対抗戦をMMA版スーパーボウルとしていきたいと話す榊原CEO
2022年12月31日の『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)にて「RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦」が決定。10月26日(水)18時から都内にて会見が行われた。
榊原信行RIZIN CEOは、かつてPRIDEとUFCで夢見たチャンピオン同士が激突するMMA版スーパーボウルをこのRIZINとBellatorで実現させ、「これ1回で終わるのではなく、今後も継続して行っていく」構想を明らかにした。
(写真)RIZINガールとBellatorガールも発表された
「スコットと話をしているのは、次は僕らがアメリカに出て行って、Bellatorのケージの中で彼らのルールに則って対抗戦をやるとか。だからホーム・アウェイで毎年行ったり来たりするとか、それを2年に1回にするとか。どういうスパンで定期的にするのか。世界陸上にしてもワールドカップにしても、いろいろな他のメジャースポーツが定期的にそういうひとつのピークを作って行くような形のものを。
ゆくゆくはBellatorとRIZINがスタートしたことにいろいろな団体が、僕らが当初から言っているフェデレーション構想につながっていくといいなと思っています。それぞれの世界中の団体の王者が集うようなことが。僕らが発信するトップアスリートが戦う機会を作ることが僕らの強いメッセージになるだろうってことで。アメリカのメディアの方でも凄くレスポンスがいいので、新しいムーブメント、総合格闘技の新しい流れを団体の中の順位決定戦を飛び出して新しく作り出せたらいいなと思っています」
また、地上波での放映が今年は完全になくなったことについては次のように語っている。
「これまでRIZINが立ち上がってから6年間は、地上波の大晦日に向けてコンテンツを提供することがファーストプライオリティでした。それが必要なくなったので。それでも大晦日の視聴率競争の中には、僕らはPPVで有料ではあるけれども絡んでいきたいと思っています。今年は地上波のテレビで(格闘技を)やらないから、じゃあフジテレビの逃走中を見るのか、NHKの紅白を見るのかということではなく、やっぱり今年も格闘技を見てもらうってことを強くみんなに思ってもらえるような。そういうことを野心的に積極的にプロモーションをして、視聴者の人たちを獲得してこれるような気概のあるプラットフォーマーの人たちをキャスティング出来たらいいなと思っています。どこかが独占するってことにはならないです
地上波はプロモーション媒体としては優秀だと思いますので、今もやらせてもらっているみたいに独立系の地上波のテレビ局で、この前の朝倉未来(vs.メイウェザー)戦を流させてもらって、そこは無料で見てもらえる。でも生放送で生配信で結果が分からずに見るってものには付加価値が付いているのでここは有料で見ていただいて。地上波があるとすれば正月の三が日に箱根駅伝の裏とかで何をやってもどっちみち視聴率がとれないから、綺麗に編集してRIZINを流した方が数字とると思いますから。そういうアプローチはいろいろな地上波さんにしていこうかなと。
だから地上波に向けてコンテンツを作って放映権料という形でお金をもらうビジネススキームではなくなったということですね。地上波の放映権料でもらえるお金って、PPVでエンドユーザーの人たちに見てもらえるお金よりもはるかに小さいので。そういう意味では選手たちだけが努力して強くなるのはもちろん必要ですが、RIZINとしての経済効果を大きくしていかないといけない」