まで対戦したことのないタイプと戦うイメージはできているか?
「実戦を重ねてきて、何となくこうやっていけば大丈夫かなというイメージはできています」
――今回の試合テーマは?
「タイということで“コップンカー(ありがとう)”という感じです」
――次の試合に向けて練習で強化していることは?
「パンチもまだまだ荒削りなので、より丁寧にいこうかなと思っています」
――KO勝ちのイメージは?
「(蹴りもパンチも)どちらも可能性はありますが、パンチの方が可能性はあります」
――ファンにメッセージを。
「初めての大阪で、コンペット戦に対して今回の勝ち方で(コンペットとの)戦い方も決まってくると思うので応援よろしくお願いします」
キリルアン・チョー.ハーパヤックのコメント
「初めてK-1のリングで試合ができることを光栄に思います。対戦相手の金子選手はK-1のチャンピオンですが、ムエタイで培った技術を使って勝利を収めるつもりです。K-1、日本でもファイターとして成功したいと思います」